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三
「おいしいね!口の中がキンキンする!」
「そうだね」
園田さんは数分悩んだ末結局王道のバニラアイスを買った。
僕は抹茶アイス。僕は君たちと違ってそんなに子どもっぽいものは食べないんだよ。大人っぽい抹茶。
しかしこの抹茶アイスは抹茶の濃度が高いのか意外と苦く、しかめっ面をしそうになる。
「あれ?濱村っち?もしかして苦い?あれ?苦いのかな?んー?キャキャキャ」
「…。」
「図星なんだねそうでしょ!やっぱり濱村っちおもしろーい」
彼女は体を大きく揺らし歯を見せる。
「意外と苦かった」
「でしょー私言ったよ?ここの抹茶アイスは結構苦いって」
アイスを食べたあと、僕たちはぶらぶらとショッピングモール内を歩き、服を買った。
「これ似合ってるでしょ」
「似合いそう」
「今度遊ぶときに着てあげるよ。濱村っちこういうの好きでしょ?キャキャキャ」
園田さんはそう言って肩を出して着るタイプの服を見せる。
「男子はこういうの着とけば喜ぶんだよ。濱村っちもそうでしょ?」
「いや」
正直言ってこういう少し露出しているような服はあまり好きじゃないと思っている。
僕みたいな真面目で誠実な人間はイメージが大事だからね。ほんとは好きなのかもしれないけど好きじゃないと思い込ませるんだ。
「えーつまんなー」
僕たちはそんな会話をしながら数分歩き、小腹がすいたところでカフェに入った。