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幻想郷物語第弍話
どう云う事だか、未だ私にも分からない、ただ今確かに私の前には|博麗霊夢《現在の巫女様》と|博麗靈夢《先代の巫女様》がいる事だけは確かである。
「これはね、紫に頼まれて会得した先代の呼び起こし、」
巫女様の説明は時に判り難い、だが、嘗て死にゆく運命を辿った巫女様が居ると云う事は、死者蘇生と云う事が正しいのかと思われる
「霊夢、地下の妖怪達の様子を見て来るから」
|紫《賢者様》は判断が御早く且つ正確である、現在の状況は余り良くないものかと
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確かにその刻、地底では妖怪達が外への反逆の手口を探し求め、血に飢えた猛獣が生まれていた、それを統一したのが酒呑めけと云われる妖神で有った。(最もその事はこの酒呑めけと呼ばれる妖神による異変が引き金となり、発生した幻想郷に於いて最も恐ろしい異変が収束した後であったが、)
賢者様が観に行かれた刻には、もう既にこの異変は始まっていた、
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同時刻、人里に新たな住民が現れた茨木夜叉鬼姫と名乗る者は自らは茨木童子の血を継ぐ者であると主張し、仙人、茨木華扇を大変怒らせた、此れにより決闘が始まった
又茨木夜叉鬼姫と秦こころは、大親友で有るらしく、その刻にはもう壱人の住民と秦こころが一緒に居た、そしてもう壱人は琴吹閑矛と名乗り、魔法を使って見せた。