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#行き着く先
??「まだかねぇ……。羽血とやらは」
霧がかった森の中。一人、羽血という青年がふらふらと歩いていた。
「ちっ……。どこまでまっすぐ行けばいいんだ!」
どこまでもどこまでもありそうな霧の森。
とても不気味。
「いつ、幽霊が出ても可笑しくねぇな」
「呼んだぅ?」
「ひっ……。なんだ……?」
「も~!ビックリせんといてや!フゥは|霧の森《此処》の|案内人《支配人》!
フゥラン・マーダー!だよっ。」
フゥラン・マーダーと名乗った彼はなにか得たいの知れない獣のようなオーラを放っている
「てか、オレ、ここから出たいんだけどなんか知ってる?」
「うん!フゥはね!ここの支配人だからねっ、だいたい 分かるしっ!」
「そうなのか!じゃあ出るのを手伝ってくれ!」
「それは無理なの……。だってねっ……。」
「は?」
--- 「此処は霧の森ではあるけど人処鬼が住んでるし、羽血はここで死んでねっ!て、アウルにいわれてるからっ!」 ---
「えっ……。は?」
「にいちゃーーーん!|HELP!YOU!THE!DES!《タスケテ!》!」
「ひっ……。」
グウォォォォォォ
『不要ナ|人間《受刑者》ハ処ス!』
「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………。」
羽血はこの時何を思ったのだろうか。
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「にぃちゃんスゴーイ!」
『ウェアル・マーダーの名に懸けてナ!』
そこに赤色の髪をポニーテールで結った青年が来た。
「も~。勝手に“悲恋資料館“に運んでこないでよ~!」
「い~じゃないですかぁ……。」
『境界の狭間にあるから外に運ぶにはそこしかないんですヨ~!』
「だからってさぁ……。」
「マァマァ。館長~!いいじゃないかぁ!文句なら運営に言ってよね~」
「アウルと虚無め……。あとで訴える……。」
『ナァ…。アール様。なんであんなとこに悲恋資料館建てたの?しかも“恐の館“ができる前に。』
「んなのあとでな」
そう言ってアールと言われた青年とウェアル、フゥランは霧の森に消えていった。
用語出さなきゃな………。