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私の世界 第3話 誰のしわざ?
私はそのとき気づかなかった...
ドアの後ろに小学校クラスの男の子たちがニヤニヤしながら立っているのを...
キーンコーンカーンコーン
さよちゃんに色々教えてもらいながらみんなと遊んでいると、チャイムが鳴った。
「わぁ!お昼のチャイムだっ!」
「お昼のチャイム…?」
「あのね、ういちゃん、これはね、お昼の12時になる、お昼ご飯の時間を知らせるチャイムなんだよっ!」
「そうだぜ!ご飯、めっちゃおいしいんだぞ!」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう!」
「えへへっどういたしまして!」
私が困っていると教えてくれるさよちゃんはとっても優しいし、お姉さんみたいで、今日出会ったばっかりだけどとっても大好き。
「ほらお前ら、早く行くぞ!」
「おいゆうた、走ったらだめだぞ。おばちゃんに怒られちゃうだろ。」
「おっとそうだったぜ!あぶねー」
たくやくんはおっちょこちょいだし、あわてんぼうさんなんだなって思う。
「じゃあういちゃん行こうか。」
「ういちゃん手つないでみんなでいこ〜」
そういってめいちゃんはかなちゃん、さよちゃんは私の手を取って歩き出した。
ガラガラッ
「あらさよちゃんめいちゃん、二人を連れてきてくれてありがとうね」
「「うん!」」
「一番乗りできてくれたから、おはし配るの手伝ってもらおうか。」
「わかったー!」
「じゃあういちゃんとかなちゃんも一緒にやろー」
「うんわかった」
「はーい」
私の手をぎゅっと握っていたかなちゃんが手を話してさよちゃんにお箸をもらいにいく。
そうすると、他の子達も次々にやってきた。
小学生がたくさん来て、中学生くらいのおっきい子もやってきた。
みんなそれぞれのテーブルに行くと、配られていたご飯を食べ始める。
幼稚園クラスみんなで座って待っていると、おばちゃんがやってきて、
「いただきますの挨拶するね」
と言った。
そうするとおばちゃんは大きな声で
「いただきますするよー。手を合わせてください
いただきまーす」
と言ったら、みんなが
「「「いただきまーす」」」
と言って食べ始めた。
みんなでおしゃべりしながら食べて、ごそうさまをして、お部屋に戻ることになった。
お部屋には昔おばあちゃんからもらったペンダントがおいてあるから、もう死んじゃったおばあちゃんに、今度は楽しく出来てるよ、と伝えようと思う。
「さよちゃん、お部屋にね、ういの宝物あるからみせてあげる!」
「ほんと?やったー!楽しみ!」
ガラガラガラッ
「えっとね、このリュックの中にあるんだよ。」
「見して見して!」
「あ、あれ?おかしいなぁ。ここにいれたはずなんだけど...」
「ないの?」
「うん...」
私は正直絶望した。ほんとうに大事な宝物だったのに...。
さよちゃんと一緒に探していたら、めいちゃんもやってきて一緒に探してくれた。
コンコンコンッ
「誰が来たんだ?」
そういってたくやくんが見に行くと、小学生の男の子三人がドアの前にいた。
「だれ!」
そういってゆうたくんも来た。
すると小学生の子が、
「お前らじゃねぇ!そこの新入りに用があるんだ。」
「そうだぜ」
と言った。
「ういちゃん、知り合い?」
とさよちゃんが聞いてきたけど、全く知らない人たちだ。
「はやくこい!」
「え、えっと、、わかった...」
「さよも付いてく」
「ありがとう...」
そうしてその子達のところへ行くと、
「これなーんだ」
と言って淡い白と水色のペンダントを見せてきた。
「そ、それ!ういの!」
そう私が言うと、
「ここまでおーいでー」
と言って男の子たちが走り出した。
「あ!まて!」
と言ってさよちゃんが追いかけたから私もついて行ったけど、いったいなんで...?
「つかまえた!」
足の早いさよちゃんが追いついてる!もう大丈夫...と思った次の瞬間...
今回も見てくれてありがとうございました!
ー次回予告ー
第4話 いじめっ子