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羨 む 俺 と 嘆 く キ ミ 。
連れて 来られた のは 空き教室 。
旧校舎 なだけ あ っ て 、
暗く 、 不気味 な 雰囲気 だ っ た 。
「 なんで 生きてる 」
大体 の 人 は こう 問う こと だろう 。
飛び降り の 現場 を 見て しま っ た ん だ から 。
蒼 「 ん 〜 、 僕 運動神経 良い ん だよね 〜 」
そう 言 っ て また 彼 は 飛び降りて みせる 。
慌てて 、
その 背中 を 追い 、
窓 から 下 を 眺める と 、
下 の 階 の 窓 へ くるり と 入 っ ていく 彼 の 姿 。
運動神経 うんぬん の 話 では ない 気 が する が 、
たしかに これ じゃ 死ぬ こと は ない 。
蒼 「 飛び降りる こと に 恐怖 は 感じない ん だ ぁ 」
「 だから 、 折角 なら 自殺願望 の ある キミ と
一緒 に 死のうかな っ て ! 」
花 の つぼみ が ぱ っ と
開く よう に 笑う 彼 を 羨ましく 思 っ た 。
正直 な 話 、 俺 は 死にたくても 勇気 が 出ない 。
き っ と
こんな くだらない 世界 に
少し でも 希望 を 持 っ て しま っ た の だろう 。
阿呆 らしい 。
蒼 「 僕 さ 〜
自分 が 天才 だ と 思う ん だよね 〜 」
突然 、
口 を 開いた か と 思えば ナルシスト な 発言 。
思い っ きり 殴り飛 ばして やりたい と 思 っ た 。
俺 は その 才能 が なくて 苦し ん で いる のに 、
それ を 御前 は 持 っ て いる ん だぞ 。
なんで 死にたい ん だよ 。
怒り を 無理矢理 沈めて 、
無言 で 彼 を 見つめる 。
蒼 「 なんで 死にたいんだよ っ て 顔 してる 」
「 、 ! 」
速攻 ばれた 。
蒼 「 んま 、 そうなるよね 〜 」
夏 に 溶けて しまいそうな 君 の 笑顔 。
その 美しい 笑み には どこか 違和感 が あ っ た 。
蒼 「 秀才 だから 完璧 でなければ ならない 。 」
「 そんな 周りの期待にさ 、
ちょ っ と 疲れちゃ っ たの 」
にこ っ と 、
あどけない 笑顔 を 浮かべる 君 の 顔 には
先程 より 寂しげ な 感情 が 乗 っ て いる よう に 感じた 。
そして 、
この 言葉 で 先程 から 感じて いた
違和感 の 正体 に なんとなく 気づけた 気 が した のだ ___ 。