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『何でも屋』1期一気見
【○話】〇〇〇〇視点
↑のように書きます。
書いてなかった場合は、『華野ヨウ』視点となります。
【1話】
皆様方は、このような話を聞いたことがないでしょうか。
森を深く深くにある摩訶不思議なお店。
そのお店に行く人は、若い女性から少し老けた男性と、いろいろな年代の人が店へ行く。
店で働いている店員は店主を知らない。
店の常連客も店主を知らない。
店を嫌う人間も店主を知らない。
店主を知っている人間は"居ない"。
お金や落とし物、殺しから消滅まで、なんでも叶えて差し上げましょう。
---
ある滑稽とした場所でのこと。
黄葉ラボ『見てください首領。今年も桜が開花する時期となりましたね。』
首領『……嗚呼』
ラボ『昨日はあんなに寒かったのに。今日はぽかぽかしてていいですね〜』
ラボ『明日お散歩でも行きますか?』
首領『拒否。』
ラボ『あ〜あ、いつものいつもの、はいはい。』
---
【店内】
ラボ『さあ皆さん!お仕事のお時間で〜す!』
華野ヨウ『承知』
日向りむ『は〜い』
俺は『華野ヨウ』
この『何でも屋』の従業員を務めている。
のんびりまったりやっています。
とは言っても、そんなに簡単な仕事ではない。
まあつまり、『重大な仕事』ということ。
人の人生が変わるか揺れるか、それとも崩れるか。
それは俺たちが責任を持って動かす仕事。
隣にいる奴は『日向りむ』
ここの唯一の女性従業員です。
ここで働く前は、男性ショタボ配信者として働いてたらしいけど、
女性だとバレて炎上。
逃げてきてここで働いている。
でも、声はしっかりとショタボだがな(ロリボとかじゃないし)
りむ「ヨウく〜ん。今暇かな?」
ヨウ「ああヒマ。」
早速話しかけてきた。
りむ「パソコンかちゃかちゃしないといけなくて、店のことお願いできる?」
パソコンかちゃかちゃってなんだよ…
まあ意味はわかるっちゃわかる。
ヨウ「わかったよ。」
りむ「ありがと〜!感謝〜!」
と、言って従業員だけの部屋に行ってしまった。
ちなみに『黄葉ラボ』っていう人は、
従業員の上の人。
店を大体仕切っている。
他にも従業員は2人いるんだが…
ちょっと諸事情でいないんだ。
まあのちに話すよ。
で、この店で一番偉い人は、
『首領様』
あ、首領は名前じゃないぞ。
今でいうと…ほら、マフィアとか悪人団の一番偉い人に使われる身分みたいなものだ。
ここは別に悪いところじゃないぞ…!?
でも、治安は悪いかもな。
ヨウ「…周りからはものすごい悪く思われてると思うけど。」
う〜ん…今日は常連客はこないっていう話だし。
じゃあ誰も来ないかなぁ〜…
カランカラン…(店のドアが開いた音)
あ、噂してたら客が来た。
ヨウ「おかえりなさいませお客様。」
ヨウ『探し物から欲しいもの、お金も殺しも受け付けます。』
ヨウ『この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。』
---
【2話】
誰だ?
見慣れない顔だ。
初のお客様か…?
だったら話はつく。
華野ヨウ『まずは、ソファーへお座りになってください。』
お客さん『あ、はい…』
ヨウ「ここに来るのは初めてでしょうか。」
お客さん「そ、そうです…なんかすみません…」
ヨウ「いえいえ、お客様が謝らなくていいんです。」
ヨウ「ではまず、お名前を聞いてもよろしいでしょうか。」
お客さん「あ、えっと…」
佐藤ルリ「佐藤ユリです…」
ヨウ「では、ご用件をどうぞ。」
佐藤ユリ「あ、あの、探して欲しいものがあって…」
これが僕の出番だな。
僕は何でも屋の探し物担当として、毎日働いている。
だからこれはお得意だぜ。
佐藤ユリ「えっと…小さい人形で、あ、手のひらサイズで…」
佐藤ユリ「子熊の人形を探して欲しいんです。」
佐藤ユリ「あれから1ヶ月探してるのですが、見つからなくて…」
佐藤ユリ「でも、大事なものなんです!」
佐藤ユリ「裁縫が不得意な母が、一生懸命に作ってくれた人形なんです…」
佐藤ユリ「お願いします…!」
これは、良くあるパターンの一つ。
勿論引き受ける。
"何でも屋"ですから。
……大体はあの場所かな。
ヨウ「では、代償として、アナタの感情を頂きます。」
佐藤ユリ「え、感情…?お金じゃなくて?」
ヨウ「この店は、人の感情をお金の代わりにしております。」
佐藤ユリ「あ、そうなんですか…」
ヨウ「明日またこのお店に来てください」
ヨウ「きっと、アナタが求めているものが見つかります。」
佐藤ユリ「あ…わ、わかりました…」
ヨウ「……」
---
【次の日】
佐藤ユリ『ありがとうございます!!』
ヨウ「いえいえ、大したことないですよ。」
佐藤ユリ「助かりました…!ありがとうございました!」
佐藤ユリ「あ、あの、代償って…」
ヨウ「大丈夫ですよ。もうもらってます。」
佐藤ユリ「あ、そうなんですか。」
ヨウ「では、気をつけておかえりなさいませ。」
佐藤ユリ「はい!ありがとうございました!」
ガチャン(ドアが閉まった音)
まず、人形がどこにあるかを調べるときには、人の記憶を探る。
店のドアには、感情感知センサーというものがあり、
一番強い感情の色に合わせて光る。
今の佐藤さんの場合、『赤』
『怒り』だな。
ここから俺は、ただ無くしただけじゃなく、何かトラブルがあったんじゃないかと思う。
それを調べるために、次は、佐藤さんの住所、電話番号、家族関係などを調べる。
ちなみに、父、長女、次女がいる。
その後、住所の周辺を探す。
まあ無かった。
だから次は、『音』を調べる。
物は"生きている"んだ。
だからその音を調べる。
佐藤さんの心臓の1分の心拍数と、とある場所で、佐藤さんの1分の心拍数と同じものがある。一致した。
そこまで行き、人形を発見した。
少し複雑でしょう?
