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⑤
?「よってらっしゃい見てらっしゃい!ワタクシ・|招門金子《しょうもんかなこ》運営の|福来《ふくらい》商店街やでぇ!美味しいものも便利なものも、なんでも揃っとりまっせ〜!」
商店街の入り口には大きく『well come福来商店街』という看板がかかっている。そしてその前で、招門金子と名乗る女性が大声で客寄せをしていた。
涙華「金子さーん!」
金子「ん?おぉ、るいるいやんか!最近顔見てなかったけど、元気そうでよかったわ!」
涙華「すみません、金子さんがいる時間より前に出て、金子さんが客寄せやめた後に帰ってたので」
金子「なんや、アタシ嫌われとるんか〜笑?にしても、その金子さんって呼び方やめ!普通になーこって呼んでや!」
涙華「でも金子さん、招き猫の九十九神ですよね・・・?そんなすごい人にそんな呼び方できないですよ」
金子「ははは、そんな偉い人ちゃうねんから、もっと気楽に接してくれてええんやで!」
大和「あの、この方って・・・」
金子「んぉ、何やお前さん?この辺りじゃ見ぃひん顔やの」
涙華「この町の外から来てくださったんです。扉がまさか、人の家に繋がってるなんて・・・」
金子「ほーん、なるほど!事情はわかったで!アタシは招門金子、ここ福来商店街の管理人や!なーことでも呼んでくれ、よろしゅうな!」
大和「竜王大和です。友達の桃井乃愛、黄瀬辰哉、|田淵雛子《たぶちひなこ》さん、|小森信太《こもりしんた》さんです」
金子「よう来んさった!ささ、案内しますんでこちらへ!」
金子に促されるまま、5人は商店街の中へ。涙華も先頭に立ち、商店街を案内してくれた。
船幽霊の魚屋、雷神の電気屋、ピエロお化けの玩具屋、山姥の肉屋。確かに元お化け達が経営する店が並んでいるのに、不思議と不気味さや怖さは感じなかった。
涙華「ここ。このカフェの上が、叔父ちゃんの事務所です」
八尺カフェという店の横にある階段を登り、ドアを開ける。金子とはここで一旦お別れだ。
涙華「叔父ちゃん!ただいま!」
涙華叔父「おぉ、涙華!おかえり!その人達は?」
涙華「外の世界の人達です!」
涙華の話を一通り聞いた叔父は、大きく頷き、5人を椅子に座らせた。
竜瓦「改めまして、わが町にようこそ。涙華の叔父の|鬼頭竜瓦《きとうりゅうが》です」
竜瓦は涙華が外の世界に出てきていた理由、そしてこの商店街の歴史、金子のことを詳しく教えてくれた。
これを読んでる親友兼相棒へ
ごめん!書いてるうちに登場させたくなった!
たっつんとの絡み多くするから許して!