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文豪ストレイドッグス!~息抜きに番外編~
最近、走り続けている迷い犬達。
そんな訳で、偶には息抜きも大切。
今回は平和なほのぼのした番外編。
いつもより少し長めにお届けします。
小さなリクエストも幾つか挟んで。
「マジで何やってるんですか皆さん!!」
にっこにこの笑顔の皆と、その輪の中心にいる黒髪の小さな少女。
何だか、何時もと雰囲気もだいぶ違うような気もするが……。
、その少女の顔は____
頬が赤みをさし、照れたような、呆れたような、怒ったような表情だった。
何故、こうなったか。
時を少しさかのぼった、2時間前。
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桜月side
「ふぁ~…」
日の光が眩しい。
思わず目を開いてしまったら最後、夢から覚めてしまう。
「って……え、は、ぁ、な、だ、っ!?」
???「なーにテンパってんだよ、桜月」
「い、いやいやいやいや何で此処に居るの、”中也”!?!?」
そう、目覚めたら目の前に誰かの顔が、と思ったら中也だった。
あの、此処、私のベッドなんですが。っていうか部屋なんですが。
中也「手前なァ…ドア開けたら鍵掛ってねェし、しかもその状態で普通に寝てるわ、
どんだけ危機感ねェんだよ!!」
「え、その状態って…」
中也「ッたく…」
|寝間着《パジャマ》が捲れてお腹出てたみたいです。
「いや、でも流石に幹部の部屋に勝手に入る輩は…」
無言で部屋の外を指さす中也。
人差し指に釣られて私も外を向くと、其処には傷だらけの構成員が。
「え”、ッ大丈夫!?待って今手当てするから、っ」
中也「いや一寸待てよ!!」
腕を掴まれました。
「一寸中也放してよ!あの人の怪我の手当てしなきゃじゃんかっ!」
中也「|寝間着《パジャマ》で外出んなって!!」
「だってなの!!」
中也「だってじゃねぇよ!!」
「ムス」
膨れてそっぽを向いた私。
怪我してる人を放って呑気に着替えてる場合じゃないじゃんかぁ…
中也「もう首領が手当てしてるしあれやったの俺だよ!!」
「はぁ!?中也マジで何やってるの⁉莫迦なの⁉」
中也「いや最初の話覚えてるよな⁉幹部の部屋に勝手に…って」
「え、真坂…」
立っている構成員の方へ、首をゆっくりと回して向けた。
構成員「大変申し訳御座いません…」
今にも消え入りそうな声で謝られた。
「…マジで?」
彼曰く、普段は私も仕事をして居た時間だったので、ノックをしても反応が無かったことから開けてしまった、そして寝ているところを目撃、らしい。
中也「其処に俺が来て、勝手に桜月の部屋入ってると思って取り敢えずブッ飛ばした」
「……なんか皆ごめん」
構成員「め、滅相も御座いません!大変なご無礼を…」
中也「そうだよ俺の桜月に何やってんだ!!」
「もー中也!!ごめんね構成員さん、もう行って良いよ」
彼は失礼しました、と半ば悲鳴のような声で云うと、勢いよく飛び出して逃げていった。
中也「んで、手前は謝罪無しか?」
「…ごめんなさい……」
中也「ったく、只でさえ手前は可愛いのに、危機感は無ェ鍵は開いてるわ腹も出てるわ…」
「わ、分かったから!以後気を付けるから!!」
中也「…ホントか?」
「私嘘付いたことない!」
中也「いや、有るだろ」
「|白鯨《モビーディック》と共喰いの時だけでしょ?其れ以外は嘘付いたことない!」
中也「それはそうだな」
「そうだよ!!」
中也「兎に角準備しろ、首領に呼び出されてる」
「で、中也は何で私のベッドに?」
中也「…寒かった」
「嘘つけ今夏だよ⁉」
中也「…彼奴が部屋入ろうとした後見張ろうと思ってたら寝てた」
「…本当はこっち目的で私の部屋に来てたりして」
中也「ねェよ!普通に心配になってちらっと覗きに来ただけだからな!!」
「いや、殆ど図星じゃん」
中也「あっ…」
「はいはい、呼び出しだっけ?行こっか。準備出来たから、、っ⁉」
急に腕を掴まれた。
と思ったら引っ張られた。
これじゃ壁と中也に挟まれてサンドイッチされてる…
っていうか顔近い……
「は、離してください」
中也「無理」
「え、えぇ……」
中也「手前な、俺の事チビだの何だのってよく揶揄うけどよ、
俺は何時でも手前を好きに弄れるって事、覚えてた方が良いぜ?」
「へぁ……」
こ、これが壁ドン…ってやつ、、?