わからないよね。わからないかもしれないよね。
まあ知らなくていいよ。
この『何でも屋』の従業員に、発明家がいるんだ。
変な発明ばっかするが、意外と使い道はある。
ガラクタをピッカピカの機械にすることだってできる。
名前は『八田ルル』
ハッキングと発明の天才。
発明はさっき話したが、ハッキングはまだしてなかったよな。
彼は何でも屋のハッキング担当。
何でも屋のアンチとハッカーと良く戦う。
システムを破壊・乗っ取られないようにだっけ。
まあそこらへんの話は難しいからわからない。
八田は、引きこもりだから何でも屋にはこない。
でも一応仕事はしている。
だから働いてることにはなっているらしい。
カランカラン(店のドアが開いた音)
日向りむ「殺しだった〜?」
日向が来た。買い物帰りか。
ヨウ「な訳ないだろ。だったら俺が担当してるわけがない。」
ヨウ「探し物だよ探し物。」
りむ「へぇ〜?代償は?」
ヨウ『怒り』
りむ「なんで?」
ヨウ「何でだろう…w、でも、怒りが丁度いい代償だったからさ。」
りむ「そうなんだ!」
りむ「でも怒りは怖いよぉ〜?」
りむ「まあ、無くしちゃったんだから。」
りむ「もう誰にも怒れない優しい子になっちゃったね。」
ヨウ「そうだな。」
カランカラン(ドアが開いた音)
客が来た。
ヨウ「…!おかえりなさいま…」
お客さん「彼奴を殺してください…!」
お客さんが指を刺したのは、
1人の男性だった。
---
【3話】
急だな。
急に「殺してください」というフレーズは初めてな気がする。
日向りむ「え、殺してほしいの?」
男「やめてくれ!やめてくれ!」
お客さん「遠慮なく殺しちゃってください!!」
男「許してくれ!頼む!ああぁぁやめてくれぇ…!」
男はとても慌てていた。
二人に何かあったのだろうか。
りむ「う〜ん…お客様、この男と何かあったんですか?」
お客さん「私を騙したんです!!」
お客さん「10万円支払わなかったら、彼氏殺すっていったんですよ…!?」
お客さん「だから、払ったら、殺したんですよ…!?」
お客さん「完全なる犯罪者です。」
お客さん「お願いです。殺してください…!!」
まあ確かに罪を犯している。
まあ殺すしかないか…
ヨウ「どうする」
りむ「な〜んだ。そんなに"簡単"なお仕事なんだ。」
りむ『僕、このお仕事は得意ですよ?』
お客さん「ほ、本当ですか!?!?」
お客さん「だったら殺してください…!」
りむ「承知しましたっと!」
りむ「さあて、どんなふうに殺されたい?まずは…」
りむ「いや、ストレートでいいよね?」
りむ「失格者の言うことなんて聞かなくてもいいよね?」
ヨウ「わっ…血飛沫やば」
---
りむ「今日は簡単だったなぁ〜」
りむ「後処理もすぐに終わっちゃった!」
ヨウ「あのさ…殺してよかったのか?」
りむ「いいでしょあの男。」
りむ「そもそも、依頼なんだから殺さないといけないし。」
りむ「まあ少し強引だったけどね〜」
確かに依頼だ。
何でも屋は必ず依頼内容は達成しなければいけない。
だから拒否という選択肢はない。
ヨウ「ちなみに、代償は?」
りむ「もうもらってるよ!」
りむ「『悲しみ』を貰いました〜!」
ヨウ「悲しみ?なんでだ?」
りむ「殺して良かったって思ってほしいからかな。」
りむ「本当は殺してほしくないって言われたら、逆にこっちが面倒。」
りむ「まあそもそもあちらから文句は受け付けないけどね。」
ヨウ「そうだな。」
プルルルルルル
電話がかかってきた。
電話は、会社側とかの人の依頼。
もしくは外国から。
ヨウ「はい、此方は何でも屋です。どういったご用件でしょうか。」
お客様『…○□会社を消滅させてください。』
ヨウ「殺しの内容ですね。承知しました。」
ガチャン(電話を切った。)
りむ「じゃあ僕がやってくる!」
りむ「ぜ〜んぶ、1匹残らず、倒してきてあげる!」
りむ「じゃ!行ってきま〜す!」
ヨウ「え、あ、ああ、気をつけて。」
早いな…
---
【4話】日向りむ視点
りむ「さあて、順調にやれてますよ〜?」
りむ「そもそも相手にならないって〜」
と、声に出ちゃうぐらいつまんない。
前はもっと面白く強いところあったんだけれど。
ここは小さい会社だし、弱いね。
まあ殺し屋じゃない僕が言うのもあれだけどね。
りむ「あ、いた。」
そこにいたのは〜?
しゃちょーだ!!
なのでさっさと終わりたいと思いま〜す。
りむ「ねえねえしゃちょー」
りむ「地獄に行くか、天国に行くか。」
りむ「運命の時が来ましたね〜!」
○□会社の社長『え?』
---
りむ「帰るか〜」
りむ「ん?」
ちょっと怪しげなドアを見つけた。
開いてみたら、部屋だった。
まあ部屋でしょうけど。
でも、気になるのはその先だった。
大きい猫の人形が全部首吊りにさせられてるのだ。
全部で10程度ほど。
その部屋の真ん中には、あるひとりの少女?がいた。
りむ「…ねえ君大丈夫?」
返事はない。
もしかして死んでいるのか?
だが、息がある。
少し荒いが、ある。
嗚呼、そうか。
人質ってことか。
りむ「僕、何でも屋っていうお店の従業員なんだけど…」
りむ「君は?」
¿¿¿『っ…』
りむ「そうだ。君の願いも叶えてあげるよ。」
りむ『君の願いも叶えてあげる。それが何でも屋だから。』
¿¿¿『…ぁ…あ…』
¿¿¿『な…な…ぇ…』
¿¿¿『名前をつけてください…』
明らかに、死にかけの声だった。
りむ「…ねぇ、他には?それだけじゃつまんないよ。」
りむ「他に何かあるでしょ?」
---
【5話】
日向りむ「ってことで!」
りむ『何でも屋に、新しい従業員が入りました〜!』
りむ「嬉しいなぁ〜!」
華野かのヨウ「いやどういう状況!?」
家に帰ってきたら、この有り様だ。
何故か、あるひとりの少女が従業員になったという。
でも、俺が出かけたのも短時間だ。
そんなに早く決まるわけがない。
何でも屋は厳重だ。
今まで何百人もの人が、従業員のオーディションに脱落した。
でもそんな簡単に…
ヨウ「な、なあ、この子は…採用されたのか…?」
りむ「僕が採用したよ?」
ヨウ「は、はあ?」
採用する人は、主に首領様か、黄葉ラボさん。
だから、日向から採用はできないはずだが…
ヨウ「こ、こいつは誰だ…?」
¿¿¿『………』
りむ「新しい従業員だよ?勿論ラボさんからの許可も頂いている。」
りむ「首領様からも、ね。」
ヨウ「!!」
首領様から採用なんて、だいぶすごい人なんだろう。
と、そう思い込んでいたのは、この瞬間だけだったんだろう。
¿¿¿『あ、あの…私…ただの一般人なんですけど…』
¿¿¿『お役に立てなかったらすみません…』
!?
大人しく、囁くぐらいの声で話されたんだが。
---
日向から話を聞くと、日向が任務中に人質にされてた少女がいたので連れて帰ってきた。
帰る途中で願いを聞いたら、「仕事が欲しい」と。
「どんな仕事がいい?」と聞いたら、
「助けてもらったアナタと一緒に仕事がしたいです。」
と言われたそうだ。
---
ヨウ「へぇ…名前は?」
りむ「それを決めてほしいんだよね」
ヨウ「え、決めろよお前が。」
りむ「僕そういう担当じゃないし〜」
りむ「なんならヨウくんの方がネーミングセンスいいと思って〜」
ヨウ「はぁ…?」
りむ「ねっ?いいでしょ〜?」
甘え上手なのが日向りむ。
でも名前なんてつけた事ないしな…
つけてみたいって気持ちもある。
ヨウ「…はぁ〜…じゃあ別に…」
ヨウ「"ユウ"とかどうだ?」
りむ「はあ!?ネーミングセンス無かったねヨウは!」
俺…なかったんだ…
シンプルにユウとかどうかって思ったんだけれど…
まあいっか。
りむ「僕が決めてあげる!えっとねぇ〜…」
りむ「"キララ"とか!?」
は?
