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「紅いナイフと悲涙の少年」最終話『ナイフを捨てて』
⛄️side
--- 自宅 地下室 ---
⛄️「なんで…」
🍌「連絡、つかないから…」
🐷「だから心配になって来てみたけど…何してんの、?」
2人が見つめる先には、
ボロボロになったドズルさんとぼんさん
手が震える
⛄️「…皆んなは優れてるから、ッ」
🐷「は?」
⛄️「皆んなには才能があるのに…俺だけ何にもない…ッ」
⛄️「そんなの俺がいる意味ないやんッ!!」
近くにあったナイフを手に取り、2人に刃を向ける
🍌「違う…」
⛄️「だったら消えてよ…皆んなが消えれば俺が輝けるんやッ!!」
🍌「違うっ!!黙れっ!!!」
聞いたことないおんりーの大声に思わず口が固まる
🍌「おらふくんはそんなこと言わない、こんなこともしない!!」
🍌「お前は誰だっ!!」
俺、?
俺は…
⛄️「全部俺が…やったんや、」
🐷「優しいおらふくんがそんなことするわけねーだろ!!」
え、?
だって…え、?
⛄️「俺が、、おれが…`オレガ…`」
🍌「っ離れて!!」
おんりーはMENの手を引いて俺から離れる
⛄️「俺は、俺は…オレハ…`オレハアアアアアアアアアアアアアアア!!!!`」
黒いオーラが身体から噴き出す
2人の絶望顔を最後に僕の意識は途絶えた
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🍌side
---
🍌「っ!?」
どうなってる!?
おらふくんの身体から黒いオーラが出てきて、、
おらふくんが倒れて、、
黒いオーラが人になった…!?
🐷「どういうことだよ…っ」
MENも混乱している
🦍「…、ぅ」
🍆「ぁ…っ、」
あの2人も意識はあるみたいだけど…
⛄️?「`あーあ、せっかくこいつに殺してもらおうと思ってたのによ`」
そいつはおらふくんの顔を乱暴に揺さぶりながら言う
🍌「…っ、やめろ!!」
そう言った瞬間に頬が熱くなった
🐷「おんりーっ!!」
MENに名前を呼ばれると同時に、痛みと何かが流れる感覚が伝わってくる
⛄️?「`俺に命令しないでくんない?人間の分際でよぉ…`」
いつの間にかナイフで頬を切られていた
それに人間の分際?こいつは人間じゃないのか?
だとしたらこいつは…
🔪「`俺はマーダー。神に仕える五人者の1人。殺人者の悪魔だ。`」
🐷「悪魔…っ、!?」
信じられなかったが、さっきのことからして信じざるを得ない
てか、悪魔なんてどうやって倒すんだよ…っ、!!
…もしかして、
でも、本当にできるのか…?
🍌「…っ」
俺らがおらふくんを…皆んなを助けないといけないのに…っ!!
⛄️『おんりー!ww』
…やるしかない
俺はみんなに認められたスピードスターなんだ
星の如くやってやるよ…っ!!!
🍌「うああああああああ!!!!!」
何も持たずに俺は突っ込んだ
無謀なことだが、
怒りと悲しみで感情がぐちゃぐちゃな俺を
誰も止められない
🔪「`無駄…っ!!`」
ナイフを何箇所か掠る
その度に痛みが襲ってくる
でもそんなのどうでも良かった
🍌「そのナイフなんて…捨ててしまえッッ!!!」
🔪「`ぐっ…、、!!`」
思いっきり奴の手を蹴り、ナイフを落とさせた
🐷「隙ありっ!!」
すかさずMENがナイフを届かない場所に蹴飛ばす
🔪「`くそっ…!!`」
🍌「君が殺人者の悪魔だと言ってくれて助かった」
🔪「`なんだよ…っ!!`」
🍌「お前の封印のしかたを俺は知ってる」
この言葉にそいつは目の色を変えた
🔪「`…嘘、だろ?`」
🐷「…こいつは嘘つかねえ奴なんだよ」
🍌「嘘だと思うなら…試してみる?」
🔪「`…っやめ、っ!?`」
ジタバタと動く奴の手をMENががっしりと掴む
🍌「“Put down the knife and surrender”」
🔪「`ぐあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!`」
痛い叫び声が耳につんざく
辺り一面が光ると、奴は消えていた
奴のいた場所には十字架のピアスが落ちていた
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⛄️side
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--- 自宅 リビング 5月22日 ---
⛄️「入るよー?」
ドアを開けると沢山の飾り付けが
全員「おらふくん誕生日おめでとうー!!!」
⛄️「えええ!?ありがとおおおお!!!」
クラッカーの音が部屋に響く
🦍「いやー飾りつけ大変だったねw」
🍆「ケーキ落とすかと思ったわ、まだ手痛いのに誰かさんが運べって言うから…」
🍌「サボってたのが悪い」
🍆「それ言うなよ!!」
🐷「料理作るの大変だったぁ…いっぱい食べてよ?w」
皆んな笑ってる
この光景をどれだけ待ち侘びたんだろう
⛄️「皆んな…ただいま…っ、」
全員「…」
全員「おかえり!!おらふくん!!!」
涙と笑顔でリビングが包まれていた
---
?「はぁ…どこにいるのよ」
街中を歩きながら《《主様》》を探す
?「マーダー様が封印されるなんて、、私も気をつけた方がいいのかもしれないわね」
?「…ん?」
あの紫がかった髪…
?「…あははっ、あははははははは!!!!」
?「見つけたっ!!見つけたわ!!!主様…ずっと一緒…!!♡」
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🍆side
---
🍆「いってぇ…あの野郎殴りすぎなんだよ…」
あのマーダーとか言うやつまじ許さねえ…
🍆「まぁ…おんりーチャンが封印してくれたからいいんだけどね、」
そう言いながら鏡を見る
🍆「…は、?」
思わず口を覆ってしまう
なんだよ、これ
なんで…
🍆「なんで…っ、」
🍆「なんで俺の背中から…黒い羽根生えてんの…っ、?」
おらふくんの次はぼんさん…
おつなこ!