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Prologue
「うぇーい、初めての七竹学園登校ですよっ!」
「めっちゃはしゃいでるじゃないですか…w」
私は星影 藍。一つ下の妹の玲と共に、ここ「|七竹学園《ななのたけがくえん》」に転校して来た高校2年生だ。
玲と2人で話しながら家を出る。人がひしめく通りに向かって、バッグを何度か持ち直しながら歩く。
私達が引っ越したのは、父の転勤のせいだ。急に、「ここに転勤することになったから」と言われたのである。母はその辺りでパートをやるので問題ないそうだったので、私達は引っ越しと転校を決めた。
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通りに出た。店などはまだ閉まっているが、車や学生達が通っているので道は賑やかだ。こう見ると、意外と自転車通学も多い。突然の引っ越しだったのに、学園に近い距離の家を見つける父の手腕には驚きを通り越して呆れてしまう。
「えーっと… あれかな」
「多分…」
学園に近付いて来た。七竹学園は、あまりに家が遠い学生の為に寮がある。なので、こうして見るととても大きい。
「お、おはようございます」
「おはようございます…」
立っている先生と風紀委員に挨拶しつつ、校門を跨ぐ。
「おはようございます」
そう挨拶を返した風紀委員の少女は、
「れ、レイマリ…さん…?」
Sレイマリさんに酷似していた。
短いなぁ…