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あの子のせいで…
おまじないが悪いことを引き起こす…⁉ ※このお話に出てくるおまじないは私が作ったものです 効果のあるおまじないではありません
あの子のせいで人生が変わってしまった。
あの子のせいで自分が得意な事がすごいことじゃないことが分かった。
あの子のせいで厳しい現実を見てしまった…。
そんなある日。自分の得意な部分を伸ばすおまじないを見つけた
ドリームフェアリー・ドリームキューピット・ドリームバード バレエが上手くなりたい!
私は4年生の羽田優羅(はねだゆら)。バレエを習っていて、この学年では一番バレエが上手いと思っている。ある日、このクラスに転校生が来た。「初めまして。私の名前は倉井ななといいます!得意な事はバレエで年少のころから習ってます!よろしくお願いします!」この子もバレエ習ってるんだ。どっちが上手いのか比べてみたいな。私がバレエを習っているのは月曜日で、今日がそう、バレエの日だ。
放課後。私がバレエ教室に入ると…転校生、倉井なながいた。「あ、羽田さんだったっけ?羽田さんもこの教室なんだね!よろしく!」「よ、よろしく…!」突然だったから反応が上手くできなかった。今日も頑張るぞ!そう思ってロッカールームで着替えた。「はい!じゃあ今日も練習を始めるんですが、その前に新しい子の紹介です。倉井さん」今日2回目のこの子の自己紹介…。「じゃあ、練習をはじめましょう。まずはV字開脚!」いつものように開脚をする。ななの方を見ると。ななは私よりも柔らかかった。この教室の中でも私は特にV字開脚が得意な方だったのに…。「倉井さん、柔らかいじゃない。ほら、負けないくらい頑張って、羽田さん!」「はいっ…!」それからもV字開脚だけじゃなく、他のこともななの方が上手かった。そしてレッスンの最後。「今年もバレエの発表会があります!今年はバレエでシンデレラを踊ろうと思います!役は1か月後に決めるので…」説明が終わって、私は希望する役を決めた。主役のシンデレラだ。そのためにたくさんの努力を積み重ねた。
そしてテストの日。シンデレラ役を希望したのは小峰(こみね)さん、大和(やまと)さん、なな、私の4人だった。他の子は王子や魔女、姉などの役を希望していた。「次、羽田さん」「はい」気持ちを落ち着けて、美しくしなやかに踊る。自分の中では今までで一番うまく踊れた。これならななにも勝てるだろう…。そう思っていた。
「結果発表です!」他の役の発表者が呼ばれていく。嬉しい反応をする子、涙を流す子…私は絶対に受かる!「そしてシンデレラ役は…倉井さんです!」「やったぁっ!」「えっ…」自分がダメだったなんて…信じられない。自分の得意な事が…ダメだったの…?その日はそれで終わりだったから逃げるように家に帰った。帰ったらその悲しさをかき消すようにスマホでいろんなことを調べていた。そのとき、見つけてしまった。自分の得意な事を伸ばすおまじないを見つけた。私に必要なのはこれだ!私はそのおまじないをしてみた。騙されてもいい、それくらいの気持ちで。
「ドリームフェアリー・ドリームキューピット・ドリームバード バレエが上手くなりたい!」
次の週。バレエの教室に行くとなぜかすごくバレエが上手くいくような気がした。リズムに合わせて自分の役の練習をした。結果がダメだった私は舞踏会の時の周りで踊っている女の子の役になった。
「お、羽田さん。集中してるね!このまま頑張れ!」「はい!」自分でも驚くほど上手くいっていて快感だった。でも。グラリ…視界が傾いて床に倒れこんだ後、私は意識を失ってしまったのだ…。
おまじないの最後には「※このおまじないを使うと絶対に叶いますが、命を落とす可能性もあるのでお気お付けください」と書いていたらしい。 私の命…失っちゃった…
おまじないのサイトを見るときは気を付けましょうね!(?)