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第四話 久しぶりの”仕事”
カランコロン
?
「すまないが仕事を頼めないかな? ニコッ」
綺麗な茶髪をしっかりと固めたような髪型の紳士的で来る途中に何度も声をかけられそうな容姿を持つその男は久しぶりの常連客だ。
「いつもの仕事ですか…」
アルフレッド・ミラノ
「良くわかっているね。今回も酷な仕事かもしれないけど、君らは希望通りにしっかりと仕事をやってくれるから俺は気に入ってるんだ」
「そうですか…」
アルフレッドはニコニコと人当たりのいい笑顔で話すが、私はそれが仮面だと知っている。だってこの人、めっちゃ腹黒だし口悪いもん…しかもサイコパスというね…知ってることがバレたら私がヤバいヤツ…
「じゃあ奥にお進みください…人の指名などはありますでしょうか」
アルフレッド・ミラノ
「じゃあ今回も君を指名するね ニコッ」
「…わかりました」
この野郎…いつも私を指名してくる…本当に嫌だ…こいつが持ってくる依頼はマジで本当に無傷で帰ってこれない確率高いんだよぉ…しかも相手の身分も絶対に高いし…護衛共は強くて大体致命的だし…
ガチャン
奥の扉が開く。私はアルフレッドを嫌々ながらも連れて行く。
アルフレッド・ミラノ
「君って俺が来るたびに嫌そうな顔するよね。俺悲しいなぁ ニヤニヤ」
「(#^ω^)」
やっぱこいつのこういうところが大っきらい。相手をするのが死ぬほどめんどくさい。で、ルナに変わってもらおうとしてもこいつが変わらせないようにしてきやがる…マジでぶっ殺してもいいかな…
アルフレッド・ミラノ
「今回は最近急に力をつけ始めたヨハンソン家の長であるルイス・ヨハンソンを殺ってほしい。それか戦闘不能にしてくれ。あいつの家は騎士としての実績を評価されて身分が上がったからな」
「了解しました。けれど、殺しはいたしません。今の話だけだとその方は悪いことはしておりませんので。」
アルフレッド・ミラノ
「あ゙ー、お前そういやそうだったっけ。”悪くないやつは殺さない”ってやつだっけ?」
アルフレッドはめんどくさそうに言いながら頭をかく。
「うるさいです。別にそれは私の信念なので。」
はぁ…かわいそ、しかもまだ15歳なんて…なんでこいつに目をつけられちゃったかなぁ…逃がすのもいいけど…
「じゃあ報酬はこれで」
私は指を四本立てる。
アルフレッド・ミラノ
「いつも通り高額だねぇ」
「これでも常連なんでおまけしてるんですよ。本当なら500万ユーロなのですが(908850000円)こちらで払いますか?」
アルフレッド・ミラノ
「やっぱりいいさ、俺はいつも通りおまけしてくれ」
「了解しました」
こいつって悪知恵だけは働くからよく見えないところで物色されてんだよなぁ…まあルナがすぐに止めてるけど。いい加減出禁にしてもいいと思うのだが
アルフレッド・ミラノ
「また次があったら頼むね」
「承知いたしました」
次があっても他に当たれ
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昼間のあんなことから数時間が過ぎ、外は闇に染まった。
「仕事行くかぁ」
私は殺しのときだけに着る赤いドレスと狐の面を纏い、闇に染まった街にくりだす。
今日はいつもより人通りが少ない気がする…
「嫌な予感がすんなぁ…」
こういうときの嫌な予感は大体当たるのが私。
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エリザベス・ヨハンソン
「我が家になにかありまして…?」
やっぱり嫌な予感的中…敷地内に入る前に見つかるなんてある?
