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呪術俳優
フィリー
禪院家・仲良し家族旅行記「呪いのない空の下で
旅行前夜、禪院家の広大な屋敷はかつてない騒がしさに包まれていた。当主・直毘人が「一族全員で熱海に行くぞ!」と宣言したからだ。「当主の命令や、遅刻は許さん」と言いつつ、彼自身が一番大きな酒瓶をトランクに詰め込んでいる。真希は呪具の代わりに日焼け止めとビーチボールを詰め込み、真依は姉とお揃いの水着をこっそり鞄に忍ばせていた。
出発当日。直毘人は「交通費がもったいない」という謎の理由で、自らの術式『投射呪法』を応用した特製バス(直毘人が外から押し続ける)での移動を提案。秒間24回の加速に、恵は「普通に新幹線に乗ろうよ……」と青い顔で呟くが、隣で甚爾が「タダなら文句言うな。浮いた金で競艇できるだろ」と笑い飛ばし、息子の頭を乱暴に撫でた。
途中のSAで休憩。直哉は「甚爾くんと同じもん食べる!」と、甚爾が頼んだ特盛りカツカレーを注文。しかし、あまりの量に撃沈。それを見た真希が「情けねぇな、貸せ!」と直哉の皿を奪い取り、豪快に完食する。それを見た扇(真希の父)が、「流石はワシの娘だ、食いっぷりがいい!」とガハガハ笑い、真希の背中を叩く。そこには差別も蔑みもなかった。
旅館に着くと、ロビーに巨大な花束と最高級メロンが届いていた。送り主は五条悟。「禪院家の皆さん、仲良くね!恵をいじめるなよ~」というカード付き。直毘人は「相変わらず鼻につく男よ」と苦笑しつつ、メロンを甚壱(甚爾の兄)に「お前、これ捌いとけ」と丸投げする。
午後はプライベートビーチへ。恵が「脱兎」を何百羽も召喚し、砂浜は白いウサギで埋め尽くされた。真依が「可愛い……」と頬を緩ませ、ウサギを抱きしめる。真希と甚爾は、どちらが遠くまで石を投げられるかという「フィジカルギフテッド対決」を始め、投げられた石が地平線の彼方まで飛んでいき、海面に巨大な水柱を上げた。
夜の宴会。豪華な舟盛りが並ぶ中、酔った直毘人が甚爾に絡みだす。「甚爾、お前もそろそろ真面目に屋敷を手伝わんか」。甚爾は酒を煽りながら「俺は恵が普通に育ちゃそれでいいんだよ。なぁ、恵?」と、隣で煮魚を食べている恵に振る。恵は照れ臭そうに「俺は、みんなとこうしてるのも悪くないよ」と小さく答えた。
夜風に当たろうとバルコニーに出た真希と真依。原作では憎しみ合った二人が、今は一本のアイスを分け合っている。「ねぇ、お姉ちゃん。もし私たちが術式に縛られてたら、どうなってたかな?」「バカだな、そんなの想像してどうすんだ。私はお前が隣にいれば、それでいいんだよ」。二人の影は、月光の下で優しく重なっていた。
2日目、甚爾は宣言通り競艇場へ。直哉も「甚爾くんの勝負、見届けさせてもらいます!」と同行。甚爾は全財産を一点買いしようとするが、恵が「3-4がいい気がする」とポツリ。結果は、恵の予想通りで大穴的中。払い戻し機から溢れる札束を前に、甚爾は「よし、今夜の夕食はランクを上げろ!」と吠えた。
2日目の夜、誰からともなく始まった枕投げ。扇が「一糸乱れぬ投擲を見せよ!」と号令をかけ、甚壱が巨大な枕を投げ、真希がそれを素手でキャッチして投げ返す。直哉は「甚爾くんに当てるなんて恐れ多い!」と盾になり、結局、部屋の障子が全てボロボロに。最後は直毘人が「わっはっは、弁償代は甚爾の勝ち金から出せ!」と締めた。
3日目。帰りの車内(直毘人タクシー)は、遊び疲れた皆の寝息で静かだった。真希の膝で眠る真依、甚爾の肩にもたれかかる恵。それを見た直毘人は、少しだけスピードを落とした。「ったく、世話の焼ける連中や……」。
