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第11章:敵の正体
「おい、誰だ?」
声を上げたのは、ユウの後ろにいた男だ。ユウはすぐに姿勢を低くし、銃を構える。
「見つけた……」
その声を聞いた途端、ユウは振り返る暇もなく、男の体が一瞬でユウの視界に現れた。彼は素早く反応し、銃を放つ。弾が男の胸を貫いた。
「ぐっ……!」
男は一瞬、驚いたように目を見開いた後、地面に倒れ込んだ。その時、周囲の暗闇から別の影が現れた。
「撃ったな……!」
ユウはさらに銃を向けたが、目の前に現れたのは、なんと一人の少女だった。彼女は手に短剣を持ち、ユウをじっと見つめていた。
「あなた……、敵じゃないの?」
ユウはその言葉に驚き、銃を少し下ろした。
「俺たちはただの旅人だ。道を探しているだけだ」
少女はしばらく沈黙していたが、やがて短剣を下ろし、口を開いた。
「だったら……やっぱり、あなたは……」
その言葉にユウは眉をひそめた。
「あなたは、ミナの兄……ユウ?」
ユウは動揺を隠せなかった。少女が自分の名前を知っているはずがなかったからだ。
「ミナ……?」
「ええ。私、ミナの……」少女は言葉を続けたが、突然顔を歪め、うめき声を上げて倒れ込んだ。
「おい、しっかりしろ!」
ユウは慌てて少女の元へ駆け寄った。カナもその場に駆け寄り、彼女の体を支えた。
「あなたは……ミナの妹か?」
「違う……でも、私はミナと一緒にいた」
少女は力を振り絞るように言った。
「ミナは生きてる。……でも、ここに来てから、私たちの仲間はみんな……」
ユウはその言葉に深く胸を痛めながらも、冷静に尋ねた。
「ミナはどこに?」
少女は震える手で指を差した。
「北の谷のさらに奥、地下に……」
「でも、そこには……」彼女は言葉を途切れさせ、何か恐怖を感じたのか震え始めた。
「……行く」
ユウは決意を新たにした。今度こそ、ミナを――そして、この地に隠された“真実”を見つけ出すのだ。
申し訳ないのですが、キャラ設定と結末を書いたメモが消えてしまいました。なのでこの物語はここで完結、と言う形をとらせていただきます。このようなめっちゃいいところで完結してしまい申し訳ございませんでした。追記。小説の投稿がめんどくさいのも理由とは口が裂けても言えません。