「…」
エリザベス・ヨハンソン
「…?」
「はぁ…」
アルフレッドから貰ったヨハンソン家の家族構成だと、この人はエリザベス・ヨハンソン、ルイス・ヨハンソンの妹。12歳で社交界ではもう儚い花なんて呼ばれているらしい。まあものすごく綺麗な顔立ちしてるし、ガラスみたいにすぐに壊れてしまいそうな雰囲気がある。真っ白な髪もきれいだし、肌は透明感やばいし
「あなたは美しいので、傷つけたくないんですけどね…」
エリザベス・ヨハンソン
「はい?」ドサッ
「おっと」
私はエリザベスさんに痕をつけないように力を調整して首元に手刀を入れたら、すぐに受け止める。気絶して倒れたときに怪我したらもうこんな美しいのに勿体ない。
「よいしょっと」
近くのベンチに静かに寝かせる。少し冷えるからエリザベスさんが持っていたブランケットと私が持っていた防災セットの中に入れていたタオルをかける。風邪引いてほしくないしね
私はエリザベスさんをベンチに寝かしたら、敷地内に入る。
「__頼むから護衛はあんまりいないでよね__」
眼の前にあるとてつもなく大きい扉を勢い良く開ける。
バンッ
ザワッ
護衛1
「お前は誰だ!!!」
護衛2
「不法侵入だぞ!!」
護衛3
「何の用だ」
ザッ
いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!めちゃくちゃ多いじゃんかぁぁぁぁぁぁ!!なんでそんなに人いんのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
「道を開けてくれ。我は無差別に攻撃したいわけではない」
よぉぉぉぉっし!!!声が震えないで言えた!!よしっ!!
護衛6
「誰が開けるかよッ」
「ちょッ!?」
急に攻撃してくんなよ!!危ないだろ!!
護衛5
「あいつの攻撃を避けるって相当強いんじゃ…」
護衛2
「怯むな!!行くぞ!!」
ワアァァァァァァァァァァァ
シュッ ゴッ ボコッ
「急に殴りかかってこないでよ…危ないなぁ」
護衛1
「なっ!?あいつらを全員返り討ちいするなんて。あいつ…やばいな」
「それは褒め言葉として受け取っておくよ」
ゴッ
「ふぅ…なんとか無傷…」
でもこの後がやばいんだよなぁ…
「__死にたくないなぁ__」
護衛
(((いやお前じゃ簡単に死なないだろ)))
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ここがルイス・ヨハンソンの部屋かぁ…扉デカァ…
キィ…
ルイス・ヨハンソン
「何の用だ」
この家の人間って全員それ言うのね
「不法侵入者がいましたが、護衛たちが捕らえました」
ルイス・ヨハンソン
「お前は誰だ。うちの人間でそのような声や言い回しをする人間はいない」
「ほへぇーすげぇやさすがヨハンソン家次期当主様だぁ」
ルイス・ヨハンソン
「黙れ。俺は次期当主っていう言葉が大嫌いなんだ」
カチャッ
「おぉ…殺る気満々だ…私は嫌なんだけどなぁ…」
ルイス・ヨハンソン
「は?お前は俺を殺すために遣わされただろう?」
「当たり!だけど依頼人からの話じゃあんたは悪いことはしてないから正直言って気が乗らないんだよねー。だから逃げてくれる?」
ルイス・ヨハンソン
「は?何馬鹿なことを」
「だって私はあんたを殺したくない、であんたは私に殺されたくないでしょ?Win-Winじゃん」
ルイス・ヨハンソン
「はぁ…わかった…」
「お!いいねぇ頭が働くねぇ」
ルイス・ヨハンソン
「うるさい。けれど俺は少しの間この地から離れるだけだ」
「うんうんそれでいい!そうすれば私は依頼金を貰えて、あんたは死ななくて済む!じゃー用がなくなったんでさよーならー」
グッ
「グエッ」
ルイス・ヨハンソン
「行かせるわけがないだろう」
ですよね〜そんな上手くいくわけないですよね〜
「まあ逃げるけどっ」
トンッ
ドサッ
「おぉ、結構重いだろう音がしたぞ…」
じゃ、私はおさらばしましょ〜