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0章-2 消えた精霊
前回のおさらい
ワリオ達のただならぬ様子を察し、ダイヤモンドシティにやってきた夏コラメンバー+ワリオカンパニー社員。この街は“精霊”によって結界が張られ、守られているというが、突然精霊が行方不明になってしまったらしい。なおきりの情報やかざねの提案を元に、それぞれ分かれて街を探索することに。
街中を全員でくまなく探したが、精霊はどこにもいなかった。
写真を手に人に聞き回っても、収穫はなかった。
ルールー「いないね・・・」
ペニー「目撃証言も全然集まりませんでした・・・」
クライゴア「一体どこに消えたのやら」
じゃぱぱ「こっちもいなかった」
かざね「これだけ探しても見つからないなら・・・後は街の外だ」
カット「嘘でしょ、本当に誘拐されちゃったの⁉︎」
スピッツ「もしそうやとしたら、どうしようもないで?」
たっつん「精霊は10人やろ?おってもおかしくないねんけどな」
全員で集まって話をしていると、
⁇「`おやおや皆さん、お揃いで・・・`」
という、野太い男の声が聞こえたのだ。
咄嗟にその声の方を見ると、ふくよかな男が建物の上に立っていた。
るな「誰・・・あの人?」
なおきり「前にニュースでやってた・・・悪徳不動産屋の社長・|小室住吉《こむろすみよし》です!」
小室「ご存知でしたか。いやぁ、ここまで私の名が広まっていると嬉しいものがありますねぇ」
ドリブル「何やねんあいつ、腹立つ・・・!」
小室「ところで皆さん、ここで何をしているのです?」
マンティス「とぼけるでない!」
アナ「あたち達は・・・!」
小室「もしや、皆さんがお探しのものはこれですか?」
小室が取り出したのは、色とりどりに輝く10個の宝石。
オービュロン「まさか・・・それは⁉︎」
小室「この通り、精霊達は死んでいませんよ。我々が`宝石に変えておきました`ので」
のあ「あれが・・・10人の精霊なんですか⁉︎」
クリケット「みんなを元に戻せ!」
小室「残念!それは聞けない頼みです。これからこの街は、`我々のものになりますので`。精霊さん達は邪魔でしたので、魔力を全て奪った上で美しい宝石に変えてあげましたよ」
かざね「あいつ・・・狂ってる!」
ひなこ「我々のものになるって何⁉︎」
小室「ここはとても美しい街・・・。それを結界で封じておくのは勿体無い。だからこそ、我々が有効活用して差し上げますよ。犯罪組織“`ブラッドムーン`”の本拠地としてね!」
小室は笑いながら、煙のように消えた。唖然としているワリオの目の前に、一枚の紙が落ちてきた。
ワリオ「ん?何だこれ」
じゃぱぱ「“エリカの書き置き”・・・エリカって、ルビーの精霊じゃないですか⁉︎」
ふうはや「本当だ!何かヒントが書いてあるかも!」
ふうはやが書き置きを受け取り、読み上げ始めた。
キャラクター図鑑No.2
ジミー・サング
年齢:30代
職業:ワリオカンパニー社員
所有アイテム:特になし
攻撃:指を刺した方向にアタック
弱点:攻撃と移動が同時