公開中
涙。2
翌日。
休みなので起床8:00。
昨日知ったことなんだけど、実は4人、みんな同じマンションっていう……
しかも、阿部ちゃん情報によると、例のゆり組って奴も同じマンションっていう情報が。
なのでガチでストーカーするらしいです。(やばい)
集合場所は屋上の広場。
てことで用意してきます。
---
大介「……おはよ」
辰哉「おはよーん」
照「おはよう」
亮平「おはよ〜、見てあそこ」
阿部ちゃんが指差した先に、ゆり組の二人がベンチで座ってた。
辰哉「声掛ける?」
亮平「それじゃあストーカーじゃないじゃんっ‼︎」
照「…そんな大きな声で言うもんじゃないだろ」
てことで木の裏に隠れて見てます。
翔太「…ねぇ、あそこ」
涼太「ん?」
ひそひそと何か話し始めちゃって、聞き取れなくなっちゃった。
翔太「おーい、そこ何してんの」
亮平「わっ、ばれた」
涼太「こっち来なよ」
辰哉「お言葉に甘えて」
ベンチに向かい合って座った。
翔太「何してたの…」
亮平「ストーカー」
翔太「うげっ…」
照「…ごめん」
涼太「全然構わないけど…w」
亮平「え、じゃあ毎日ストーカーしてもいい?」
翔太「そう言うことじゃないだろ」
亮平「えー…」
翔太「んで?何でストーカーしてたの?」
辰哉「まぁ色々と」
翔太「その色々が何かを聞いてるんだっつーの」
辰哉「別に俺は良いけど他の3人が」
亮平「俺は構いませんっ♡」
照「まあいいよ」
…俺はさ、それが原因でいじめられてたから。
あんま人に拡めたくないんだよね。
思わず言葉に詰まった。
大介「…っ」
辰哉「佐久間無理?」
大介「……ちがっ、、その、」
違うんだよ。違う。
別に、翔太と涼太が悪いとか、そう思ってるわけじゃない。
絶対いじめるなんて卑劣なことしないって。分かってるの。
信じてる。信じてる、けど。
そこで阿部ちゃんが色々と察して、
亮平「ちょっとお腹痛いからトイレ行ってくる。佐久間ついてきて」
大介「…っうん」
理由がまあ…うん、って感じだけど、助けてくれたことには感謝。
てことでトイレ……っていうか阿部ちゃんの部屋に連れてかれた。
亮平「言いづらかったらいいけど、佐久間の本音は?」
大介「その………阿部ちゃん知ってると、思うけど………前に色々あったからさ、、っ、あんま、言いたく、なくてっ、病気の、、ことっ、、。」
亮平「うん」
大介「ね……。昨日っ、、ふっか、と、ひかる、、には、言った、けど、、っ、」
亮平「そうだね」
大介「なんか……っ、、この、2日間でっ、こんな、いろいろ、っ、おこって、、、」
亮平「うん」
大介「…状況っの、整理が、つか、ないって、いうか、、このあと、なんかないか、って」
亮平「あー、」
大介「こわい、」
亮平「うん、教えてくれてありがと。確かに怖いわ。怖い。俺も実際ちょっと怖いよ」
そう言ってふわりと抱きしめられた。
涙が零れ落ちた。涙石が机にぶつかる音がした。
亮平「んー…そうだな、でもね?」
大介「…っ、?」
亮平「俺の情報によると、多分ゆり組も同じなんだよね」
大介「え?」
亮平「涙石病」
大介「………‼︎」
亮平「多分、佐久間にとっては色々と“日常”が変わって、目まぐるしいと思うんだけど、きっと新しいことが発見できると思うの。どうかな、」
大介「…うん、いい。いえる。」
亮平「そっかそっか。ありがと」
阿部ちゃんに連れられて屋上へ。
大介「ふっか、いいよ、言って」
辰哉「あ、ほんと?ありがとう」
…どうやらふっかも察しが良いようだ。
辰哉「実はさ、ゆり組」
ゆり組「ゆり組って言うな‼︎www」
辰哉「あ、だめ系?」
涼太「んー、正式名称じゃないからさ」
亮平「えー」
翔太「……っべ、別にいいけどっ……//」
亮平「え、なにそれかわっ…」
涼太「言わないでやって」
辰哉「んでさ、無理だったらいいけど、二人ってなんか病気患ってる?」
ゆり組「えっ…」
辰哉「ごめん、ほんとにごめん‼︎急に言って…」
翔太「や、別にいいけど」
照「ふっか聞き方失礼だぞ」
やっぱそうだよねw。
ふっか、なんかいきなり相手の懐の中飛び込んでくよね。
イメージとしては、急に家に入ってきて、ずかずかと土足で入ってくるって感じ。
涼太「うん、事実としてはそう。実際に病気患ってる」
翔太「まあな」
辰哉「なんの?」
涼太「……驚かないなら」
辰哉「俺らも色々とあるし驚きはしないよ」
翔太「涙石…ね」
すげー。
阿部ちゃんの予想通り。
辰哉「おそろーい」
ゆり組「お揃い…?」
辰哉「俺ら4人も同じなの」
ゆり組「えっ⁉︎」
辰哉「こーしてみると意外といるんだねー、奇病になってるやつってwww」
照「笑い事じゃないだろ」
辰哉「んー、まあね」
---
こうして俺ら6人は出会った。
俺らはその後、別々の大学に進学したが…
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+
辰哉「ねーねーねー」
大介「ん、どうした?」
辰哉「これっ‼︎見てよ」
ふっかにある日突然見せられたスマホの画面。
翔太「なにこれ、しぇあはうす…?」
亮平「あー、今流行りの」
見出しには、どでかく
『話題のシェアハウス どこがいいのか?』
と書かれていた。
辰哉「やってみない?」
5人「え゛」
辰哉「突然言われても困るよねー。ごめんごめん」
5人「やるやるやる‼︎」
辰哉「あ、まじ?」
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+
ってな感じで。
現在6人同じ屋根の下仲良く住んでます。
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+
⚫︎⚫︎side
「いいから早く泣け‼︎泣け‼︎」
「…っ、、__やめ、てください、__」
「あ?」
「やめてくださっ、、あ゛っ、、、‼︎」
どこっ、と殴ったような音が聞こえてきた。
…‼︎
見たことある体操服。
同じ学校だ。
…守らなければ?
でも、俺もやられたら…………
どうしよう、どうしよう…………。
__からん。__