ヨウ「キラキラネームじゃねえか。」
りむ「え〜?別に良くな〜い?」
ヨウ「この人が悲しむだろ!(いずれ)」
ピコンっ!(ヨウのメール着信音)
久しぶりだな、メールなんて。
今の時代LI○Eだからな。
…ん?
八田やだルル『今の話全部盗聴器で聴かせてもらった。』
八田ルル『一応案を作ったぞ。』
聴かせてもらったって…何様だよ。
で?その案とは?
『羽瀬川オルカ』
………
ヨウ「おい見ろ。」
りむ「ん?」
………(沈黙が何秒か続く)
ヨウ「もうこれにしよう!」
りむ「そうだね!しっかりと決まっている!」
りむ「君の名前は!」
りむ「"羽瀬川オルカ"だよ。」
ついに名前が決まった。
どうなるかとおもったが…
意外と早く決まったな。
羽瀬川オルカ「はい!精一杯働きます…!」
何でも屋は名前も決めてあげます。
---
【6話】羽瀬川オルカ視点
【次の日】
華野ヨウ「店番よろしくな。」
日向りむ「よろしく〜」
羽瀬川オルカ「オッケー」
自分は羽瀬川オルカ。
何でも屋の新人従業員やで!
だから店番ぐらいできるっちゅーの。
オルカ「客対応しとくで。」
ヨウ「…てかさ。」
ヨウ「いつのまにタメ口に…?」
りむ「そんなのどーでもいいってば!」
ヨウ「あと何故関西弁…?」
りむ「気にすることじゃないじゃ〜ん。」
まず先輩たちがタメではなしとるから、タメにしたんや。
タメの方が楽やねん。
それで、何故関西弁かって、
テレビを初めてみた時に、関西弁を喋っとるキャラがおったんやて。
それがめちゃカッコいいんやて〜
だから関西弁しか勝たん!になったってことやねん。
でもいややねん!
関西弁しか勝たないのに、それに嘘をつくのは嫌やねん!
だから本音のままいるんやで。
ほな、よろしくなぁ〜
先輩が出かけてったので、オルカちゃんが店番や。
ラボくんもいるけど〜…
上のものって言うからねぇ〜
う〜ん…そやな…何しようか
お掃除でもするか。
ぷきぷきぷきぷきぷき
終了するで〜
…あ、5回拭いただけで掃除になるやろ!!
まあいいねん。
掃除になればいいねん。
そもそも掃除することなんて、絶対じゃないからいいやん。
カランカラン(店のドアが開いた音)
!!客が来たで〜!!
オルカ『おかえりなさいませお客様』
オルカ『探し物から欲しいもの、お金も殺しも受け付けます。』
オルカ『この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。』
お客様『ここって本当に何でも叶えてくれるんですか…!?』
オルカ「叶えてあげますよ。必ず。」
お客様「だったら、お願いしたいことがあるんです。」
お客様「配信でバズりたいです…!」
ん?
配信ってなんやねん。
オルカ「配信ってなんやねん…」
お客様「え、知らないんですか…!?」
オルカ「知らへん。前までどっかの人質になっとったから、最近のすごいやつ知らへんのやて。」
オルカ「一から教えてくれん?」
オルカ「あと…」
オルカ「新人舐めたらあかんで?」
オルカ「頑張るんで」
---
【7話】
(あれから一時間後)
華野ヨウ『何やってんだ…?』
羽瀬川オルカ『今、配信という言葉と、バズるっていう言葉を徹底的に調べとるねん!』
ヨウ「おいまさかお客様待たせてんのか…!?』
お客様「いえいえ、大丈夫です。」
ヨウ「あ、すみません…まだ新人でして…」
お客様「大丈夫です。もう本人から聞いているので。」
ヨウ「あ、そうでしたか。」
まず、お客様は配信でバズりたいと。
バズるってことは、めちゃくちゃ人気になるってことだよな…?
まあネット関係は日向の担当だし、
日向呼ぶか。
---
りむ『僕そういう系無理〜』
はあ!?
ヨウ「いやお前ネット関係担当じゃねえか!」
りむ「配信系とかは無理なの!」
りむ「元々やってなかったしぃ〜」
りむ「ネット関係っていうのは、炎上とか、争っちゃったりした人とかの相談にのる」
いやもうできそうだけれど…
できないのもおかしいような…
りむ「僕はそういう系担当じゃないよ〜」
りむ「でも〜…」
りむ「ココちゃんなら、担当一番近いんじゃない?」
---
美夜ココ『僕の出番ですか?』
りむ「そうだよココちゃん!」
ココ「ふ〜ん…で、依頼内容は?」
ヨウ「お客様が、配信でバズりたいと。」
配信だからなぁ…、動画でバズりたいとかだったら、日向だったんだけれど。
ココ「へぇ〜…」
ココ「お客様、つまり配信の同時観覧数を増やしたいということでしょうか。」
お客様「あ、はい!」
ココ「ASMR系、伸びますよ。」
あれ、なんか嫌な予感しかしない。
ココ「女性ですよね?」
お客様「はい。女性です。」
ココ「だったら話がつきます。」
ココ「ネットには、変態たちがうろうろとうろついていますからねぇ〜…」
ココ「ちょっとこちらの小部屋へ。」
お客様「わ、わかりました。」
---
………
りむ「やっぱココ君だねぇ〜」
ヨウ「おい!18禁の世界へ連れ込もうとしてるだろあいつ!!」
りむ「でも、バズる方法といえばこれじゃな〜い?」
お客様にやばいことしようとしてないか…
でももし、お客様がASMRを配信でしたら…
…バズるのか?
知らないけれど、成功を祈るか…
一時間ぐらい経った時だった。
ガチャン(小部屋のドアが開いた音)
ココ「お客様帰るって。」
!?
まさか…だよな。ココが失礼なことして…!?
お客様「おかげでバズれるかもしれないです!」
お客様「ありがとうございました!」
…?
ココ「…僕は必ず成功させる。」
ココ「そして、ASMRの沼に飲み込ませる最強の従業員。」
ココ「さあて、お客様。」
ココ「未知の世界へようこそ♡」
ココ「あなたの『苦しみ』はいただきましたよ♡」
相変わらずやばいやつだった…
---
??『な、従わなかったら…』
シャキン…(??がナイフを取り出す。)
八田ルル『や、やめてください…!!』
??『じゃあ、俺の言う通りにしろ。』
ルル「嫌です…!」
??「ふ〜ん…だったら。」
??「力ずくだな。」
---
【8話】
ヨウ「………」
八田と全く連絡つかないのだが!!!
はぁ…頼みたい仕事があるんだけれど…
八田しか出来ないから頼もうとしてるのに、
いないなら話にもならないじゃないか。
またハッキングとかなんかに夢中になってんだな〜?