あ、足に力は入らないんだけど…
中也「なーんてな!…って何ふにゃふにゃしてっ、危ねぇな!
俺が支えて遣るから早く行こうぜ!」
「うん、!」
頑張って前髪で俯いて隠しました。
手でさり気無く隠しました。
見られてないよね?
ヤバいよホント。
体中の熱が顔に集まったみたい。
今の私、絶対苺みたいに顔が真っ赤だよ。
ち、中也がかっこよすぎる所為だもん!
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首領「…君たち、やっぱり仲が良いね」
「エヘヘ、はい!だって中也は」
中也「叫ぶんじゃねぇ!!」
「何で私の言葉を遮るの~、酷いよ!」
中也「外で叫ばれたら恥ずいんだよ!!」
「え、なんで?」
中也「あのな…取り敢えずその鈍感治してこい!!」
首領「全く、仲が良すぎるのも大変だねぇ」
「仲、悪いらしいです!」
首領「え?」
「え?だって中也、仲が良いって云ったら恥ずかしいらしいので」
中也「そういう事でもねェんだよなぁ…!」
首領「と、取り敢えず、二人とも、今日から一週間、互いに逢わずに生活してみないかい?」
「…えっ?」
中也「…は?」
首領「紅葉君と、後重要メンバーと話して居たのだけれどね、一寸面白そうじゃぁないかい?」
「面白そうで片づけないで下さいよ!」
中也「此奴に一週間も合えないとか俺死にますよ!」
首領「ほらね、面白そうだろう?」
紅葉「確かに面白そうではあるのう」
「いや何処から出て来たんですか紅葉姉さん!!」
樋口「私も居ますよ!」
「ひぐっちゃん最終的に敬語に定着しないで!?」
樋口「すいません、慣れちゃったので…」
立原「まぁこれでも姐さんの中ではフレンドリーに話してる方だし、良いんじゃねぇか?」
「何で其処で立原めっちゃフレンドリー!?っていうか貴方今」
立原「本編での時空列気にすんなって|作者《ののはな》が」
銀「|メタい|」
「だよね銀ちゃん」
広津「(あぁ想像通りすぎるカオスになった…の顔)」
そして予想通りこのタイミングで聞こえてくる爆発音。
此処で来るのはあの人しか…
「檸檬!!」
檸檬「ふっふっふ、新作の檸檬爆弾だ!威力が少し増し、軽量化した!!」
中也「手前そういう登場の仕方しかねぇのかよ」
紅葉「悪いのう、|作者《ののはな》がそれしか思いつかないと言って聞かなくってな…」
「あれ?久作くんは?」
芥川「…連れて来たぞ」
「あ、ごめーん!芥川の存在忘れてたぁ!」
芥川「貴様…殺すぞ💢」
「私、芥川に出会う度に殺すぞって言われてるよね」
Q「これも|作者の《ののはな》スキルが無いからだし、仕方ないよ!」
「そっか、仕方ない…って普通に久作くん外出てて大丈夫!?誘拐されない!?」
あのギルド戦の時見たいにさ!!
