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魔物が悪なんて誰が言いました?#15
さ~てさてさて……、
今回は全く構想が決まってないまま作り上げました()
あ、いつもか((
でもまぁ完成したからオッケーっしょ((
では本編どぞ!
ピア視点
ピア「ひっぐ、ぐすっ…うぁあ!」
「うるせぇ!」
ピア「ひっ…」
ここどこ…?
ずっとくらくて…ゆれてて…、
こわいよ……おにいちゃん……っ。
ピア「ひっく……うぁ……」
ずっと泣いてて、ねむくなってきた……。
ピア「んん……」
…………こわいのわすれたい…………。
たすけてよ………………。
---
クリス視点
ピアが大変な最悪の空気で、ディーアの城に着いた頃、
クリス「あ、マラ達……」
マラ「ん?ディーア達か。偶然だな?」
どうやら妾達が着いた頃と同時に、向こうも帰ってきたらしい。
……ディーアやカリーの数人が暗い表情をしているのに気づいてしまうのだろうか……。
イフリート「皆、どうかしたん?」
やっぱり、イフリートは勘が鋭い。
だけど……、
カリー「…………………」
カナタ「………え、えっとな……」
ディーア「………」
エス&エル「……………」
うん、あの事を軽く喋れる人なんて、そうそういないよね……。
クリス「じ、実は__」
ディーア「ピアが……………人間に連れ去られた……」
全員「「!?」」
サリジエ「え、え…?」
マラ「人間に……だと?」
純粋神「ど、どうするの……?」
カリー「どうするもないわ。助けに行くのみよ」
ラフェル「ふーん……」
ディーア「とりあえず、一度中へ入ろう。中で説明する」
マラ「わかった」
無言のまま城の中へと進み、昨日自己紹介をした大きな部屋へ移動する。
その間にカナタとカリーはお茶を取りに行ってた。
リュウ「……ディーア様……」
ディーア「ん…?なんだ?」
リュウ「大変申し訳ございません。先程、事情を聞かせていただきました。私が自分勝手にもカリー様とカナタ様を呼んでしまって……」
ディーア「いいんだ。この件には俺の油断が招いたことなんだ。顔を上げてくれ」
リュウ「…承知いたしました」
クリス「……」
リュウもリュウなりに責任を感じてるんだろうなぁ……。
そしてリュウが部屋を退室する入れ違いに、カナタとカーちゃんがやってきた。
ディーア「二人とも来たな」
カリー「えぇ」
カナタ「もうすぐジェリアも来るはず__」
ジェリア「やっほ~………」
カナタ「うわああジェリアいつの間に!?」
ジェリア「え、そんな驚く?」
イフリート「何の気配もなく背後に居たら驚くよ」
カナタ「びっくりしたわほんまに…」
ジェリア「あはは……」
少しの茶番をした後、ジェリアも席に着き、ディー君は真面目な顔になり、皆にも緊張が伝わる。
ディーア「……まず、ことの経緯から話させてくれ」
そして、カーちゃん達にも話した内容を、時々喉を詰まらせながら話し終えた。
ディーア「__……という感じだ」
ジェリア「それは……災難というか…なんというか…」
ディーア「………」
カリー「今は過去を悔やんでる時間じゃないわ。ディーア」
ディーア「…………そうだな」
ラフェル「んで、どうやってピアを助けんの?」
ディーア「正直、魔王がやる事ではないかもしれないが……、」
クリス「……?」
あ、もしかしてディー君は自分のやる事で妾やマラが風評被害を受けるかもしれないと、心配してくれてるんだろうか……?
