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生死の狭間
あおはたみこ
「ねえねえ、起きてよ。」
遠いところから誰かが私を呼んでいる。
起きなくちゃ。
「んん……。」
学校の授業中に寝てしまったようだ。目の前には硬い木の机があり、私は椅子に座っている。
ふぁっとのびをすると私は目の前の光景に絶句する。
誰もいない。
暗闇の中机と椅子とともに佇んでいるだけ。
誰が私を起こしたの?
急に恐怖で腕に鳥肌が立つ。
真っ暗なのに、机と椅子は見える。
しかも、自分のことも。
私はもう、寝ることしかできなかった。
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はっと起きるとまだ暗闇の中にいた。
嘘、夢じゃないの?
ふと、ちら、と目を霞むものがあり、そちらの方を向く。
ぽつりと明かりがついた。
私はもう恐怖で死にそうだった。
「ううっ……ん……うぅ」
私は歯を食いしばって泣いた。
その間もぽつり、ぽつりと明かりは増えていく。
涙をぬぐい、よく見てみると。
(人型の光?)
_ぽっ_
近くで小さな音が鳴り、そちらの方を見た。
「「君、光ってる!」」
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彼女の名前はりりあといった。
話していくうちに打ち解けて、彼女が隣の中学校であることや、気づいたら私が目の前にいたことがわかった。
『ガガガガガ……。テストです……テストです……。あなた……まーす……聞こえますか?……あなたたち……デスゲーム……参加させていた……きま……す。あなたたちをデスゲームに参加させていただきまーす』