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後からやるの
今じゃないものなんて、私にはいらないの。
後からやるの?
そうよ。後からやるの。
最後の一撃も。最初の一コマも。来たる壁や、凶気さえも。
じゃあ、
じゃあ、今はどうするの?
今は何もしない。ただただ待つ。待っている側は知らないでしょうけど。
何かが始まってからだと遅いって言うけれど、
何かが始まってからじゃないと面白くないじゃない。
0から1は生まれないし、0だから1でもないわ。物事には全てきっかけがある。
0と1の差は1じゃない。そこには絶対的な壁がある。
じゃあ、
じゃあ、なぜそこに凄みがないの?なぜ1は2になれず、なろうともしないの?
あなたに見えないだけ。1を見て10がほしいなんて思ってちゃ、それは見えない。
そんなつまんない頭をしてちゃ、幸せになんてなれやしない。
一つ一つを大切にするの。
1が下で2が上、なんて誰が決めた?
1+1は2でしょ?そういうこと。
じゃあ、
じゃあ、いつするの?いつなら出来るの?
フフッ。
そうよ?後からやるの。
例え、道を外れても、チャンスを逃してしまっても。
「私」はいつでもここにいるもの。死なない限り。ずっと。
私の前に道なんて無い。私の前に人なんていない。目印も無い。
私の後ろに道が出来るの。決して追い越すことは無く。
風は私を走り抜け、生命の息吹が私の息を止めに来る。
まるで広い砂漠のように。
道なき道とは違う。開拓ともまた違う。
ええ。もちろん。後からやるの。
だって、雷の音だって遅れて来るでしょ?
アクセルを踏まないとエンジンはかからないでしょ?
誰かがやらないと何もしないでしょ。
私は私を越えない。
私は私からはみ出ない。
「私」という身近な未知に、
心だけでいつまでもついて行くの。
弾けだす視界
胸に飛び込む
ハート 刻む あなたの
アイデンティティ。