クリス「全然いいじゃん。ディー君はピアちゃんを助けたいんでしょ?」
ディーア「あぁ」
クリス「なら、魔王だからとか、そんなのいいんだよ!」
マラ「そうだな。魔王だからと言って遠慮する理由はないな」
ディーア「………真正面から潰すつもりだ」
クリス「……わーお」
カリー「それはまた大胆に出るわね」
ディーア「だからそういっただろ…」
マラ「……ディーア、一つ聞いていいだろうか」
ディーア「?」
エル「…………」
マラ「何故そこまであの童に執着するんだ?」
ラフェル「あ、それオレも気になった。なんで?」
ディーア「ピアに執着する理由……」
2人に問われたディー君は、急に目線を下げて悩み出した。
でも、正直これは妾も疑問だった。
昔のディー君は魔物を差別してくる人間になんて興味の欠片も無かった。
なのに、人間のピアちゃんには見たこともない程溺愛していると言える。
ディーア「………__分からない__」
サリジエ「…え?」
エス「ん………………?」
ディーア「それに関しては分からないんだ」
マラ「と、言うと?」
ディーア「本能的…というか、そうしないとみたいな気がしたんだ」
カリー「ディーアにしては変な事を言うものね」
純粋神「そう言うカリーが一番ピアに執着してると思うけど……」
カナタ「確かに……__溺愛されてる姿のカリー様も美しいし__……」
カリー「うるさいわよカナタ」
カナタ「なんで俺だけなんですか!?」
クリス「小言がうるさいってことじゃない?」
カナタ「あ、聞こえてたってことか」
ジェリア「そうなんじゃない?」
マラ「そうしないといけない……か」
何かを理解したようにディーアの言ったことを口に出すマラ。
マラ「まるであれだな。運命のようなやつだ」
ラフェル「運命ねぇ…随分と聞こえの良い言葉で表現するんだな」
マラ「それ以外の言葉が見つからなかったな」
純粋神「まぁいいじゃん」
エル「…………」
マラの質問も終わり、ディーアが改めて話そうとする。
ディーア「それで…俺達は今から攫った人間を襲撃しに行くから、しばらく留守に__」
クリス「え?妾達も行くよ?」
ディーア「…え?……いやいや、そこまで迷惑をかけるわけには……、」
マラ「迷惑なんて思ってないさ。ディーアが言って自覚したんだが、俺もピアを不思議と守りたいと感じるんだ」
イフリート「うん。僕もかな」
ここにいる誰もが、イフリートの言葉に同意する。
カリー「どうやら、ここの皆は付いていく気まんまんみたいよ?」
純粋神「意地でも付いてくつもりだよ笑」
ディーア「いや……」
ジェリア「……本当は頼りたいんでしょ?」
ディーア「それはそうだが…」
ラフェル「いいじゃんいいじゃん。だってオレらずっと迷惑かけてんだぞ?」
イフリート「まだ頼みたいことあるしね」
カリー「頼みたいこと?」
クリス「あ、もしかして、ずっとマラの肩に乗ってる|魔兎《ラビット》?」
なんだかずっとマラの肩から離れないから置物かと思っちゃったけど……、
やっぱり生きてる魔兎……だよね?
マラ「あぁ、親から逸れた魔兎だ。そのままにしておくのもなんだから、保護しようと思ったんだが、保護権があるのはディーアだろう?」
ディーア「あぁ……まぁそうだな……」
マラ「これは頼みというか、交渉というやつだ」
ディーア「皆がピアの救出に協力してくれる代わりに、俺がその魔兎を保護するってことか?」
ラフェル「まぁそんな感じっしょ」
ディーア「……分かった」
カナタ「じゃあ、ピアの居る場所やけど……」
ジェリア「あ、それはもう判明してるから大丈夫だよ。パウーモラ王国の近くだった」
「「………え?」」
ジェリア「ん?」
ラフェル「いや、なんでそれ言わねぇんだよ」
ジェリアの発言にラフェルが鋭いツッコミを入れて、小さく笑う人や、ツボに入っている人もいた。
そして気付かなかった。
__「…………このまま行くの?」__
__「……しょうがない。もうすぐだから、」__
コソコソと話している人がいたことを__
どうしてこんな終わり方をしたか気になる方います?()
なんか本格的にシリアスに入っちゃったから耐えきれなくてボケたんですよ((
僕ってあれですから、なんかボケてないと生きてけない((
やべ、そろそろ本格的に敵枠出さないと怒られるかもしんない。
それでは!
おつせる!