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また、嫌な日常
「あ、村山。遅かったから、探しに行くとこだったぞ。何してたんだ?」
新しい担任の、竹田先生が言った。
村山というのは、私の名字だ。
「…トイレ行ってました…」
「どうした?声が小さいぞ?体調悪いならすぐ言えよー」
…まぁ、私の声が小さいのはいじめで嫌な気持ちになってるからだし、トイレに行きたくて行ったわけじゃないんだけどね…
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キーンコーンカーンコーン……
朝の会では、竹田先生の自己紹介や、6年の主な行事の簡単な説明、親に渡すプリントを配ったりなどをした。
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私たち6-2の生徒は、講堂…体育館に向かっていた。
始業式のためだ。
うちの学校では、着任式はなく、クラス分けの紙に担任も書いてあるシステム。
でも、新しく学校に来られた先生が担任につくクラスは、空いている先生が朝だけそのクラスを持つことになっている。
始業式では、校長先生の話を聞いたり、新しい先生の自己紹介を聞いたりした。
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始業式が終わった。
クラスに戻ると、ちょうどチャイムが鳴った。
「あぁ…休み時間か…嫌だなぁ…」
また、嫌な日常が始まる予感がする…
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|休み時間《いじめの時間》。
また嫌な日常が始まる。
始まってほしくなかった。
でも、時は止まらず流れていく。
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私は、いじめからできるだけ逃れられるように、トイレの個室に駆け込んだ。
ここなら、鍵もついているし、静かで落ち着く。
そういえば、今日はずっと頭が痛いな…
まぁ、ちょっとくらくらするだけだし、別に大丈夫でしょ。
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すると。
「絶対またトイレだよねww」
「逃れようとしても無駄だよ〜!ww」
谷川さんと他多数のいじめっ子たちの声が聞こえてくる。
せっかく落ち着けそうだったのに、このタイミングで来ないでよ…
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「上靴隠してやろっかなぁ~w」
え。
聞こえてるよ、と言いたくなる。
でも返事はできない。
個室から出ることもできず、ドアに手を当てて固まる私。
「…」
しばらく黙っていると、3人ほどの足音が遠ざかっていくのが聞こえた。
よかった…
あ、でも上靴隠されたかも…
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とりあえず出よう。
キィ……
こそっと個室から出てみると、いじめっ子たちはもういなかった。
そして、上靴が両方なくなっていた。
やっぱり、どっかに隠したんだ…
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靴下で廊下を歩く。
すると___。