何やってんだよ…
---
??『ジタバタ暴れるなって。』
??『のちに自由になれるよ。』
八田ルル『何するんですか…!?』
??『さあ…せめて君が自由になれるもの。と言えばいいですかね。』
??「…でも、君には本当にお世話になりましたよ。」
??「何でも屋を育てる一員となってくれて。」
ルル「…!?」
??「少し痛いかもしれないけれど、我慢できるよな?」
ルル「ゔぅ…何して…!(何かしてる…!)」
ルル「(あっ…意識が…)」
バタっ(八田ルルが倒れた音)
??「…混沌の…」
黄葉ラボ『混沌の戦場が、今始まる。』
ラボ『楽しみにしとけよ。』
---
カランカラン(店のドアが開いた音)
ドアが開いたな。
客か?
…違った日向だ。
ヨウ「…ん?あ、日向。」
ヨウ「おかえり」
日向ひなりむ「ただいま〜」
…ついでに八田のことも聞いとくか。
ヨウ「八田みたか?」
りむ「え?見てないけど…」
だよな…
りむ「なんなら、ヨウ以外見てない。」
ヨウ「いや別にその情報はいらない。」
カランカラン…(店のドアが開いた音)
!!
八田がいる。
八田が、引きこもりの八田が。
りむ「え!ルルくん!?お久しぶり!」
りむ「久しぶりの対面だね〜!」
りむ「元気だった?」
日向がどしどしいく。
ヨウ「おい日向、まだ外に出たばっかだと思うからそんなにどんどんと…」
ルル「……ろ」
ん?
なんか言ったような…
りむ「ごめん聞き取れなかった!」
りむ「もう一回言ってくれない?ごめん!」
ルル『ここから消えろ』
ヨウ「あ?」
りむ「え…?」
ルル「………消えろ。」
りむ「な、何言ってるのルルくん…?」
ルル「消えるんだ。今すぐに。」
りむ「どうして…?今日のルルくん、なんかおかしいよ…?」
ヨウ「………」
確かに日向が言っている通り、明らかにおかしい。
言うはずもない言葉を言い続けるんじゃ、すぐに気づく。
でも、何か変なんだ。
感情センサーが『黒』を示している。
黒の意味は、
『ヘルプ』
つまり助けを求めているということなのだ。
……もう誰も無くしたくないんだ。
ヨウ「……日向。」
りむ「な、なに?」
ヨウ「これは、依頼だよ。」
りむ「…え?依頼って、消えることが!?」
りむ「本当に消えるの!?」
すげえ勘違いしてるのだが。
ヨウ「違う。」
ヨウ「今回の依頼内容は、"助ける"ことが依頼内容。代償は無しだよ!」
ヨウ「あ、絶対殺すなよ?」
りむ「え?ん?あ、うん!」
ルル「……力ずくで意味を教えてやる。」
ヨウ「どうぞどうぞ。俺が止めてあげる。」
ルル「……」
ルル『誰が僕を止めるって?』
ルル『止めれるわけがねえよな。』
---
【9話】
華野ヨウ『お前、本当に意志なのか?その行動は。』
八田ルル『っ…』
これは、操られている?
ルル『黙れ黙れ!』
ルル『全員目の前から消えろ!』
ルル『さもないと…』
ルル『生捕りにしてやる!!』
うわうわ。
面倒なことになりそうじゃないか…
日向りむ『ふ〜ん…生捕りねぇ…』
りむ『じゃあ僕がルルくんを生捕りにしてあげるね?』
ルル「不可能なことを言うな!!」
ブーン(何かが迫ってくる音)
りむ「え?なんの音?」
!!!
あれは…!
ルル「僕の友達、ドローンくんたちだよ。」
ルル「ドローンくんたち、あいつらを生捕りにして。」
ドローン「…ピピッ…ご主人から命令、命令。」
ドローン「…スキャン。人体を確認。」
ドローン「日向りむ、華野ヨウを生捕りにせよ。」
りむ「はあああ!?喋ったああ!?」
ヨウ「AIだよAI。」
流石は八田。
発明家の天才だな。
これは、八田専用の命令ドローン。
八田が命令した命令をなんでも聞くドローン。
ちなみにドローンは、攻撃もできる。
例えば銃弾を発射したり…
…ははw、
やべえ厄介すぎるやつ出てきたな…
りむ「あ、ドローン対処ヨウくんよろしくね!」
ヨウ「え?あ?」
なんでだよ!
俺戦闘下手なの知ってるよな…!?!?
急な押し付けにこんがらった。
でも、このドローンにも弱点がある。
それは、喋る時が弱点だ。
喋っていると、ドローンはあまり警戒心がなくなる。
だからその時を狙う!
でも、喋らねえな…
ドローン「フォルムをチェンジ。攻撃力を上昇しま…」
今だ。
ビュン!!(ヨウがナイフを投げた)
ドローン「ビリビリ…システム故障。故障。こしょ……」
ドサッ!(ドローンが落ちた)
よし。
あれ、日向と八田はどうなってるんだ?
全く声がしない。
まあのちに姿を現すでしょ。
---
りむ「ルルくんルルくん。やっぱり走るの遅いね。」
ルル「っ…馬鹿にするな!」
りむ「でも、もう行き止まりだし、逃げる場所ないよ?」
りむ「それにしても、僕の銃を見せるだけで逃げるなんて、可愛いなぁ〜」
ルル「はあ!?」
りむ「ふ〜ん…僕が君を生捕りにしてあげる!」
りむ「よいしょっと。」
(りむがルルの手と足を縛る)
ルル「ぎゃあ!?」
りむ「大人しくしてね。」
りむ「今から何でも屋に連れてってあげる。」
りむ「もう逃げないように…ね♡」
ルル「離せ〜!!」
---
黄葉ラボ「何でも屋の従業員は好きか?」
羽瀬川オルカ「好きやよ。」
ラボ「お客は?」
オルカ「好きや。」
ラボ「……」
オルカ「てか、縛ってるもん取れや。」
オルカ「ラボさんやったっけ?とりあえず、ラボさんが上のものってことはわかった。」
オルカ「でも、これはおかしいやろ!従業員の手を縛るなんて。」
ラボ「もしかして、僕のこと仲間だと思ってる?」
オルカ「え、違うんか?」
ラボ「そう。」
ラボ「僕は確かに何でも屋の従業員。」
ラボ「だからこんなことするはずない」
ラボ「でも、僕はこの何でも屋の過去を知っている。」
ラボ「だから、従業員全員を○す。」
オルカ「!?」
オルカ「そんなことするなんて許せへん!」
ラボ「いいよ許さなくて。勝手にやるから。」
オルカ『私の大事な仲間やから』
オルカ「○すなんて許せれへん!!」
ラボ「ほう?」
ラボ「面白くなりそうじゃないか。」
---
【10話】
あれ?帰ってきた。
日向りむ「ただいま!」
八田ルル「おい下ろせ…!」
日向が八田をいわゆるお姫様抱っこしながら帰ってきたぞ…!?
あいつら…相当仲良かったか?
りむ「で、ドローンは?」
華野ヨウ「もう倒した。」
りむ「さっすが!」
ルル「何話してんだよ…!」
おい、八田から殺意が…w
りむ「う〜ん…ルルくんどうしよう…」
ルル「何がだよ…!」
ルル「っ……はぁ…」
ルル『…え、何?なんで外?は?』
ん?
