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神がチーズナマコを食べた
「そうじゃ。そうすればチーズナマコを食べ終えた後の食事が楽しくなるというわけじゃよ」
「神の料理を作った時はどうやって料理してたんだ?」
「神の料理を作ったのは我の記憶にあるのじゃ」
「そうか、じゃあ神の料理からヒントを見つける事は出来そうだな。神の料理を見せてくれないか?」
「うむ、いいがの」
二人は神を見せた。
神は頷き、チーズが乗った皿を俺の前のテーブルに置き、俺に料理を見せた。
「うむ、チーズナマコじゃな、チーズナマコはお主の神じゃな」
「おお、そうです、これがどうかしたんですか?」
「それは神の料理じゃ」
「おお、それはなかなか珍しいですね」
「うむ、どうやら神の料理は見ると面白いようじゃよ」
「なるほど、神の料理か・・・」
「ちょっと、なんで神の食事を見て驚かないの?」
「あ、いや、それはそれは」
「ふーん、そうなんだ」
「ああ、そうだ、チーズナマコを食べると元気が出るって聞いた事があるんだ、どうだろう」
「それはあると思うよのう、これからも神の料理の出来の問題は相談するとしよう」
「そうしてくれると助かる」
そして神と俺はチーズナマコに感謝をした。
食事を終えたあと、神にも神の料理のことを相談してみる、神の料理は俺が昔神の料理だった時の記憶にあると言われたが、俺はその事は知らないと答えた。
「そうか、そうか、それならそれで良かった。あと、これは言っておかねばならんのじゃが、神と人間はチーズの代わりにチーズナマコを食べたり、チーズナマコはチーズのようなものなので、別にあんな事をしていてはいけない。それに食べられずに済むとしても次は神の御二方と俺の料理の腕の良さを比べたい。
「それならば、神様に聞いてみるのじゃ」 「そうですね、それがいいと思います」
「何をだ? 神の料理を聞いた上に神の料理を食べろとは、この駄女神め」 「あ、いや、違うのじゃ、その、いや、違うのじゃ」 神が俺を睨んでいた。 「別に神の料理を聞いてくれと言っているわけではない、聞きたくなっただけなのじゃ」
「まあ、神の料理を聞いているのは分かってるけど、どうせ聞いたところで何のアテも無いだろうと思ったから聞いてみたという事なんだね」 「・・・いや、もうそんな、お断りだ」
「本当に何をそんなに固くなるのじゃ。私にはさっさとチーズマジックを作ってくれと聞きたいね、それとも神の手料理が先か」
そう言うと、神は何やらブツブツと呪文を唱え出し、何やら紙に何かを書き始めた。
神の料理を受け取り、次は神が俺に料理の旨さを話し始めた。
「そう、あの神の料理は私の作ったチーズナマコと比べて美味い。我にも出来ないのなら神の作ってくれたチーズナマコを食べてくれてもいいんじゃが、まあ、あまり神の料理は好きではないのじゃ」 「なんだか急に話が変わってない?」
「ええんじゃよ、まあ、食べてみなくてもかまわんじゃがね、あの神のチーズマジックには少し難点があってな、チーズナマコはチーズのような物じゃからこそ出来るなどと言って、我を騙して食べたのではないかと疑うているわ」
「あの、それはどういう事でしょうか、神様」
「簡単に言えば、チーズマジックはチーズのような物じゃからこそ出来るもんじゃよ、チーズナマコなどはチーズとしていれて使うことが出来るが、神の作ったチーズナマコは元のチーズのように使うことが出来る。それは神も分かっていることじゃが、これは何か特別何かがあるのは一目瞭然じゃからの」
「はい、しかしチーズナマコの甘さはチーズのように感じました、あまり食べることがなかっただけですよ」