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第八話 告白
桜「はぁ~……。」
澪「どうした?」
桜「明日から夏休みだなぁ~って……。みんなに会えなくなっちゃうから……。」
澪「ふぅ~ん。じゃあさ!明日の夏祭り、一緒に行かない?」
桜「行く!」
桜は目を輝かせる。
でも、おこづかい足りるかな……?
澪「お待た~!おこづかい足りた?」
桜「う、うん!お母さんが五万円持たせて……
澪「ご、五万円!?」
あはは……。
余命一年ってお得だね……。
司「おっ!桜じゃん!」
桜「つ、司!?」
澪「ア!イッケナイヨウジオモイダシタ!」
澪が思いっきり棒読みで言った。
澪「コソッ桜!告白ガンバ!」
桜「澪~!裏切りものぉぉぉぉぉ!」
澪「許せ!」
澪がそそくさと帰る。
二人っきり……。
司「なんか最近、二人っきりになること多いな。」
桜「ソウダネ……(棒読み)」
司「リンゴ飴じゃん!久しぶりに食おうぜ!」
桜「うん!」
ドキドキするけど、普通でいられる。
今日は、なんか特別な日だな。
司「スーパーボールすくい!どっちが多いか勝負だ!」
桜「負けないよ!」
桜 24
司 12
司「負けたー!」
桜「アイス奢りね!」
司「俺にたかるな!」
桜たちは川の近くまで移動し、岩の上でアイスを食べる。
司「来年も行こうな!桜!」
桜「……。」
返事ができなかった。
来年なんて無いから。
そう。来年は、ない。
桜「……司。」
司「うん?」
桜「私、司のことが……
好き……なんだ。」
毎回、思うんです。自分って語彙力やばいって……。