なんか八田の状態が。
治った?もしかして。
ルル「おいりむ!何これ!」
りむ「何でって…」
ルル「てかドローンも壊れてるし!どうして!?」
まあ慌てるのもそうだよな。
ドローンは俺が壊したんだけれど、そんなこと言ったら俺が多分終わる。
一から説明か…めんどくさいし省略するか。
ヨウ「はぁ…説明するとな、つまりルルは操られたんだよ。恐らくだが。」
ルル「は?意味わかんない。」
そのまんまの意味なんだが…
ヨウ「おい、操られる前の記憶はあるか?」
ルル「ええ…操られてるのも分からないのにそんなの…」
ルル「…!!」
ヨウ「…何か思い出したんだな。」
ルル「あいつだあいつ…」
ルル「ラボだ。」
ルル「ラボが何かした!」
ヨウ「!!」
りむ「え!?」
カランカラン(店のドアが開く音)
お客様「す、すいません…今よろしいですか…?」
ヨウ「おかえりなさいませお客様」
ヨウ「探し物から欲しいもの、お金も殺しも受け付けます。」
ヨウ「この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。」
はあ…こんなに忙しいときに…
ヨウ「まずはソファーへお座りください。」
お客様「あの…大丈夫ですか…?依頼。」
ヨウ「はい。いいですよ。」
お客様「でもさっきだいぶヤバいことしてたような…」
ヨウ「…ちょっと不可解なことが起こりましてね。」
ヨウ「でもご心配は無用です。」
お客様「ごめんなさい。こんなに慌ただしそうな時に…」
ヨウ『僕らは何でも屋ですから。』
ヨウ「どんな依頼も叶えてあげます。』
お客様「あの…犬を探して欲しいんです。迷子なんです。」
ヨウ「かしこまりました。」
代償は…「驚き」でいいか。
---
(外)
ヨウ「いましたよ。」
お客様「ありがとうございます!!」
お客様「こんなに早く見つかるなら、自分だけで良かったかもしれないですね…」
ヨウ「いえいえ、僕も少し細かいことをしているので、人間でもそんなに簡単なところに犬はいませんでしたよ。」
お客様「え、そうなんですか…」
犬の毛があったので、さらっと検査して、居場所を特定。
八田の開発したやつは役に立つな。
でも…黄葉さんが…
…あまり信じられない。
あの人があんなことするなんて。
優しくて人思いな人だったのにな…
また真実だとは思い込んでないが、恐らくそう。
八田が嘘をつくなんて…
そんなことは…ないよな。
帰るか…
お客様「あの、もしかして…」
お客様「その瞳…」
ヨウ「え?」
---
美夜ココ「裏切りやがったな!!」
ココ「ずっとずっと頼れる先輩だと思ってたけど。」
ココ「違ったんだね。」
ココ『黄葉さん。』
ラボ『……ココ。成長したな。』
ラボ「だけれど、何でも屋はここでおしまいだ。」
ラボ『…僕がいる限り。』
---
【11話】(途中だけ視点あり)
黄葉ラボ『ココ。君は戦闘が苦手だ。』
ラボ「そんな君がどうやって僕を倒す?』
ラボ『素手?それとも銃?だが君は銃が使い慣れていないと思うが…』
美夜ココ『ココは、素手とか銃とか使わないよ…』
ココ『ココは、黄葉さんの心に訴える!』
ラボ「………それで、僕が貴方達の味方になるとでも?」
ココ「なるよ、きっと。だって、一緒に仕事をしてきた仲間だったんだから!」
ココ「黄葉さん、また一緒に仕事しようよ。」
ラボ「するわけない。」
ラボ「僕は、最初から裏切るつもりだったよ。」
ココ「!!」
ラボ『黙っててもらおうか。君の心が崩れる前に。』
---
(ここからは羽瀬川オルカ視点です)
なんやなんや。
何が起こっとるん?
随分上が五月蝿いねん。
ここ防音室やったら良かったのに、
うるさすぎるねん!!
でも…
案外五月蝿い方がいいかもしれへん…
ガチャ…
…ん?
なに!?
なんか急にドアが開いて…?
日向りむ『よかった〜!!』
りむさん!?
りむ「心配したんだよ〜」
りむ「全くオルカちゃん見てなかったから、つい探しにきた…」
りむ「…うんうん。ここにきたのはただの寄り道。」
よ、寄り道。
変な言い方やなぁ…
でも、私偶然助けられたんやな。
嬉しいような悲しいような。
りむ「目的はオルカちゃんを見つけることもあったけれど、違うんだ。」
りむ「…オルカちゃん。正直に話してね。」
りむ「オルカちゃんを捕まえたのはラボさんでしょ?」
オルカ「ん?そうやけど。」
りむ「あ、うん。」
りむ「で、何か言ってた!?」
う〜ん…特になんも言ってなかったような…
滴る水がとても冷たい。
床も冷たい。
でも、りむさんの手は暖かい。
でも、なーんか言ってたような気がするなあ…
あ、質問攻めしとった!
オルカ「質問攻めされたわ。」
りむ「えええ!?大丈夫!?」
ホントりむさんは心配性やなぁ…
質問攻めされただけやん…
まあ大丈夫やけど…
でも…でも…
みんなを○すって言ったのは…
悲しかったなぁ…
オルカ「……」
りむ「僕、ちょっと行ってくる。」
りむ「上が五月蝿い。」
オルカ「五月蝿いよなぁ。」
オルカ「で、縄解いてくれへん?」
りむ「わかったわかった。」
---
ガチャン!(ドアが開いた音)
ラボ「……誰だ。」
りむ『そんなに平気でいられるのも、いつまでだろうね。』
りむ「黄葉ラボ。貴方は…誰?」
ラボ「………さあな。」
ラボ「人間…ってことは間違いない。」
りむ「!!え、ココくん…?」
ラボ「ココが倒れているのに気がついたか」
りむ「大丈夫…?ねえ…?」
ラボ「おっと。助けたいなら、かかってこいよ。」
りむ「っ……」
ラボ「でも、死んでないから安心しろ。」
ラボ「………何でも屋は、ここで終わる。」
りむ「え…?」
りむ「なんで…?なんでなの?ねえ!」
ラボ「さあ?もう用済みだからかなぁ。」
りむ「ねえ…これ、夢でしょ?夢だよね?」
ラボ「夢じゃない…」
ラボ『夢ならばどれほどよかったでしょう…』
ラボ「夢じゃなくて僕は嬉しいよ。」
ラボ「始めようか。戦闘を。」
りむ「っ…始めれるわけがないでしょ…」
---
【12話】
やけに、今日は騒がしいな…
街で何かあったのか…?
??「ああ、店員さん!」
?
急に話しかけられるなんて、初めてだ。
華野ヨウ『なんですか?しかもここは商店街ですから、別にここの店員さんじゃないですけど…」
ヨウ「って、あの時のお客様…!」
あの時のお客様というのは、美夜ココが解決した「バズりたい」って言ってたあのお客様だ。
それにしても、お客様と店以外での再会は随分と珍しい。
でも、なんで話しかけられたんだろう。
お客様「あ、私バズれたんですよ!」
おお!よかったじゃん。
でも、禁断の世界に触れてしまったな…
美夜のやつ…
お客様「で、お礼をしようとしたんですけれど、…」
ん?
