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あい
アビス・マーティン
花の匂いで誤魔化そうと、隠し通せはしないキツイ香水とツンと鼻につく嫌な鉄の匂い。
目を開けると私だけの綺麗な花園はペンキで塗ったような綺麗でドス黒い赤が散らばっていた。
足元をふと見るともうそれは人とは言えない肉塊が転がっていた。
私を害した者も家族も家に支えていた者たちも諸共肉塊になっていた。
限界をとどめていない者。
炎で全身が焦げた者。
皮膚が爛れ落ち、醜くてみていられない者。
こんな物ばかりだ。
当然の報いだ。
ただ、一人は嫌だ。
大好きだったメイドも今では醜く転がっている。
嫌だ。独りにしないで。
孤独は嫌いだ。
嫌だ。
誰か、来てよ。
「私を呼んだのは貴女ですか?」
鈴を転がすような、澄み切った海のような
ここではとても似合わない、凛とした声が
私の耳に囁いた。
「誰?」
「私は悪魔。貴女が呼び出したんでしょう?」
「契約に、と。」
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不規則に揺れる馬車。
些細ながらも不愉快でとてもじゃないけど乗っていられない。
でも、この事を言ったら頑張って操縦してくれている方に無礼ね。
「お嬢s」
「リリー」
「、リリー。どう致しますか?下車、致しますか?」
「いや、良いよ。たまにはこう言うのも楽しくて、悪くはない。」
今、私たちが向かっているのは
あの女王の番犬。
ファントムハイヴ伯爵家だ。
と、言っても商談をしに行くだけだから別に特に心配事は無い。
どうやら、ファントムハイヴ伯爵はどうやら、私と同い年くらいらしい。
「__可愛い子がいいなぁ__ボソッ」
「!!私では足りませんか?」
「んー?メイベルが一番だよー?」
__「〜〜w」 「~〜!!」__
聞こえてんだよなぁ。__しかもなんかラブラブだし__(by.操縦士)