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今日はクラゲにご注意を
クラゲの被害が多くなっているので、執筆してみました。
外に出るの、もういやです。
「なにあれ。」
空を見ていると、宙に浮く何かを見つけた。
よく見てみるとそれは
巨大なクラゲだった。
「サイズは…人の大きさほどかなぁ。電柱よりは高いみたいだけど。」
ある日、自分は巨大なクラゲを見つけた。
電柱よりも高く飛んでいて、まるでUFOのようだ。
何かを狙うそぶりも見せていて、町ゆく人々はみんなヘルメットをかぶっている。
なんでこの町に来たんだろう。でも、何のために…
写真を撮って、SNSにアップしようとした。
だけどほとんどの人がクラゲを撮っていて、話題になっている。
すると、とある記事を引用したツイートを見つけた。自分はそれを開く。
どこから来たのかも不明で、本来のクラゲのように捕食する習性もある可能性があるらしい。
万が一食べられないように、ヘルメットをつけること。
よくみるとあたりに血や肉片がおちている。
もしかしたら、人なのかもしれない。
だけどあいにく、自分はヘルメットを持っていない。
でも確かに分かるのは、幻覚でもないし、気のせいでもない。
気づくと、自分の真上にクラゲがいた。
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「なにあれ。」
窓を見ていると、宙に浮く何かが目についた。
窓を開けてみるとそれは、こっちに近づいてきた。
クラゲだろうか、だけど傘は小さく、足は長い。
夕焼けが沈んで夜になった時、青白く光始めた。
「きれい…」
顔を近づけると、頭をつかんでくっついて、足をからめてゆく。
クラゲは自分の頭蓋骨を溶かして、脳みそを食べ尽くす。
不思議と痛くない。そしてなぜか、とてもここちいい。
そうして、のうみそをたべつくし、ぞうしょくしてくのだ。
えものをさがして くっついて あしでつかんでもちあげる
たかいところからおとし いきたままたべていく
じぶんにとって もくてきはただひとつ なんだ
だから
えものをさがして くっついて あしでつかんでもちあげる
たかいところからおとし いきたままたべていくの
えものをさがして くっついて あしでつかんでもちあげる
たかいところからおとし いきたままたべていくの
えものをさがして くっついて あしでつかんでもちあげる
たかいところからおとし いきたままたべていくの
えものをさがして くっついて あしでつかんでもちあげる
たかいところからおとし いきたままたべていくの
…
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『ニュースをお伝えします。近日、クラゲによる被害が全国に及んでいます。外出の際はヘルメットを被り、クラゲを見かけたら、すぐに逃げるよう、気をつけてください。』
最近、クラゲのニュースばっかりだ。
そのせいで買い物にはろくにいけないし、外を見てもクラゲがうじゃうじゃ。
ぽつぽつと出かけている人がいるけど、ヘルメットを被っていても高い場所から落とされて食われている。
SNSも、インフルエンサーがクラゲの投稿を最後に更新されていないものばかりだ。
うちの家族も皆んなクラゲに食べられた。
最後は、どんな顔をしてたっけな。
妻と、かわいい娘と息子。
わたしは、何の為に生きてゆけばいいのだ。
そう思い、私は窓を開けた。
『速報です。クラゲによる被害が世界にも及んでいます____。』