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赤の洪水 1
八咫烏
21年前の第一次世界大戦でドイツ国防軍に配属されたラグドル(Ragdol)、ドイツ親衛隊に配属されたヘインズ(Haynes)、海軍に配属されたカール(Carl)、ツェーザル(Cäsar)。は第二次世界大戦が始まる直前で"3人"再会する。
「ラグドル。」
「なんだヘインズ。今更名残惜しくなったか?」
彼は眉を顰めながら列車の窓を見上げて言う。
「俺だけでは無いさ。少なくともあの2人とラーテル教官くらいはな。」
「俺は国防軍、お前は親衛隊、カールとツェーザルは海軍だ。綺麗に別れたな。ずっと一緒だったから一緒に戦地へ行く物なのだと思ってた。」
発車まであと30分。出来ればずっとここに居たい。これが出ればもう、こいつには会えない気がしたから。
「あいつらも来るって言ってたが、間に合わなそうだな。お前にも挨拶くらいはしたかっただろうな。」
「そろそろこの列車も出る。達者でな。」
彼の表情が心配なのを物語っている。
「生きて帰って来いよ。」
「ラグドル、起きろ。ラグドル!」
ツェーザルが私の顔を覗きこんでいる。
「すごく.....懐かしい夢を見た気がする。ヘインズが出兵前の見送りにき」
ツェーザルが話を遮って話し始める。
「彼の話はもういい。そろそろ現実を見ろ。」
「そうだな.....しかし何故この時間に起こしに来た?まだ朝4時だぞ?」
「総統が呼ばれて居られる。」
「わかった。それじゃぁ早速行ってくる。ありがとう。」
総統か.....何故?
「総統、失礼します。御用件は。」
「急だがラグドル。国防軍総司令官の推薦を多数受けている。頼んだぞ。」
「何故...私なのですか。他にも候補は幾らでも.....」
「1番推薦数が多かったそれだけだ。一次大戦で敗戦してから国防軍への国民の信頼はえらく落ちている。大変だか思うがな。」
「そうですか。では私はこれで。」
部屋を出ても1人にはしてくれない様だ。
「総統はなんと?」
「俺を国防軍総司令官に任命すると。まぁ国防軍の現状打開といざという時のヘイト回収だろうな。」
そう..........期待は....されていないだろう。
きっと。
「そう言えばラグドル。カールが帰ってきて、もう少しで......」
『ラグドル!!!ツェーザル!!!』
カールがこちらへ走ってくる。
「久しいなカール」
「あぁ............とても。」
初作品なので読みにくいかも!!!
本当にそうだったらごめんなさい!!
(自分ではわからんのだ)