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誰か続き書いて
小学生の時は、中学生がとても大人に見えた。制服とか着て、メイクとかして、自分たちだけで行ける場所も増えて、部活帰りに友達と買い食いとか。中学校生活は輝いているものなんだと思っていた。けれど実際中学生になってみれば、私の想像ほどではなかった。入学したての頃は制服にキャッキャしていたが、毎日着れば当たり前になっていく。メイクは校則で禁止されているし、バレれば生徒指導室行き。自分たちだけで行ける場所も多少は増えるが、行きたいと思うこと自体があまりなかったし、制服のままでいくことは校則で禁止、部活帰りの買い食いも同様にダメだと言われた。これでは校則ではなく拘束だ。中間テストや期末テスト、週に何度かは小テストもあるし、宿題だって小学生の頃よりも増えた。行動範囲は大して変わっていないのに。そのくせ大人は「中学生なんだから」という言葉を多用してくる。狭いなと思う。
ある日、うちのクラスに転校生がやってきた。「立花綾です。東京から来ました。あ…犬が好きです、えっと、特にキャバリアが好きです。よろしくお願いします。」転校生はそう言って頭を下げた。教室のあちこちから拍手があふれ、立花綾は居心地が悪そうに視線を泳がせながら自身の席に歩いていた。
東京かあ、と私は思わずため息をこぼした。大都会東京。何もかもが先進的で、中学生も少なくともこっちよりはずっと自由なんだろうなと想像し、憧れを抱く。
終わり→転校生が「東京も別に自由じゃない」と言う的な
まあなんでもいい