バックミラーに映る家族の寝顔は、かつてどの呪術師も見たことがないほど、穏やかで輝いていた。
第二回芸能人格付けチェック20ⅩX ~呪術ドラマ組・新春の陣~
1. オープニング:場違いな豪華メンバー
司会の浜田さんに「お前ら、撮影終わって暇なんか!」と突っ込まれながら登場する一同。
チーム純愛: 乙骨(憑依型俳優)&里香(国民的子役出身)
チーム伏黒兄妹: 恵(カメレオン俳優)&津美紀(癒やし系女優)
チーム最強の親友: 夏油(ミステリアスな実力派監督)&理子(天真爛漫な声優兼俳優)
チーム地方出身: 野薔薇(美人モデル兼女優)&蘭太(影で支える実力派俳優)
2. ワイン:100万円 vs 500円
「蘭太さん、どっちだと思います?」と聞く野薔薇。蘭太は「……Bのワインは、ドラマ第26話のロケ弁で出た安物の渋みと同じです」と、驚異の記憶力で正解を導き出す。
一方、夏油は「理子ちゃんが飲みたい方でいいよ」と余裕を見せるが、理子が「こっちの方がジュースみたいで美味しい!」と500円の方を選び、初戦から「普通芸能人」へ。
3. 四重奏:50億円の音色
乙骨の出番。「里香ちゃん、どっちが綺麗かな?」と尋ねると、里香が「憂太と一緒に聞いたCDの音と似てるのはA!」と即答。乙骨は「里香ちゃんが言うなら間違いないね」と全幅の信頼を置く。
隣の部屋で恵は「……バイオリンの弦の揺れが、姉さんの声の周波数に近い方が本物だ」と独特の理屈を展開し、津美紀に「恵、それ大丈夫?」と心配されるが、見事に正解。
4. ダンス:一流プロ vs アマチュア
チーム最強の親友の出番。夏油は役作りのための体術で培った動体視力で「重心の移動が完璧なのはAだ」と見抜く。理子も「うち、これダンス部の子が踊ってたのと違う気がする!」とはしゃぐ。
ここで野薔薇が「スカウトされた時の目利きで言わせてもらうけど!」と独自のセンスで選ぶが、蘭太が小声で「野薔薇さん、それは逆です……」と必死に修正。
5. 盆栽(1億円 vs お菓子)
ここでも蘭太が冴える。「この枝の質感、昨日セットで食べた和菓子と同じ材料が見えます」と、俳優ならではの観察眼を披露。
恵は「……影の落ち方が不自然だ」と、やはり十種影法術の役を引きずったコメント。津美紀が「恵、バラエティなんだからもうちょっと普通に話して」と優しくフォローし、視聴者から「尊い兄妹」とSNSで話題に。
6. 最高級和牛 vs 鹿肉 vs 絶対アカン
ここで運命の分かれ道。
乙骨は「里香ちゃん、お腹空いたね」と、チェックそっちのけで肉を堪能。「憂太、あっちの方が味が濃いよ!」と言われ、絶対アカンを選びそうになるが、土際で「……いや、里香ちゃん。ドラマの打ち上げで五条さんが奢ってくれた肉はこっちだ」と、唯一五条に奢らせた記憶を頼りに正解へ。
7. 最終結果:一流に残ったのは?
一流: チーム純愛(乙骨・里香)、チーム伏黒兄妹(恵・津美紀)
普通: チーム地方出身(野薔薇・蘭太 ※野薔薇のミスを蘭太がカバー)
そっくりさん: チーム最強の親友(夏油・理子 ※理子の勘が全て裏目に)
8. エピローグ:収録後の2泊3日旅行
「夏油さん、そっくりさんって……」と苦笑する乙骨に、夏油は「これも役作りさ」と強がる。
そこへ蘭太が「皆さん、予約していた旅館の車が来ています」と完璧な手配。
野薔薇が「よっしゃ!格付けの賞金(一流の証)で一番高い部屋に泊まるわよ!」と叫び、一同はスリッパ姿の夏油たちを連れて、仲良く旅行へと出発するのでした。