利用されたらだめだし、そんな酷い事をする人を許せないし、
中也「やっぱ手前は莫迦だな」
「中也に云われたくはないんだけど!!」
樋口「…すいません。今のは私から見ても莫迦かと」
「えっひぐっちゃん…?」
立原「…莫迦だな」
「嘘でしょ立原!?」
立原「”君”呼びはどうなったんだよ!?」
「なんか距離感あるから辞めた」
銀「|そっちの方が良い|」
「だよね銀ちゃん!」
芥川「…これは何かの|会合《パーティ》か……?」
首領「いや、違うんだけど…ま、いっか。」
「やったぁ!皆でパーティ!!」
紅葉「料理は既に頼んであるぞ?」
「紅葉姉さん好き!ありがとうっ!」
中也「ほらそういうとこだよ」
「如何いうとこ?」
芥川「桜月、…よっぽど中也さんの手を煩わせたいのか……?」
立原「いや、彼奴は多分根っからあれだと思います」
樋口「天然って恐ろしい…?」
銀「|天然っていうより鈍感…?|」
広津「どちらにせよ、|あの人《中原幹部》が苦労する事は間違い無いな」
立原「だな。」
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首領「あれ!?エリスちゃん何時の間に⁉」
沢山の服の中から、|主《森鴎外》に引っ張られずに好きな服を存分に選んでいたエリス。
何時の間にか戻ってきて、Qと遊んでいた。
料理がたくさん届く。
インターホンの音。
沢山開けられた酒の瓶が転がっている。
中には超高級なシャンパンも。
大方、中也がコレクションしていた奴だろうなぁ、とか考える。
そして、すっかり驚く程酔った皆。
普段酒に強い姉さんでさえも、少しへにゃりとしていた。
いや、どれだけ飲んでるんですか、皆さん。
って。。
「中也何でこっちに寄りかかって来るの!?やめて!?潰れる!!」
中也「ふんっ!どーせ俺はチビなんだから手前も潰れねーもん!」
「何でそんなにひねくれてるのーっ!!」
すると急に担がれた私。
私を抱えたまま、ふらふらと危なっかしくテーブルに飛び乗った。
いや、今異能使う必要なかったんじゃないかな。
っていうかそれどころじゃない。
「降ろして!!」
中也「無理」
「おーろーしーてー!!」
中也「無ー理ー!!」
そんなやり取りを見てか見ずにか、飛び乗ったテーブルの周りで皆が私と中也を囲んだ。
そして、冒頭に至る。
「マジで何やってるんですか皆さん!!」
はい。無理矢理お酒飲まされました。
主犯此奴です。
捕まえてください。
お巡りさん、此奴です。
あ、マフィアに警察は効かないか。
っていうかさっきから頭ふらふらするの!
真面目にヤバいって!!
「はなして中也…」
立原「ギャハハハ一生その儘居ろー!!」
樋口「せんぱーい待って下さいよーぉ!」
若干引いてる芥川兄妹。
檸檬の殻にこもったlemon。
エリスちゃんだけじゃなく久作くんにも目覚め始めたか首領。
最早紅葉姉さん人変わってる。
そして私で遊んでる中也。
机に寝かされて、頬を引っ張られたり、つつかれたり、もうやりたい放題されてます。
これを見て酔ってる立原も爆笑してた訳ね。
さて、如何した物かなぁ。
「ねむたい…」
中也「寝るな!」
「ちゅうや、ねむたい」
周りの皆もうつらうつらとしている。
眠そうな皆可愛い。
「おやすみ………いだっ!中也いひゃいっ!!」
最早つつくというより抓られてる。
中也「寝るな!寝たら俺が叩き起こすからな!」
「え、中也幼児化してる…?」
目をこすっても中也は中也。お酒の所為で性格が幼くなっているらしい。
「んでも…私、ねむいんだもん……」
中也「むり」
「おやすみなしゃ……」
「はーぁ…」
毎朝起きたら中也が居る現象、如何にかならないかな。
「ってみんな何で床で転がってるの⁉」
昨晩の記憶、飛びました。