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はゆちゅね物語
受験生の皆さんお疲れ様!!
私はこの日を楽しみにしていた。いや、少し不安が多かった。
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私は中学受験をした。中学校は小学校並みに近かった。
あの人と会いたくない、ちょっと新しいことに挑戦したい、高校受験が怖い、色々な理由があるが一番は、みんなに流された。私の学年は異常に受験生が多く、私の友達もほとんどが受験すると言っていた。なので、小学五年生の秋、急に「受験してみたい。。。」と私がつぶやいたら、両親が本気になってしまったのだ。
そこからは波乱だった。まず塾に通わされ、次の日は睡魔と毎回睡魔と戦った。家でも、両親が本気で私に作文や数学、国語を教えた。漢検と英検も受けた。無事どちらも五級を獲得した。面接にも備え、適せい問題にもなれるよう面接の練習と過去問を何度も行った。
学年では中くらいだったが、受験する生徒の中でも私は成績が良くなかったので、落ちると勝手に思っていた。しかし、もし受かったらスマホをもらえるという話になった。それくらいの時だろうか?私が本気で勉強に取り組むようになったのは。
受験当日
会場の中で私は初めての場所でドキドキしていた。知っている子が数人、全く知らない子が殆どだった。でも、「こんな学校は初めてみた、ずっとここにいたい気がする。」と思っていた。しかし、お昼を食べたあと、面接が始まるまでの時間、私は窓際でポカポカして、うとうとしてしまった。すかさず、その学校の教員の方は見ていた。
面接も無事終わり家に帰った。特になんということもなかった。
受験結果が出る日、私は普段通り学校に行った。2時間目の10時ごろ、この時に私の運命が決まるのだと、どこかワクワクしていた。でも、どうせ落ちてこのクラスの仲間たちと一緒の中学校に行くと思っていた。
家に帰って私の結果を見ようとした。だが、合格者一覧は17時までしか公開されておらず、合格か不合格か伝える紙みたいなやつは、学校に行っている時間帯にピンポンしに来ていて、結果はわからずじまいだった。
--- いや、申し訳ない。これを読んでいる皆さんだから伝える ---
なぜか、受かってしまった。ずっと落ちるシミュレーションしかしてなかった私には意外な結末だった。
合格者一覧を、実は両親がファイルに保存していた。私はそこで自分が受かったことを知った。しかし何かの間違いだと思い、後日小学校のみんなには、結果を確認できなかったと伝えた。しかし。思わぬところに刺客はいた。受験当時、斜め後ろに座っていた、彼、いわゆるモテ男子、こいつが暴露しやがった。「お前、受かってたぞ?」まさか、こいつがバラしてしまうとは思わなかった。無事私は受かった。しかし、残念ながら私の小学校から約20人の受験者がいて、その半分は落ちてしまった。どうして自分は受かったのか、今でも考える。いつかこの学校の学習に追いつけなくなるんじゃないかと思って、退学して地元中に行ったほうがいいんじゃないかとか、、、
ちなみに今年は受験する人は多かったそうだ。
毎年1人か2人受験するくらいだそうだ。
今日は、卒業式。地元中の制服が多い中、私の学校の制服はまぁまぁ目立っていた。頭いい人たちがこの制服を着ている中、私はこの制服を着ていてとても誇らしくなった。校長先生から卒業証書をもらうときも、堂々と返事をした。堂々と行動した。
これまで育ててくれたお母さん、お父さん、私を立派に成長させてくれた先生方、友達、本当にありがとう。
私たちの物語が交わるのはここで一旦終わりだけど、また会えるのを楽しみにしているね。
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小学校の友達とは今でも連絡を取り合っている。たまに落ち着ける。憩いの場だ。
さて、私は本当にこの日ドキドキしている。何と言っても入学式だ。
入学式だ。
知ってる子もいるけど、やっぱり知らない人がほとんどだ。
それにしても、高校生と一緒に入学式を受けるのか。。。
やっぱり受験をした甲斐があったな。ここは面白い。私の知らない世界が広がっていく。そして私が楽しめるものがある。でも、やっぱり不安だ。人付き合いがあまり好きではない。そして、人間関係がめんどくさいと思っている私には、難しいところだろう。