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青水 体調不良1
体調不良、BL青水注意です❕❕
シリーズです❕
青くんside
( ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ…
「…っん、」
自室に無機質な音が響く。
今日もまた 忙しい朝が始まった。
「っふぅ。…」
音が鳴り続けているそれを 止める。
「ふぁ、ぁ…」
思わず欠伸が出る。
そういえばいつも起きて起きて と 騒いでいる|彼奴《彼女》がいない。
昨日遅くまで起きていたのだろうか?
ベッドから体を起こし、彼の部屋へと向かう。
( こんこん、
青「ほとけ〜?入るな?」
がちゃ、とドアを開ける。
水「ふ、ぅ゛っ、…」
青「ほとけ?起きてたん、おはよう」
起きてはいたが、息が荒い。
ほとけは喘息持ちだ。
もしかして、さっき発作が起こったのではないだろうか。
そう思い、周りを見渡して吸入器が出ていないか探す。
ビンゴ。ベッドの棚の上に置いてあった。
水「ぃ、いふく…おはよ、…」
青「…ほとけ、なんか言う事あるやろ」
喘息の発作が出たら医者である俺に必ず伝えろと言ってある。
一応彼氏だし、何よりも此奴の主治医だ。
伝えろと言っているが、まだ一回も伝えてくれたことはない。
ばれるけど。
水「…ゃ、」
青「ん〜?」
あれ、てか、顔赤い気が、…
熱も出てたりすんのかな
水「ぃふくん、こあい…」
うるうると目が潤む。
青「怖かった?ごめんな、まだ怒ってへんから大丈夫やで」
「ぎゅーする?」
うん、とほとけが頷く。
熱が出るとほとけは大抵幼児退行する。
普段はツンデレのデレがないみたいな究極のツンだから幼児退行するのは正直言ってかわいい。
凄く。
水「んんん、…」
青「ほとけ?今から正直にお話してな?」
水「…」
返事はないが肯定として受け取ろう。
青「朝喘息出ちゃった?」
びく、とほとけの肩が揺れる。
水「ぁ、の、ねっ、…」
青「うん、なぁに?」
水「朝ね、たくさんこんこんしちゃって、息できなくて、こわかったっ、…」
青「せやねぇ…怖かったなぁ、よう頑張ったな、えらいえらい」
そう言いながら頭を撫でる。
青「吸入器で発作止まった?」
こく、と頷いた。
手は俺の服をぎゅっと握っている。
青「ほとけ、じゃあ一階降りて、とりあえずいつもの診察しよ?」
水「やぁ…」
診察の拒否は今は無視しておこう。
青「だっこする?」
水「うん…」
青「持ってくるから待っとてな。しんどかったら寝転がっててええで」
水「やだ…いっちゃうの…?」
は、なんだそのかわいい顔は
青「…すぐ戻って来るで」
水「んん…泣」
離れることが寂しいのか、今にも泣き出しそうな彼女。
青「だっこする?」
水「ん!!」
待ってました、とでも言うように両手を広げている。
熱が出ていて、おそらく頭が痛いであろう彼をそっと抱きしめる。
水「んへへ、いふくんのだっこだぁ〜」
青「嬉しい?」
水「ん!!」
診察セットを手に取り、リビングに戻る。
ソファにほとけを下ろすと明らかに嫌そうな顔をした。
青「はい、ほとけ、とりあえず熱測ろう」
水「…」
青「ほとけ、測って」
少し圧をかけて言う。
水 ( びくっ、
肩を震わせ、抱きついてきた。
青「できる?」
水 ( こくんっ、
青「ん、えらいやん」
「なぁ、ほとけ?」
こてん、と小動物のように首を傾げる。
青「あのさ… この後病院行ってもいい?」
水「…」
え??
水「えっ、と…いふくんのお仕事で行くんだよね…??」
青「え?ちゃうで?今日は休む。ほとけが体調悪いからに決まってるやん」
水「ひぇ…」
( ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、
青「お、鳴った」
「ちょ〜だい」
ん、 と俺に体温計を渡してきたほとけ。
見ると…
まさかの38.5度。
病院行き確定やな。
青「ほとけ、今座ってるだけでもだるくない?」
水「…ん、…」
青「寝転がっててええで、ちょっと待っとって、病院行く準備してくる。」
青「おまたせ、じゃあ病院行こっか」
「しんどいやろ?車までだっこするな。」
水「んぅ…ぎゅーもして…」
青「うん、ええよ、っと、」
ほとけの体、あつ…
ぁ、ないこに連絡せな
(ないこ〜?ほとけ熱結構あるから今からそっち行くな、)
( ぴこんっ、
おぉ、既読はや、
(おっけ!待ってるわ!実は今りうらも熱あってさ…笑
頼れるのあにきしかいなそうかも…笑
二人一緒に診察しちゃう?)
(ぁ、それええかもな
じゃあほとけ車乗せるわ、また後でな)
(はーい)
青「下ろすで?」
そっと、後部座席にほとけを寝転がせる。
水「やらぁ…いふくんのだっこがいい…」
青「えぇ?笑 あとでまただっこしてあげるから、ちょっとだけ我慢しとって?」
ちゅ、と彼女の額にキスを落とす。
水「っ、…///」
青「ん、大丈夫そうやな、笑」
「俺前行くな」
ハンドルを握り、車を走らせる。
ほとけがこれ以上苦しくならないといいな。
シリーズ書いちゃいます☝🏻😩
体調不良✖BLです
ふぁんれたー お待ちしてます🙈💗