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幸福でも不幸な話。二話
馬車に揺られること数分・・・。
エンジュが緊張してる中、あっというまに教会についてしまった。
エンジュ「(ここが教会・・・。何度も来てはいるけれど緊張しますわね・・・。)」
大司教「エンジュ様この度は成人おめでとうございます。」
白い衣に身にまとった大司教様が深々と頭を下げた。
エンジュ「ありがとうございます、私もこの日を迎えられた事感謝しております。」
軽く挨拶を済ませ、教会の中へ入っていった。
魔法を授かる方法はいたってシンプルだ。
水晶に両手をかざし、光った色で属性、そして大司教様が持っている紙に
どういった魔法なのかが浮かび上がってくるのだ。
大司教「さぁ、エンジュ様。こちらの水晶に両手をかざしてください」
エンジュ「はい・・・。」
心の中はずっと緊張していた。
エンジュ「(落ち着くのよエンジュ、私ならきっと国の役に立てる魔法を授かる事ができるわ)」
エンジュが水晶に触れ数秒後、水晶の色は黄金色に輝いた。
大司教「こんな綺麗な色見たことがございません!」
大司教様が驚く中、光は徐々に収まっていった。
エンジュ「私の魔法はどうなりましたか?」
大司教様に尋ねる。
大司教「・・・。これは見たことがありません。」
エンジュ「??」
大司教「人読術でございます。」
エンジュ「人読術・・・ですか?」
大司教「はい、人読術とゆうのは、人の心を読む力でございます。」
エンジュ「人の心を・・・。」
大司教「はい、エンジュ様。」
大司教様はこちらを真っすぐ見た。
大司教「この魔法は人を幸福にも不幸にもする力でございます、どうか使い所をお間違えのないよう・・・。」
大司教様は深々と頭を下げた。
エンジュ「分かりました、私はこの国の為にこの魔法を使うとここで誓いましょう。」
大司教「エンジュ様に幸福を訪れることをお祈りしております。」
エンジュは儀式を一通り済ませ、王宮へ帰った。