急にお客様の口が止まった。
そんなに言いづらいことでもあったのか?
だがこの後、お客様の口から、衝撃発言が飛ぶとは思いもしなかった。
お客様『何でも屋…閉店なんですよね…!?』
あ?
そんなわけないだろ…
冗談で言ってるのか?
全く、嘘はつくなよ…
…でも、お客様はわざわざ嘘をつくか?
しかも、本当のような声で話す。
ヨウ「な訳ないじゃないですか…どこ情報ですかそれ…」
お客様「何でも屋の従業員の黄葉さんって方から聞きました。」
黄葉…?
!!……ということは。
黄葉さん。何でも屋を終わらせようと…!?
ヨウ「……上のものがすみません…実は閉店しないです…」
ヨウ「多分冗談で言ったか…それとも。」
ヨウ「終わらせようとしてるかなんですよ…」
お客様「うそ…」
お客様「…ごめんなさい…、閉店するって話、少し拡散しちゃいました…」
ヨウ「え、あ、大丈夫ですよ大丈夫。」
まあ大丈夫じゃないと思うが(
ヨウ「ではまたどこかで。」
お客様「はい!あの時はおせわになりました!また!
やっと終わった…
黄葉ラボ…
明らかにこれは最悪で、最低な行為だ。
……でも、ずっと仲間だと思ってたやつ、処分できないよな…
---
日向りむ『はぁ…はぁ…。』
りむ「黄葉さん、意外と強かったなんて…」
りむ「…まあでも、強さは大体の互角っぽい」
りむ「どちらが勝つかは、まだ分からないのだから。」
ラボ「……前まで戦いたくないと言っていたが。矛盾していないか?」
りむ「考えた。仲間のためには、戦わないとって…」
ラボ「ふ〜ん…僕も仲間じゃないか。」
ラボ「同じ従業員だろ?」
りむ「…は?何言ってるの?」
ラボ「え?そのままの意味だけれど。」
りむ『あなたはもう、仲間じゃない。』
りむ「仲間を傷つけた人が仲間なんて、あり得ない。」
りむ「だから、仲間じゃない。」
ラボ「……ふふっ…はは…」
ラボ「確かにそうだねりむ。」
ラボ「じゃあ、りむと真っ向勝負だね。」
ラボ「いいよ。かかってきてよ。もっと、もっとさ!」
ラボ「そうだよね!」
りむ『ふざけてんじゃねえよ!!』
りむ『みんな、"お前"を倒すために努力してんだよ!』
りむ『もう、何でも屋に顔を突っ込むな!!』
---
羽瀬川オルカ「なんやねんここ…」
オルカ「急に光が私を包んで、何がしたいねん…」
オルカ「迷子になったかもしれない…」
オルカ「ホントに…」
ここどこやねん!!
---
【13話】羽瀬川オルカ視点
緊急事態や…
いい歳して迷子とか最悪やねん…
…ん?
なんかある。
ドア?
私はドアを開いてみた。
うわ!!眩しすぎねん!?
ドアを開いた瞬間に、隙間から光が差しこんだ。
その奥には、
羽瀬川オルカ「だれ…?」
謎の男性?がおった。
⁇『……おや、どちら様かな?』
人がおる…!人がおる…!
オルカ「そ、そちらこそだれやねん…」
⁇「…先に名乗ろうか。」
⁇「私は…」
ゴクリ…
首領『何でも屋の店主、……首領と名乗ろうか。』
オルカ「え、何でも屋の店主なんか!?」
首領「そうだけど、知っているのかい?」
オルカ「し、新人従業員の羽瀬川オルカと言います!」
首領「嗚呼、黄葉が言っていた新人はこの子だったのか。」
首領「来てくれてありがとうオルカ。」
ぎゃあああああああ!!
あ、あ、あ、アニメによく出てくるイケメン男子高校生みたいな声と顔なんですけど〜!?!?
しかも名前呼んでもらった……やばやばやば……
こういうアニメのイケメンみたいな人に名前呼んでもらうの大好きなんやて〜!!!
もうやばい…死ぬ…
首領「……オルカはなんでここにいるんだい?」
え、あ、え?
そういえばなんでおるんや私。
オルカ「え、え、わからんのやて…!!」
そういやそうや!
なんかわからん場所にきたんや!
思い出した思い出した、首領さんで頭がいっぱいやったわ〜…
…そういやそうやけど、
なんで首領さんはここに居ったんやろうな…
首領「……オルカにお願いがあるんだ。」
え、お願い!?
そ、そんなイケメンに…今日…死にます…(
首領『何でも屋を、助けてほしいんだ。』
…はい?
首領「何でも屋に、危機が迫っているんだ。」
首領「どうか、助けてくれないか?」
オルカ「き、危機ってどんな…?」
首領『閉店の危機。』
首領「さらに、従業員が…」
オルカ「……スゥー…スゥー…」
首領「…寝てしまったか。」
首領「………それにしても、黄葉くんは、派手にやってくれたね。」
首領「誰か黄葉くんを止めてくれる人はいないか。」
首領「…オルカなら、きっと止めてくれるだろう。」
首領「…オルカ、お願いがある。」
首領『私が死ぬ前に、黄葉くんを止めてくれ。』
首領『これが、私の最後の願いになるだろう。』
---
【14話】羽瀬川オルカ視点
(裏ネット掲示板にて…)
『何でも屋最低じゃない?閉店とか言って実は閉店しないとかさ、従業員ヤバくない?』
『まさに悪の店』
『なんか裏の手使ってそう。』
『従業員全員最低。』
ガシャン!!!(窓のガラスを割った音)
華野ヨウ『……ふざけてんじゃねえぞ黄葉…』
ヨウ『ここに書いているやつは、まるで黄葉と、黄葉以外の従業員を同一視している。』
ヨウ「……何を言われようと、何でも屋は揺るがない。」
ヨウ「……俺もそろそろ向かうとするか。」
ヨウ「黄葉のところへ。」
---
…ん…?
あれ、寝ていた…?
…なんか声がする…
首領『起きたかい?』
羽瀬川オルカ『うわあ!?』
急にでかい声を出してしまった。
しかも首領さんの目の前で。
オルカ「しゅ、首領さん…!?」
首領「…オルカ。」
オルカ「は、はいぃ!!」
やばいかっこいい死ぬ無理。
…いやいや、オルカ、そんなこと言ってる場合じゃないやろ!!
首領『君は、何でも屋を助けれる覚悟はあるかい?』
か、覚悟…?
ないかもしれへんけど…
でも…首領さんに言われたから…
助ける覚悟、ありまくりにするねん!!
オルカ「あります!!」
首領「…なら頼めそうだね。」
首領「黄葉くんを止めてくれ」
…黄葉さんを?
え?あんなにやばいやつを?
