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ラムネのビー玉
【作品に込めた思い】私自身もこういう経験があって、仲よくワチャワチャやってたなとか思ってたら急にいなくなってしまう同級生を思い出し、ちょっと切なくて作りました。
【ユザペ掲載は大丈夫ですか?】はい!全然大丈夫です
【詩乃花事務所(仮)に所属されていますか?】はい
【詩乃花事務所に所属は可能ですか?(所属されてない場合)】所属しているので答えません
【その他作品に関する一言や、質問があればお書きください】特にないです
私は山中日菜子。高3。
授業中眠くて眠かった私はとうとう限界を迎えて寝落ち。
それもバタンという大きな音を立てて。
そして私の隣、涼平も同じく睡魔に抗えず大きな音を立てて寝落ち。
そりゃ2人もの大きな寝落ち音にはさすがの先生も気づいた。
気づかなかったら補聴器でも買ったほうがいいだろう。
ちゃーんと罰せられ、その罰というのもプール掃除。
しかも今日、涼平と2人きりで。
よくないよねー。昔から犬猿の仲って言われてた私と涼平が?2人きりで?プール掃除?
考えただけで笑える。どうせ喧嘩して説教の二の舞。
まあ今日だけの辛抱。やるっきゃない!
数時間前までそんな事思ってた自分が馬鹿だった。
ちゃんと涼平やる気ないし、プールちょっときたないし。
これを放課後中にピッカピカにしろよだって。
無理だって。
おまけに涼平は部活潰れてふくれっ面だしさ。
「おい涼平、掃除するぞ」
「やる気ねえくせに」
「はぁ💢お前に言われたくないんだよ一番」
「あ?こちらこそだよ💢」
「お前口動かしてないで手動かせよ」
「お前に指図する権利はないッ!!!!」
「そんな態度じゃ今日部活行けないよぉ〜?」
「チッ💢」
やっと掃除する気になったか。
涼平はサッカー部のエース。こんな弱小校を全国大会出場まで率いた天才フォワード。
それは認めるが、人に当たるのは良くないぞ✨️
1時間ぐらいむっつりずーっと掃除していた。
夏の日差しは強く、体から汗が止まらなかった。
「おい、日菜子」
「ひぇっ」
突然呼ばれてびっくりして変な声を出してしまった。
「なんだその情けねえ声は」
ニヤニヤしながらざまあみろとでも言いたげだ。
「んだよ涼平。用があんならさっさと言えよ」
「サボらね?」
「はぁ〜?」
えなにその提案。それ見つかったら即アウトだからね?わかってる?
「何いってんの?」
「いやつまんないし」
「サッカー部いかなくていいんですか〜?」
「もういいや。」
そんな爽やかイケメン風に開き直るのやめてもらっていいですか?キツいです。
「てかサボって何すんの?」
「ラムネ飲みに行こうぜ」
「ラムネってあの駄菓子屋の?」
「おう」
近所にどこにでもあるようなありふれた駄菓子屋がある。
「いいだろ!頼むぜ」
「お前私を共犯にしようってんだろ」
「当たり前だろ 自分だけいい子ぶるなんてずりいぜ」
「―ッ、、、」
まあ暑いから魅力的に感じる
「行こうぜ」
「んじゃいいよ だけどお前のおごりな!」
「っしゃ!」
駄菓子屋までこっそり走っていった。
「ラムネ2本下さい」
「あいよー」
名物おばあちゃんがラムネを持ってきた。
私達はベンチに座って飲んだ。
キンキンに冷えた|炭酸《ラムネ》が熱く火照った体に染みた。
「あー」
「うめえ」
「やっぱ夏のラムネが格別だよなー」
「それな」
なんか1瓶すぐに飲み干してしまった。
「日菜子、ビー玉やるよ」
そういって涼平は私の手のひらにラムネのビー玉を載せた。
「実はさぁ、俺、今月で転校するんだ」
「え?」
突然の言葉にびっくりした
「そりゃ驚くのも当たり前だ。こんなキリの悪い時期に。親が転勤することになって。」
「そっか」
「は?お前『涼平いなくなったらさみしいようえーん』とかないのかよ」
「あるわけねえだろ」
「記念に取っといてくれよそれ。」
涼平は少し寂しそうな顔をしていた。
「うい」
そのビー玉は太陽にかざすと、きらきらと輝いて見えた。
後日談です。
日菜子と涼平は帰ってちゃんと怒られました。