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シロツメクサに思いを込めて。 3
春川日向sideじゃ★
「きりーつ」
「きをつけー」
「「おはよーございまーす」」
だらしのない挨拶。
当たり前のことだ。
僕の名前は春川日向。
おっはよーございまーすっ!と、一人だけ元気な挨拶をした、東凛花の幼馴染だ。
僕は、幼い頃の記憶が一部ない。
原因は知らないが。
あと、第六感が鋭いことだな。
相手の気持ちも大体察せられる。
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担任の今摩先生が話をする。
今摩先生は筋肉隆々の体育会系って感じの先生。
みんなの中では、「こんまっち」、と呼ばれている。
まぁ、先生の前で言ったら怒られるのだが…。
「えーっと…特に言うことなし!一限目まで自由にしててよし!」
先生が素晴らしいことを仰る。
本当に、素晴らしい。
こんな先生、なかなかいないんじゃないか?
僕がこの時間にやること?
そんなの決まっているだろう。
一限目は数学のテストなのだ。
数学の教科書を出し、パラララララーっとページをめくる。
この方法をすることのメリットはほとんどない。
ただ、勉強しましたよ〜みたいな雰囲気を出すだけだ。
凛花は…あぁ、転入生と話してる。
確か…中谷鈴音さん、だっけ。
僕も後で話しかけてみよっと。
しばらく、ボーッとしてたが、眠くなってきた。
よし。
寝るか!!!
机に突っ伏そうとした時、
「テスト始めるぞー!」
先生の声が聞こえた。
……………………。
おいおいおいおいおいおいおいおい。
タイミング!
わざと?って思うぐらい完璧すぎるだろ!!
結局、寝ることがないままテストの準備を始めることとなった。
テスト中眠くならないといいけど。
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ガガガガガガ、と机を動かしながら、近くの人(凛花)と小声で話(?)をする。
「凛花…相変わらず、変人だね…。」
一人だけ元気な挨拶するとかさ。
幼い頃から変人という点は変わることがなかった。(失礼)
きっと、ライフはゼロよおおおおおおおおおおみたいなこと、思ってるんだろうな。
僕は、凛花に少しばかり睨まれながら机を動かした。
パリーンッ!
「きゃっ!」
花瓶が割れる音。
耳が…痛い…!
先生はすぐに駆け寄るそして、状況を確認すると、すぐにこう言った。
「あー…。片付けておくよ。「〜♪」ここは避けて机を移動させること、それと、マナーモードに設定しろよー」
と。
てか、誰かメール受信しただろ…。
「え、先生〜。メール、見ていいですか…〜?」
音を出したのは…斜め前の青葉 花だ。
さぁ、ここで僕たちのクラスの特色が出るぞ…
3…
2…
1…
「あー…いいぞー。」
「ありがとーございまーす。」
なんと、許可をするのだ。
校則アンド先生がゆるいと、このような現象が起こるらしい。
それも、授業中であるにも関わらず。
こんな学校、他にあるのだろうか。
テストが手に渡ってくる。
すっげー嫌。
でも、やらなくては!
俺は、問題を解き始めた。
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解き初めて少し経った時。
皆の状況を見てみた。
凛花は…あぁ、あれ、諦めてんな。
鈴音は素早いとまではいかないけど、スラスラ解いてる。
数学ガールこと、花なんて、カカカカカカカカカカカカカって音を立てながら書いてる…。
こっわ…。
数学は、できる部類には入っているが、その中では下の方だ。
そんなことを考えてから、もう一度解こうとしたら…
「え、グッ…うぅ…っ」
花は突然うめきだし、倒れた。
は…?
急な出来事に何も考えられなくなる。
花は、ピクリとも動かない。
まさか…。
凛花ははすぐに席を立って、花に近寄る。
じーっと、花の様子を見る。
「……花……呼吸してないよ…?」
サーっと血の気が引いていく。
「僕、先生呼んでくるよ!」
教室を飛び出して、先生が向かっていったと思われる方向に走っていく。
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少し経って、先生に追いつく。
「ん?何かあったか?」
「せ、せん…せんせ…」
息切れなう。
やめろ、今はマジでやめろ。
状況を説明しようと思ったら…
「こんまっちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!」
凛花の声が廊下に響き渡る。
先生と顔を見合わせる。
「き…て…」
先生は何かを悟ったような顔をして、教室の走り出した。
え、また走るの…?
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教室に着くと、誰も喋っていなかった。
まるで、喋ってはいけない、というかのように。
「おい、救急車は!?」
優等生の佐智子が首を横に振る。
「おいおいおい…嘘だろ…?」
先生はポケットからスマホを出す。
先生がスマホの電源を入れた瞬間、画面に何かが表示された。
そして、急に黙った。
僕は、なんとなく、スマホを見た。すると、こんなメールがあった。
件名:シロツメゲーム
送り先:ジュウロク
内容:第一ゲームの内容は、音を出すな。音を出した者は、心臓麻痺の罰を受けます。なお、それはこのメールを見てからです。
拒否権なんて物はありませんよ?by.ジュウロク
そうか、
みんなが黙っていたのはこのメールを見たから。
救急車なんて呼ぼうと思ったら喋るから、ダメなのか。
俺は、静かに地面に腰を下ろした。
教室には、怖いほどの沈黙が漂っていた。
--- 続く---
次の話から、進展あるぞ★