あの人を止めれるとは思わない。
こんなことできるはずないやん。
依頼もまともにできないのに…
首領「……何でも屋のことについて話すよ。本当の真実というかな。」
---
何でも屋は、障害を持った人や、もう治らない重い病気を持っている人を助ける施設だったんだよ。
でも、この時新人だった『黄葉ラボ』が提案したこと、それが、
『何でも叶えるお店にしよう』
みんな最初は反対していた。
勿論私も、一番偉いものとして反対した。
そうなったら、今助けている人はどうなるのか、と。
そして、人は何でも叶えられない。
叶えれたら逆にびっくりだ。
だが、提案についてを話し合う会議で、みんなが黄葉ラボが提案した内容に賛成したのだ。
みんな手が震えていた。
それは、みんなの意思で言ったわけじゃないから。
言わされたんだ。
勿論、私も言わされた。
そうして、『何でも屋』へと変わっていった。
黄葉ラボは、そういう力があるんだ。
昔からずっと引き継がれている『呪いの瞳』
呪いと書いてあるから、勿論呪いがかかっているとされている。
呪いの瞳は、不思議な力があるんだ。
とは言っても些細な力だ。
だが、黄葉ラボの場合、大きく育ってしまったんだ。
元々は、小物ぐらいのものを操る程度だったが、
やがて、生き物も操れるようになってしまったのだ。
もはや、もう世界は黄葉ラボの自由になるように。
反抗したら操られ、賛成したら好かれる。
思い通りにいく黄葉くんが、私は苦手だった。
実は、私も『呪いの瞳』の持ち主でね。
でも、物の色を変えるという不思議な力、でもあまり活用性がない力を持っているんだ。
だから、上をいく黄葉くんが嫌だったんだ。
ちょっと話がずれるが、
私は生まれながらのアレルギーがあるんだ。
「日光アレルギー」というもの。
軽い症状だったら、日が当たった場所が痒くなるとかの症状なのだが、
私の場合は重症。
日が当たった場所がナイフに刺されたように痛いんだ。
だから、ずっと部屋の中にいる。
最後に外に出たのは、いつの頃だろう…
…部屋に篭っているが、実は黄葉くんはそれに期待していたんだ。
部屋にずっと篭ったら、厄介者がいなくなるって。
そう、もう辞めてしまった従業員から聞いた。
『何でも屋』になった頃は、従業員がほとんど辞めていってしまった。
で、新しく来たのが『日向ひなりむ』と『八田やだルル』
2人ともよく働いてくれたよ。
その後に、『華野かのヨウ』、『美夜みやココ』…と来てくれた。
おかげで仕事は成り立った…が、黄葉くんへの復讐の心がさらに強くなった。
でも、何も知らない4人を、巻き込みたくはなかった。
だから、それ復讐などできるはずなかった。
でも、もう私は、復讐は出来なくなる。
だから、だから、
オルカに止めてほしいんだ。
黄葉くんを止めてくれ。
---
オルカ「止めます。止めます。」
オルカ「絶対に止めます!!」
首領「!!」
オルカ「そんな悲しく、苦しそうな話聞いたら、やるしかないやん!」
オルカ「止めるで、絶対に。」
首領「ありがとう。ありがとう。」
オルカ「でも、復讐出来なくなるって、どうして…?」
首領「………」
首領「呪いの瞳の呪いが発動するんだ。もうすぐ。」
首領「…どんな内容かは教えたくはない。すまない。」
オルカ「大丈夫やで!」
首領「そうだ。名前を教えてあげようか。」
オルカ「…え?」
首領「私の名前は…」
神界諒『神界諒と言うんだ。』
ああああああ無理名前聞いちゃったやばい無理ああ!!
---
【15話】日向りむ視点、途中で華野ヨウ視点に変わる。
日向りむ『……あなたは僕らをわかってくれない。』
黄葉ラボ『………君は僕のことも知ってくれないんだ。』
ラボ「りむ。何がしたいんだ?」
りむ「…勿論、あなたを捕まえる。」
りむ「そして謝罪させる。」
りむ「そして何でも屋をやめてもらう。」
りむ「でも、謝罪するだけで許されるとは思わないで。」
りむ「僕はあなたをずっと許さない。」
ラボ「だよな。そんな感じだよな。」
ラボ「あ〜あ、僕はもう信用されないんだ。」
ラボ『君には僕を倒せない!』
ラボ「何故なら、僕は君を知っているんだからね!」
りむ『倒す!倒すんだからここにいる!!』
---
(何時間か経ったあと…)
りむ「……ん…?」
寝てた…?
嗚呼、違う。戦ったんだ。あの後。
でも…倒れているということは、僕…やられちゃったのかなぁ…?
…体制を整えると、目の前には、黄葉ラボが倒れていた。
…ということは、
りむ『相打ちか。』
僕はそう推測した。
ガチャン!!!(ドアが開く音)
りむ「うわっ!!」
びっくりした〜
なんでそんなに強く〜…
プンスカぷんぷん!驚かせるな!
って、ヨウくんか。
華野ヨウ「何この有様は。」
りむ「相打ちの可能性大で〜す。」
りむ「でも、まあ倒せたってことで…?」
ヨウ「はあ?」
でも、これで捕まえれる!
相打ちでこんなに嬉しいことないわ〜
僕はラボの手を掴んだ。
そうしたら、急にラボが動いた。
ラボ「…!」
ラボ「おい!手を離せ!」
あ〜、起きちゃった。
りむ「ほらほら、大人しくしてね。」
ラボ「やめろ!」
ヨウ「あははは…」
---
(ここから華野ヨウ視点です。)
りむ「さあてと、僕の勝ちってことで、いいですよね〜?」
ラボ「…まあ何も否定できないし。」
ラボ「そうなるんじゃねえのか?」
りむ「あ!勝者に対する酷い態度!!」
ラボ「はあ?別にいいじゃねえかよ!」
めちゃイラついてる…
俺がいない間に何が…
まあでも、相打ちになったけど、ラボに隙があったから、捕まえれたってことだよね…?
ハッピーエンドってことね!!
美夜ココ『五月蝿い!起きたばっかなんだこっちは!(←起きた)』
ガチャン!!
りむ「うわあ。ヨウくんよりはマシな強さだな。」
ヨウ「なにそれ。酷いな」
??『……黄葉ラボを止めれたか。ありがとう2人とも。』
りむ「!!え、もしかして…」
ヨウ『首領…!?!?』
神界諒(首領)『嗚呼、首領だよ。』
羽瀬川オルカ「オルカもいるよ〜」
ラボ「!?」
ラボ「なんで…なんでいるんだよ…!」
神界諒「君には…教えたいことがあるんだ。」
神界諒「ゴニョゴニョ…」
(このゴニョゴニョの内容は、Part14の何でも屋の過去のことについて話しています!飛ばします!)
(ちなみにもう一回見たいという方は、
https://tanpen.net/novel/09b7818e-a45a-4efd-87d3-e61aad77a4a8/
↑へ!)
黄葉ラボ「っ…はぁ…」
ラボ「もう何言っても俺の気持ちは変わんねえし、仲良くなる気もない。」
ラボ「勿論、仲間になる気もないだろう。」
ラボ『もう仲良くなる理由なんてないだろ…?』
ラボ「だったらほっといてくれ。」
ラボ「俺はここから消えるから。」
ラボ「もう、誰にも触れられないような場所へとね。」
………
何でも屋。
それは大切な居場所で、僕の大切な第二の故郷みたいなものだ。
首領は、元々障害がある人や、重い病気の人を助けたいという気持ちだったんだ。
だからってそれを引き継ぐのもどうかと思う。
だって、率直に言うと、
やりたくないのだから。
俺は俺の仕事。
何でも屋の仕事がやりたい。
でも、首領の願いだったら…
神界諒「でも、考えは変わったよ。」
!!
