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花 side
私、花は転校させられた。
私は急すぎて頭がついてこなかった。
突然父と母から引き離されて、親友の美穂にもちゃんと説明できないまま。
私を父と母から引き離した遠縁の親戚はすごく可愛がってくれた。
気持ち悪いほどに。
少しした頃に母と父は亡くなったと知らされた。原因も知らされないまま。
せめて、葬式にくらい行かせてと懇願したが、叶うことはなかった。
でも、母も父も顔をよく思い出せなかった。
学校には行っていなかった。
ずっと家でチヤホヤされたり、勉強したり、私が言えば家事や料理、手芸、ピアノ、娯楽などなんでもさせてくれた。
しかし、おばさんが買い物に行くと決まって、おじさんは私の体を舐めるように上から下へ後ろから前へ、ジロジロとみていた。
それが嫌で、一回おばさんに一緒に買い物に行くと言ったことがある。しかし、逃げられるのかと思ったのか、一回も家から出させてもらえなかった。
私の身の回りの生活用品も全てネットで私が選んだものか、おばさんとおじさんが買って来たものだ。
しばらくして、少し余裕ができてきたので美穂に連絡した。
少し、心が癒された。
しかし、それも束の間。
おじさんは私を監視するようになった。
そのまま、おじさんの行動はエスカレートしていった。
私は言われるがままだった。
そしてこの家に来て約一年になろうとしていた頃、
それは夜だった。
いつから空いていたのかはわからないが、私の部屋の窓から男女の二人組が入ってきた。
私は夢だと思い、手招きされる方へと進んで行った。
するといつの間にか前の家の前に来ていた。
私と父と母の居場所。
私は安心してそこで寝てしまっていた。
しかし、起きても前の家にいた。
そこで私は自分があの地獄から抜け出せたことを心から喜んだ。
でも、あの二人はなんだったのだろう?
そんなことより私はここで、自分の世界を変えていこうと思う。
また、新しい世界へ。
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A:もっと早くに助けに行けなくてごめんね。
B:なぁ俺らはこれからどうするんだ?
美穂には完全に死ぬところを目撃されているし、
花も完全に自立する気満々だぜ?
A:だから何よ?これから私たちも新しい人生を始めればいいでしょ?
次はちゃんとやりたいことやってから死ぬわ
B:そうだった。お前はそういう奴だったわ。
じゃあ行くか。あの日の続きへ
これにて完結になります。
本当は後、一作だそうと思っているんですが、
それは多分 R18 になるんであんまり気にしないでください。
これで完全完璧終了なので!
短いけど!
ここまで読んでくれた肩ありがとうございます!
ではまた!
おつしば!