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空に浮いたら。23
スランプ...........めっちゃ時間かかった...........
(そうえば風のこと忘れてた.....!!!!)
気づいた麗王は急いで風を探そうとした。その時。
「あれぇ。麗王....どこか行っちゃうの?」
どこかネチネチしている口調で、悲しそうに彩花は呟いた。
「唐沢またね〜!!」
普段は嫌な名字の呼び捨てで呼んでくる千賀屋の言葉のほうが優しく身体にしみる。
「あぁ。また」
(あの喋り方........なんだ...?)
以前の彩花とは違う。それは確かだった。出会った時間が違うから...?
いや、それ以前に
(何かがおかしい....)
そう思いながら風を探し、道路を走り続ける。
「風ーーー!!!!!どこだー!」
四角を曲がったとき。そこには風が立っていた。道路の真ん中で。
「麗王......嘘つき...........私は.................」
真っ青な顔で風は立っていた。周りを気にせずに。
そう、周りを気にせずに............
『車』
猛スピードで風の方へ車は向かってきた。
「!?風!!!!!!!後ろ!!車!!!!!!!!」
「?麗王..................」
風は振り向いた。そして気づいた。でももう........手遅れだった。
「風!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
麗王は風の手を掴み、自分側に引き寄せた。
(間に合ってくれ.....!!!!)
幸い、車に轢かれずに済んだ。だが....
「風........良かった轢かれなくて..........」
「嘘つき。麗王は!!!!!嘘つき!!!」
「?」
早とちりというものなのだろう。風は泣き叫びながらずっと『嘘つき....』と言い続けた。
「え、えっと.......」
麗王は困惑していた。なんのことなのか全く覚えていない。自分はなにか嘘をついたのか、と。
「でも.........車は..........ありがとう....」
「.................」
まあいいか、と麗王は思い、にっこり笑って言った。
「ああ!風、これからは気をつけろよ!」
「っ......う、うん」
少し汚れた二人の服は、これから永遠に記憶に刻まれるだろう。もちろん二人だけではない。
『彩花の記憶』にも。
「..............麗王は私のものだから。」
「?日和なんか言った?」
「ううん。何も言ってないよ。りぃり、行こっか!」
「今日は珍しくりぃじゃなくてそっちなんだね。」
(風............ちょっと調べる必要があるかも知れない)
彩花様だんだんメンヘラ化してきましたね
まじで今スランプなんですよw
頑張って書きました。まあ書いてたら妄想が膨らむんでちょっと変な物語になるだけでかけるんですけど