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友情だいありー 【下】
季節が変わり、放課後の校庭に冷たい風が吹き始めた。
みつき「ひまり、どうして最近、話してくれなくなったの?」
ひまり「別に…忙しいだけだよ」
みつきはその言葉の裏に隠れた冷たさを感じた。
みつき「私たち、友達…いや、親友だよね?何かあったら言って…相談に乗るから…」
ひまりは俯いて答えなかった。
みつき「私も変わるって決めたの。ひまりも一緒に来てほしい」
ひまりはふと、みつきの瞳の中に自分がもういないことを知った。
ひまり「ごめん、みつき。私には無理みたい」
みつきは深く息を吸い込み、やっと言葉を紡いだ。
みつき「なら、私たちはもう…」
言葉はそこで途切れ、
二人の友情は、少しずつひび割れていった。