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わたしの解釈で 【二次創作】あの夏が飽和する。
“昨日人を殺したんだ”
キミはそう言っていた。
冗談とは言い難いトーンだった。
膝を抱えて俯くキミは震えていて、小柄な体がさらに小さく見えた。
声も震えていて、俯いたキミの前髪の中から覗く肌はただでさえ色白なのに血色も悪くなって青白かった。
そんな自分たちを世界から隔離するように雨はなり続けていた。
梅雨と夏の境目特有の空気にキミは儚く消えそうだった。
今でもこの季節になると思い出す。
今でも覚えている。時が経っても掠れることなく、もっと鮮明に思い出すあの記憶。
なぜ、ただの隣人同士なのに、こんな、こんなことを伝えてくれた意味はわからなかったけれど。
何度思っただろうか。ここから消えてしまいたいだなんて。
でも、僕は消えない。消えれない。
キミの命を背負った人生。
キミの分まで生きるんだ。
生きてやらなければ顔を合わせられない。
1人で瞼を落とす。記憶に想いを馳せた。
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「殺したのは隣の席の、いつもいじめてくるアイツ」
震える声でキミは小さく呟く。
抑揚が少ない。
「あの日もまたやられた。もう嫌になって、投げやりになって、肩を突き飛ばしたんだ。やり返されるかと思った。でも、打ちどころが悪かったみたいで」
雨の音が狭い部屋に響く。
「もうここにはいられないだろうし」
「どっか行って死んでくるよ」
「少年院とかはまっぴらごめんだし」
「放任主義の親だし」
「この世は私1人いなくなっても変わらないよ」
何もかも諦めたのだろうか。
白い顔で乾いた笑みを浮かべた。
沈黙が降りた。
雨が沈黙を埋めた。
どのくらいたっただろうか。
コップ一杯のぬるい水を飲み終えるくらいはたった。
じゃあ、さようなら。
そう言ってすくっとキミは立ち上がった。
“また明日”ではなく“さようなら”
考える前に体が動いた。
「それじゃ僕も連れてって。」
キミは驚いた顔をしていた。
自分でも驚いた。
でも、キミは驚いた顔から変わって、優しく微笑んだ。
……いいよ、行こう。
と。
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2人で出る準備をした。
逃げるんだ。
狭い生きづらいここから。
職場も
学校も
友達も
親も
血縁者も
全部。
あの頃の長い思い出も
頑張った成績表も
三日坊主の日記も
この街も
故郷も。
この世界に
価値などないよ。
苦しむ人がいるのだから。
壊れて仕舞えばいい。
全部。
いらないんだ。
僕らの未来にそれらはいらない。
ケータイとモバイルバッテリー、財布、ゲーム、ナイフ。
全部カバンに詰め込んだ。
いらないものは全部捨てた。
壊した。
死ぬ、と言う言葉はよく使われる。
でも、実際に行う奴は少ない。
でも、僕らはちゃんとした重みの、本物の死を。
2人で。
遠い、遠い、遠い土地で、誰もいないところで。
2人で、消えるんだ。
そう、約束した。
僕は、キミが悪いなんて思っていない。
悪くないよ、悪くないんだ。
悪いのはアイツらじゃないか。
人殺しなんて、ニュースでよく出てくるんだから。
人殺しなんてそこらじゅうにあるじゃないか。
キミは悪くないんだよ。
そう、言ってやりたかった。
誰にも愛されていない、愛してくれる人がいない僕から。
キミを見てくれる人がいない、愛してくれる人がいないキミへ。
もう、伝えられないことだけれど。
時は過ぎる。
歳はとる。
季節は巡る。
時刻も回る。
命も回る。
人を苦しめる代償に
人が幸せとなる。
人が喜ぶ代償に
人は辛くなる。
そして。
壊れる。
えーと、ね。
ちょっと長くなりそうなんで一話から!
あとキリいいし!
ネタ一旦出した方が忘れないし!
うん!