神界諒「みんなの居場所を無くしたくはないんだ。」
神界諒「だから、だから。」
…だから…?
神界諒「君たちには、何でも屋を続けて欲しいんだ。」
神界諒「僕はそれを、"上"から見守っているよ。」
…上?
オルカ「っ…」
八田ルル「上って何、上って。(←ちょっと凄い盗聴器で聴いてる人)」
神界諒「…それは、これからわかるさ。」
それって…
---
【16話】
……今からわかるってどういうことかわからない。
上に行くって言われても、この周りには階段とか、梯子はしごとか、上にのぼるものはない。
さらに、首領様が上がどうのこうのって言った時、オルカの様子も変だった。
しかも、首領様と羽瀬川が一緒に来たし。
いつ出会ったんだよ…
華野ヨウ『な、なあ、オルカ。』
羽瀬川オルカ「…なんや。」
ヨウ「首領様とはお知り合いなのか…?」
思わず聞いてしまった。
首領「…そろそろ時間のようだ。」
美夜ココ「…え?」
首領「…また、会える日を楽しみに待っているよ。」
八田ルル『っ…死ぬのかよ…w、会ったばかりなのにさ。(少し凄い盗聴器で聴いてる)』
!?
八田の発言で、皆が動揺した。
日向りむ『し、死ぬって、どういうことですか…?』
オルカ「………」
オルカ「…私も…よくわからへんのやけど…」
オルカ『首領さんの目の呪いのせいで死ぬらしいねん…』
オルカ「…呪い発動ってこと」
…!?
呪い発動…?
というか、人間の目に呪いなんかあるか…!?
首領「…とりあえず、華野くんならわかってくれるだろう。」
首領「私は、皆の前で死ぬ」
首領「これからの何でも屋を、支えていってくれ。」
っ…
なんで…なんで…
なんで死ぬのを目の前で見なきゃいけねえんだよ…!
怖いのは苦手だ。
死だって怖いものだ。
俺に何ができるんだよ…!
ルル「…止める方法とかないの?」
ココ「確かに…呪いを解く方法とかありそうなんだけどな…!」
ヨウ「…はぁ…」
思わずため息をついた。
どうすればいいんだ…
りむ「ねえ、」
りむ「僕は、止めないよ。」
ココ「え?」
ルル「何言ってんのりむ。」
りむ「だって、首領だって死ぬことわかってる。」
りむ「もうみんなの前で死ぬって決めてるのに、アナタたちは止めるの?」
りむ「僕は絶対に止めない。」
りむ「会ったばかりだけど…」
りむ「……実は、本当は止めたいの。」
りむ「でも、こんな短時間で、呪いを解く方法とか思いつくわけないじゃん…」
……
確かに日向が言ってる通り、こんな短時間で見つかるわけない。
止めたいという気持ちは同じだ。
でも…
ココ「ココは止めたい。」
ココ「ごめんりむ。でも、考えは変わらない。」
ココ「もしかしたら、助けれるかもしれないじゃん。」
ココ「何かすれば、きっとできるよ。」
ココ「そんな簡単に諦めるなんて。りむらしくないね。」
ココ「ココは助けたいんだ。」
ココ「死なせたくない。」
ココ「まだ生きてほしい。」
りむ「……そう…だよね、死んでほしくない。」
りむ「でも…変わらない…気持ちは。」
助けれるかもしれない。
それをいち早く諦めたりむに対して、こちらはまだ助けれると思っている。
僕はまだ助けれる派だ。
僕には諦めるというルートはない。
次は俺が喋る番だな…
ヨウ「えっと、俺な…」
ルル「ストップ。」
?
急に八田から止められた。
冷たい風が吹く。
目の前に八田がいないはずなのに、変なこと言われそうだと、少し緊張する。
ヨウ「な、なんだよ…」
ルル『話してたら、死んじゃうよ。』
ルル「あと、首領様の寿命を分析して調べた結果、」
ルル『恐らく、残り5分ぐらいで死ぬ。』
!?
5…5分…?
短い。短すぎる。
こんなので助けれるか…?
ルル『これは…もう無理だな。』
ルル「ちな、首領様が喋ると、寿命が縮むと推測されているのだが…」
首領「……恐らくそうだね…」
え、首領様!?
りむ「首領様!いやだぁ…!死んじゃ嫌だ…!」
会ったばかりなのにさあ…!
首領「さよなら、みんな。」
首領「バイバイ。世界…。」
首領「何でも屋を、助けてくれ…。」
ルル「もう喋るな!!」
ココ「ちょ、強い口調…!失礼な…」
ルル「今はそんなどころじゃねえだろ!」
ルル「人が死ぬんだぞ!?」
ココ「っ…」
ヨウ「おい、お前ら!首領様が…!」
首領「さよな…ら…」
ばたっ(首領が倒れる音)
りむ「うわああああ!!」
---
首領様が亡くなった一週間後の話だ。
何でも屋の緊急会議だ。
嗚呼、緊急会議はいつ頃ぶりだろう。
今日は珍しく、八田もリモートじゃなくて、店まで来てくれた。
りむ「…みんな。」
りむ「…首領様のことはみんな絶対に悲しいと思う。」
りむ「でも、何もやらないなんてダメ。」
りむ「…僕が、僕が、」
りむ『僕が店主やる!』
みんな『!?』
え、日向が?
りむ「他にやりたい人、いない?」
……
りむ「僕、頑張るよ。首領様のために。」
りむ「みんなも頑張ろう!」
ルル「…そうだね、そうだね。」
ココ「首領様がいなくても、ココたちやっていけるよ。」
そうだ。
俺ら、なんでずっと動いてなかったんだろう。
俺らが動かないといけねえのにな。
ヨウ「よし、いこう!やろう!頑張ろう!」
オルカ「そうやな。落ち込んでばっかじゃあかん!」
りむ「…で、どうするの。黄葉さん。」
黄葉ラボ『僕か。』
ラボ『…僕は、何でも屋やめるよ。』
りむ「…なんで?』
ラボ『そりゃあ、みんなを傷つけたお詫びと、あと、もう仲良くもしたくない。』
ラボ「じゃあね。またどこかで。」
嗚呼、行ってしまった。
背後が見える。
どこか泣いている。
りむ「じゃあ、またどこかで!」
---
僕らはあれから順調にやっている。
首領様のことは悲しい。
でも、首領様が言ったことを大事にして、これからも頑張る。
ただそれだけのことだ。
カランカラン♪(店のドアが開いた音)
ヨウ「おかえりなさいませお客様。」
ヨウ『探し物から欲しいもの、お金も殺しも受け付けます。』
ヨウ『この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。』
---
1期を改めて見ると…いいですね…
まだまだ僕が素人作家の時ですね…(今でもですけど)
で、でも今よりは、上手くなっていると思ってるんですけどね…((_(:3 」∠)_
3期で『この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。』
使うかもしれないな…
使いたいけど…最近何でも屋という店の特徴的な部分であるところがあまり小説で書いてないから…
依頼やりますよもちろん!!!(
お楽しみに…(
2期の一気見も時間あったら書くので、よろしくです!