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始まりと初めのVRMMO
あのVRMMOが発売されてから早150年。次々と新しい作品が出てきた。しかし、それでも原初の『イニティウム・ヒストリア・オンライン』――通称IHOは根強い人気を誇っている。
IHOの内容はまさに王道RPG。異世界のような景色を眺めながら広大な世界を歩き回り、冒険する。そんな感じのゲームだ。だが、プレイ方法は千差万別、千変万化、変化自在。まさに自由を形にしたようなゲームだった。別にどこか一箇所にとどまり続けることだってできる。
モットーを「第二の人生」に掲げるだけはある。本当に何でもすることができる。ときには異世界定番の冒険者にだってなれるし商人、騎士、鍛冶師だってできる。他にも一風変わったものだと盗賊だって出来てしまう。
でも、このゲームには自由がある代わりに責任もともなうわけで、冒険者をやりたいから今やってるやつやめようとかは出来ない仕様になっている。
また、プレイヤーの他にはNPCという存在があるがそのNPCという存在にも工夫が凝らされている。いや、その言い方には少し語弊があるか。
その世界のNPCには、感情があるのだ。決まったことだけを話すのではなく、その状況に応じて話すことが違うし、時には死ぬことだってある。
これは、NPCという存在が0から100まで全て一度につくられるのではなくて、そもそもIHOの世界が、本当にあったこととして0から少しずつつくられているのだ。
どういうことかと言うと、まずこの世界を作る時に、まず宇宙を造る。その後に少しづつ調整を加えながら生物を誕生させる。その生物から人間という名のNPCがつくられるということだ。
つまり、IHOの世界は本当に第二の世界という言葉に相違ないのだ。
この世界は何度も作り変えられている。何度も何度もシミュレーションという名の世界創造を行い、少しづつIHOの世界を作り出したのだ。
そのため、NPCには――と言うかその世界には過去があるし、未来もある。
IHOの世界は日々進化し続けるのだ。65年くらい前にはIHOの中の国が一つ滅んだことだってあったらしいし、逆にその10年後には新しい国だって出来てた。
そんなこんなで、IHOは今でも人気で、古参の人だと今のおじいちゃんおばあちゃん世代の人だってやってる人がいるらしい。
IHOが発売されてから急激に社会が進歩したとか。
なんたって世界を創造できるのだから。それさえあれば、現実と遜色ないくらいのバーチャル世界が作れる。そこで何かを作り出すことで、お金だって稼げるようになったとか。
IHOが発売された当初は、一部の富裕層しか変えないほどの高級品だったらしい。でも今では一家に一台はあるほど普及している。
もちろん我が家にもある。と言うか我が家には一人一台の計三台がある。
そんな今では全過程にあるといえるほど普及しているVRMMOだが、それには沢山の種類がある。始まりのIHOが発売されてから、他のゲーム会社もこぞって発売されるようになったのだ。今ではたしかその数5000種くらいあった気がする。その中でも人気なのは他にも様々ほどあった気がする。
1つ目はもちろんIHO。
始まりにして、ゲーム業界革命のゲーム。内容は広大な世界を自由に生活する、第二の人生を歩むということをモットーにつくられたゲームだ。
他にも、SFの世界観でのロボット系のメカニカル・コンバットゲームや、宇宙を旅するゲーム、現実と同じような世界観で、会社を運営するゲームなど多岐にわたる。
僕のお気に入りはもちろんIHOだけどね。
そういえばVRMMOをするうえで行う大切なことがある。それは身体スキャンだ。
身体スキャンはVRMMOを統率する協会の人たちが管理、運営するマシンで、子供――特に成長期の子供はちょくちょくスキャンをしないと、現実の体とゲーム内の体での差異でバランスを崩し、最悪現実での生活にも影響する。
僕みたいに高校生にでもなれば半年に一度、いや――一年に一度くらいでも大丈夫なのだ。だが、やはり子供の成長機というのは偉大である。3ヶ月に一度くらいはスキャンをしなければいけない。多くとも半年に一度はしないといけない。
身体スキャンを行うのは世界各国、全国にあるが一部の富裕層の中にはその機会自体を持っている人もいるとか居ないとか。身体スキャナーは大きいので、そのスキャン用の部屋まで用意されているらしい。
僕は貧乏というわけではないが、ケチな僕にはそこまでするのかは分からない。別に自分の家でやる必要なんて無いのに。
やっぱり金持ちの考えることはよく分からない。
なぜこの話をするのかと言うと、もう一度身体スキャンをやることになったからだ。前回受けたのは確か9ヶ月くらい前だっただろうか。ヘッドギアを持っていき、専用の店に行くと簡単にスキャンを受けることはできるが身体全体を受けるため時間がかかる。また、少し個人的に微調整を行ったりする必要がある人はもっと時間がかかる。顔の調整は家でもできるのだが、身長や体重などの体の大きさを変えたり、手や足などの部位の起きさを調整する一箱一時間ほどかかるらしい。
僕の場合は殆ど調整をしないように行っている。調整にはもちろん時間がかかる。それに追加料金がかかる体。
そんなことにお金を使っていてはすぐに貯金は突きてしまう。節約は大事なのだ。