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私の位置
スクールカースト
・いちゃいちゃ
・同性愛
私の名前は夜魅。12歳だよ。突然だけど、みんなは「スクールカースト」というものを知っているかな?私の通う小学校「南月光小」、6-A組ではコミュ力で位分けされるの。私は中間地点にいる何の変哲もない奴。一番上の奴らはいちゃいちゃしまくって、一番下の奴は同性愛者。まあ、私にはどうでもいいこと、だったはずなんだけど………。
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天気の良い日に、私は体育館の裏に来ていた。目の前にいるのはアキちゃん。気の弱い女の子。A組において一番下の位置にいる。
「あの、ヨミちゃん………私と、付き合ってください!!」
「は?」
思わず漏れた本音の声にわたしは慌てて口を塞ぐ。けど、アキちゃんは目をキラキラさせていた。
「その声に、私はほれたんです!」
「えぇっと、つまり、私に同性愛者になれと?」
私が聞くと、アキちゃんは俯いた。
「ダメ、ですよね………。」
普通の私ならダメと言ったかもしれない。でも、アキちゃんとなら不思議といい気がした。秋風が私とアキちゃんの髪をかき上げる。私は自分が思う精一杯の透き通った声で言った。
「喜んで!」
しかし、それが絶望の始まりだった。
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「痛ッ!」
私のスクールカーストでの位置は最下位となり、最高位のイジメの的となった。
「このくそ百合野郎w痛いならとっとと別れればいいだろw」
理由は単純、同性愛者だからだ。アキちゃんと別れれば元に戻る。でも、私は選択ができなかった。それは、彼女がとても優しかったからだ。アキちゃんは私をちゃんと庇ってくれた。アキちゃんの小さな背中が私の視界を塞ぐ度に、私はアキちゃんとの絆を深めていった。
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ある日、私は川の橋に呼び出された。相手はもちろんアキちゃん。アキちゃんは悲しそうな顔だ。
「そこに立って。」
私は橋の端に立つ。何だがダジャレみたいだ。すると、アキちゃんが私にタックルをかましてきた。私は橋からずり落ちる。
「何で…………!」
「ごめんねヨミちゃん。私はもう、耐えられない。」
クラスメートの笑い声としたり顔を私は下から見た。血が広がる。寒い、熱い、赦せない。憎い憎い。そう思ってアキちゃんを見た。アキちゃんは笑っていた。そして、ナイフを取り出して喉元に突きつけた。アキちゃんが橋から落ちて私の近くに来る。私は手探りでアキちゃんの手を探す。私がアキちゃんの手を掴むと、アキちゃんも握り返してくれた。
「私達ずっと、一緒だよ。」
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6-A組には幽霊がでる。女の子二人の霊。彼らはずっと笑い続けている。狂ったように笑い続けている。