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家族を失った女性
雪斗と理央は女性を喫茶店に連れて行った。
女性は『|久留米美波《くるめみなみ》』と名乗った。
美波「すみません、お恥ずかしいところをお見せしました。さっき家族で旅行から帰ってきたんですけど、事故で母と弟が死んでしまって・・・エアバッグが動いたのは私の席だけで・・・」
理央「そうだったんですね・・・。ご冥福をお祈りします」
雪斗「僕も同じです。お母さんが病死して、友達の理央と喫茶店に行くつもりやったんです」
美波「え⁉︎そうなんですか⁉︎すみません、悲しい気持ちにさせてしまったかも」
雪斗「謝らんで、同じ人がおって大分気が楽になりました」
すると、理央が何かを耳打ちした。雪斗もうんうんと頷いている。
美波「あの・・・何を話しているんですか?」
理央「俺達の会社の社長が、雪斗の母が亡くなったことを知って、社員全員で慰安旅行に行こうと言ってまして。予算的にあともう1人行けるみたいなので、美波さんも行ってみません?」
美波「えぇ⁉︎いやいや、そんなご迷惑をおかけするわけには!」
雪斗「人数が多い方が楽しいし、社長も誰か知り合い連れてきていいって言ってたんで。条件さえ守ってくれれば同行できると思いますよ。一緒に傷心旅行しましょうよ」
美波「条件・・・あっ⁉︎もしかして・・・YouTubeやってる方ですか?」
理央「バレてたんだ・・・声だけでわかったんですか?」
美波「耳はいいので!でも・・・本当にいいんですか?」
理央「はい。社長に聞いてみますけど、多分OK出ますよ」
数分後。
理央「許可取れました」
雪斗「やっぱり!社長なら絶対言うと思ったわ」
美波「本当にいいんですか・・・?行き先は・・・」
2人が口を揃えて言った行き先は、『京都』だった。
旅行当日。
雪斗「美波さーん!」
理央「お久しぶりですね」
美波「雪斗さん、理央さん!お誘いいただきありがとうございました!」
雪斗「紹介するわ!この人達が『ドズル社』の社員や!」
ドズル「ども!ドズルです!YouTubeグループドズル社のリーダーをやっています」
ぼんじゅうる「ぼんじゅうる!ぼんじゅうるだ!どうもでーす!よろしく美波さん!」
おおはらMEN「あいおつです、おおはらです。2人から話は聞いてます」
ネコおじ「社員のネコおじです。この度はご愁傷様でした・・・」
理央「俺たちはもう本名言っちゃってるけど、一応言いますね。おんりーこと|速水理央《はやみりお》です」
雪斗「僕も言いますね。|玉岡雪斗《たまおかゆきと》です、活動名はおらふくんやで」
美波「久留米美波です。3日間よろしくお願いします」
こうして、7人の慰安旅行が始まった。