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第一話 魔法
主人公
藍 蒼華(あい あおか)
いじめられてる。何でも許してしまう癖がある。
蒼華「えっ……?早奈……?」
早奈「蒼華……?」
神社の境内で、蒼華は私をいじめている少女、如月早奈(きさらぎ さな)と出会った。
十分前
蒼華はベッドに横になっていた。
その体には無数のあざがある。
「もう、こんなの嫌だ……。」
かすれた声で言った言葉が聞こえたかのように、窓から紙飛行機が入ってきた。
とても偶然とは思えない。
蒼華は開いてみる。
「藍 蒼華様へ
心から叶えたい願いはありますか?
願いがあるならば、今から神社の境内へ。
あなたに魔法の道具、カルディアをあげる。」
なに……これ?
蒼華は時間を確認する。
午後七時。
遅いな……けど、行かないと後悔する気がする……。
蒼華は体を起こすと、こっそりと家を出て近所の神社の境内へ向かった。
そして、今に至る。
蒼華「何で……!まさか、早奈にも、手紙が……。」
早奈「そうよ。」
蒼華「さ、早奈は何でも手に入るし、願いなんて!」
早奈「あるわよ。それに、私は恵まれてなんかいない……。」
蒼華「えっ……?」
早奈「それよりも、みんな待ってるわ。」
蒼華「みんな……?」
蒼華は早奈について行く。
すると、四人の少女が待っていた。
蒼華「……私、藍蒼華。み、皆さんは……?」
紬「……真田紬(さなだ つむぎ)よ。」
麗「相沢麗(あいざわ れい)です。」
雪菜「田中雪菜(たなか ゆきな)。」
綾香「狭間綾香(はざま あやか)。よろしく。」
蒼華「よ、よろしくお願いします……。」
早奈「やっとそろったわね。開けるわよ。」
早奈は中央にあった木の箱を開ける。
中を覗くと、ものが入っていた。
蒼華は細長いものを取る。
すると、包みがとれてなんなのかが明らかになった。
小刀だ。
蒼華「これは……?」
紬「これがカルディアなようね。」
雪菜「これで、魔法が使えるね。」
蒼華「魔法……?」
麗「手紙を最後まで読みましたか?カルディアは魔法が使えるようになる道具。つまり、私たちは魔法少女になったらしいです。」
蒼華「ま、魔法少女…!?」
紬「まぁ、取り敢えず、自分の身の上の話をしましょ。私たち、普通の社会に生きてる人じゃないでしょ?」
早奈「そうっぽいね。」
蒼華「??」
突然のことに蒼華は混乱した。
しかし、分かったことが一つある。
私は、私たちは魔法少女になった、と。
魔法少女戦争の第一話、いかがでしたか?これからは鬱展開が多くなると思います。自分のやる気でセリフの頻度が変わります。あんまり、面白くないかも……。