公開中
#3 隠された答え
🍪「…見てくれますかね、」
つい溢れてしまった不安、
私の言葉で皆んなが俯く
🎸「…ゆあんくんは頑張ってる」
🎸「俺らだって…」
うりさんの言葉に皆んなが頷いた
ヴーッ
ゆあんくんのスマホが揺れる
通知、
送り主は「るな」
⚡️「…っ!ゆあんくんおらんけど、返信しよう」
私はゆあんくんのスマホを手に取り、メッセージ欄を開こうとする
🍪「…パスワード、、」
🦊「…誕生日?」
「0130」…
開かなかった
🍫「え…分かんないよ、、」
🐏「俺ゆあんくん呼んでこようか?」
今ゆあんくんはじゃぱぱさんのことで頑張ってくれてる、。
🍪「どうしよう…」
…もしかしたら、
🍪「…06…、28…」
そう入力すると、
ホーム画面が映し出された
👓「…あいつ結成日にしてんだな、w」
🐸「からぴち大好きだもんな…w」
メッセージ欄を開いて、るなさんをタップする
---
<『記憶障害?じゃぱぱさんは今そこにいるの?』
縋る気持ちでメッセージを打つ
『のあです。訳あって私が返信してます』>
『シェアハウスに来てくれませんか…?』>
一瞬で既読がついた
しばらくすると、
<『すぐ行きます』
そう返ってきた
---
🍗「…ただいま、、って」
俺は玄関にいる彼女に言葉を失った
❄️「…久しぶり」
🍗「…るな、、」
ニコッと笑う大人びたるな
白いコートを羽織っているとますます医者のようだ
🌷「るなさん急に呼んでしまってすみません…」
❄️「いえいえ!大丈夫ですよ!」
❄️「…じゃぱぱさんは?」
心配そうな顔をしてるなが聞いてくる
🍗「…部屋」
🍗「今は普通でいるから大丈夫」
❄️「……普通、ですか」
---
部屋の扉をコンコンっとノックする
🦖「どうぞ」
ドアが開いた瞬間に見た彼の姿、
それを見て思わず顔が引き攣ってしまう
言葉にしなくても感じられる“違和感”
🦖「皆んな揃ってどうし…」
❄️「…お久しぶりです、じゃぱぱさん」
じゃぱぱさんの目が大きく見開かれる
🦖「るな…!?」
🦖「…え、いつぶり、?」
その問いに、私の胸がきゅっと苦しくなる
❄️「…半年ぶり、ぐらいでしょうか」
🦖「…あ、、そっか、」
じゃぱぱさんは納得したように頷いたけれど、
でも、その納得は
本当に思い出したかのような納得ではなかった
辻褄を合わせただけの反応だということを
私は察した
❄️「…じゃぱぱさん」
❄️「忘れっぽいことが多くなった気はしますか?」
じゃぱぱさんは少し考えるような素振りをして言った
🦖「今日…色々忘れちゃうんだ」
❄️「何を忘れましたか?」
🦖「物の場所とか…自分がさっきまで何してたかとか、」
🦖「…誰に貰った物なのかとかも、」
じゃぱぱさんの目が机に行く
机の上には割れたマグカップがあった
🍗「…っ」
ゆあんくんの表情が強張る
私はじゃぱぱさんに質問を続けた
名前、年齢、血液型などの自分のこと
動画や撮影、昔の思い出など皆んなとのこと
じゃぱぱさんも答えられてはいるけれど、
どこか穴が空いている
そんなメンバーを見る皆んなの目が
凄く辛そうだった
❄️「…じゃぱぱさん」
❄️「正直に、言います」
そう言うと、全員の視線が私に集まった
❄️「これはよくある物忘れではありません」
❄️「脳の病気でも、ストレスでもない、、」
⚡️「…じゃあ、、なんなんや、?」
不安に満ちているたっつんさんの声
私は正直に伝えた
❄️「…分かりません」
---
分からない
その言葉がるなの口から放たれて、
俺は頭が真っ白になった
⚡️「分からん…って、」
❄️「おそらく、検査しても何も出ません」
❄️「記憶力が乏しくなる病気はいくつかあります」
❄️「ですが、その病気の症状に当てはまるものが無くて…」
るなが伝えた現実は冷たく、苦しかった
❄️「これらの病気に当てはまらないとなると、正体不明の病…」
❄️「…つまり、治療法はないです」
シェアハウス内が沈黙に包まれた
雑音がいつもより大きく聞こえる
🦖「…じゃあ、俺は…どうなるの、?」
震えた声でじゃぱぱが呟く
るなは何かに迷うような顔をしていた
❄️「…仲間として言うべきか、医者として言うべきか、分からないんですけど」
❄️「…このままじゃ、間違いなく記憶障害は進行していくと思います」
正直に、でも優しく、
るなは言った
周りを見ると、
涙を流すメンバーもいた
❄️「もしかしたら、記憶だけじゃ済まないかもしれない…」
❄️「皆んなとの思い出だけじゃなくて、感情も大切なものも…」
🦖「…全部、?」
か細い声でじゃぱぱが言った
この現実に誰もが唇を噛み締めて、
どうすることもできない
❄️「全部、とは言い切れませんが…」
❄️「…もしかしたら、前のたっつんさんみたいに、」
❄️「何かに“侵食されていっている”のかもしれません」
---
るなが俺に向かって放った言葉
“侵食”
🦖「…侵食、、」
ズキッッ
突然頭に強い痛みが走る
🦖「う…っ!?」
目の前が揺らぎ、
メンバーの声も聞こえなくなるほどに耳鳴りが酷かった
`“もう少しだよ”`
脳裏に響く知らない声
`“もう少しで、私はあなたに会える”`
誰、
一体誰、?
分からない、、
`“大丈夫…すぐに楽になれる”`
`“うふふふ…っw”`
誰かの笑い声が、反響するように何重にも重なって聞こえる
🦖「だ、、、っ…れ、、?」
また強い痛みと衝撃が走り、目の前が真っ暗になる
その瞬間知らない景色が俺の目に映った
?『…、…っ、!?』
?『…、…。』
聞き取れない会話、
?『…っ!!……、!!!』
?『…、……っ、』
?『…お、…は、?』
?『お…え…っ、』
?『お前は…っ、』
`**🦖『誰だ?』**`
耳元ではっきりと聞こえた自分の声、
言ったことない言葉を誰かに向けて放った
ノイズが走る記憶、
でもその記憶は俺の知らない記憶で__。
🍗「じゃぱぱ…っ!!!」
ふと目が覚めると、
皆んなが俺を見ていた
🦖「…ごめん、、」
🍫「なんかあったの、?凄いうなされてたけど…」
俺はしばらく考え込んで言った
🦖「…疲れてただけだよ、w」
俺の笑顔に安心したかのように、皆んながため息をつく
❄️「今日からお休みをもらったので、るなもシェアハウスにいます!」
❄️「なるべく皆さんも、じゃぱぱさんの近くにいるようにしてください!」
🍗「分かった」
皆んながるなの言葉に頷く
俺もそれを見て笑顔を浮かべる
だが、心の中では、
俺に“何か”が近づいているのだと、
その何かに怯えていた
おつなこ!!!