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拾壱
そしていよいよ戦争決行当日。
かなめ「みんな、計画を話すからちゃんと聞いてね」
この場には、かなめ兄妹4名と、れむ、しゃるろ、しの、アルケー、うるみや、リネ、花音、チサキの12人が揃っている。
かなめ「今のところ、人数はあっちの方が多いと思う。それでも、俺たちは軍隊なしで特攻する」
みつば「今城には、すっちー達が先に忍び込んで隠れてる。ゆいちゃんは瓜の国のスマイリーさんに匿ってもらってるよ」
かなめ「最初は俺たちの方が弱いと踏んで、手加減して幹部も兵士もあまり出さないだろうね。それがチャンスだ。こっそり瓜の国のなろ屋さんたちと合流して、一気に畳み掛ける」
みつば「兵士達は潜入組が抑えてくれるらしいから、敵が少ない瞬間に全力で攻め込むの。数打ちゃ当たる作戦?みたいな感じだよ」
そう、今の音の国の幹部は16人。現在の人数は負けているが、瓜の国の幹部はなんと10人。しかも今隠れている幹部6人も合わせると28人。本気でかかればオーバーキルできる人数である。
カタカタカタカタカタ ガタッ!
すち「パソコンに細工しておいたよ。これでないこさんからのメッセージは来ない」
りうら「こっちも偽装できたよ。まさかすちくんがパソコンいじりできるなんてね」
すち「まぁね・・・」
みやび「みんな、そろそろ隠れた方がいいわよ。誰かの足音が聞こえてきてる」
すちは兵士寮の飾りとして置いてある樽に、りうらは出入り口の扉の後ろに、みやびは空きロッカーに隠れた。
こったろ「みつばちゃんたちがきてる。みんな準備して」
音実「このブザーが鳴ったら、ここを突き破って下に落ちるんだな」
ゆら「緊張する・・・」
音実「りうら達もこっちにきてるらしい。支度しておこう」
こったろ、音実、ゆらは王座の天井裏に隠れていた。
みつばが合図をしたら、6人で天井を突き破り、下に落ちてみんなと合流する計画である。
かなめ「みんな!目的地は王座だ!とにかく俺についてきて!」
12人は敵という敵を吹っ飛ばし、王座へ一目散。
大きな扉を開け放ち、かなめ達は遂に王座に辿り着いた。
ないこ「え・・・?は!?兵士寮の兵士全員行くように言ったはずなのに、なんで無傷なんだ・・・!?」
かなめ「俺たちのこと舐めてたんですか?100人ちょっとしかいませんでしたよ。そんなのでやられるわけないじゃありませんか」
ないこ「100人!?500人はいたはず!」
その時、みつばが前に進み出た。
みつば「ないこさん、頼みがあります」
“皇賀愛と皇賀舞を連れてきてください”