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織りなす魔法。1話
こん〜! どもHaruです! 今回は結構こだわりたいところだけどこだわってないかも(?)
応援よろしくお願いします! あと あとがき「おつはる〜」しかこのシリーズ書きません
(なぜ?)
青空が広がる広場に、六つのグループのリーダーたちが自然と集まっていた。
それぞれの個性がにじむ表情に、和やかな空気が漂っている。
「また朝からぼんやりしてるな、リアン」
雷のカイが冗談っぽく声をかけると、炎のリアンは目をこすりながら苦笑した。
「うるさいな……朝はほんと苦手なんだよ、俺は」
自然のリアムは、そんなリアンに優しく笑いかける。
「まあまあ、無理しないで。今日もいい天気だし、楽しまなきゃね」
水のドライはクールな表情のまま、仲間の体調を気遣うように目を細めた。
「カイ、最近寝不足なんじゃないか?顔色が悪いぞ」
「うっ……見抜かれたか」
カイは照れ隠しのように頭をかいた。
一方、光のテオはお気に入りのアクセサリーをいじりながら、明るい声を響かせる。
「今日はみんなで集まれて本当に嬉しいな。こういう時間、大事にしたいよね」
影のゼインは少し離れた場所で腕を組み、黙ったまま皆を見ていた。
表情は変わらず淡々としているが、その瞳はどこか遠くを見ているようだった。
「ゼイン、今日は何か言ったら?」
テオがにっこり笑いかけるが、ゼインは一言だけ短く返す。
「……いい」
その短い返事に、誰もそれ以上は聞かなかった。静かな時間が流れる。
リアムは足元の草花を摘みながら、ふと小さく笑う。
「こんな穏やかな日が、ずっと続けばいいのに」
カイはみんなの道具をさりげなく確認しながら、内心で同じ願いを抱いていた。
だが、そんな平和な時間も、長くは続かないのかもしれなかった。
翌日――。
いつものように集まったリーダーたちは、変わらぬ日常のように会話を交わしていた。
しかし、その中でふと、誰かが口にした一言が、場の空気を変えてしまう。
「ねぇ、ドライって昔、あの海辺の村で何があったんだっけ?」
それは軽い冗談のつもりだった。
だが、その言葉が出た瞬間、空気が凍りついた。
ドライは穏やかな表情を静かに消し、目を伏せた。
「そんな昔のこと、今さら話すことでもないさ」
彼の声はかすかに震えていた――気づかれないように。
全員が沈黙した。
誰もが知っている。
ドライの心の奥には、決して触れてはならない傷があるということを。
そして、その傷が今も彼を縛っているということを。
沈黙を破ったのは、炎のリアンだった。
「おっと、こんな暗い話はやめようぜ!今日は楽しく過ごすって決めたんだから!」
わざとらしい愛想笑いとともに話題を変えようとしたが、冷えた空気は完全には戻らない。
「そうだな……そういえばさ」
テオがスマホを取り出しながら、少し話をそらすように口を開く。
「最近ネットでさ、俺たちのグループのことがちょっと騒がれてるらしいんだよね。僕も詳しくは見てないけど」
「え?どんなこと?」
カイがいつもより真面目な顔つきで問いかける。
テオは少しカイの様子を見ながら、スマホの画面を見せた。
「こんな感じで書かれてた」
『もうあきれたわ〜 こんなヤバい過去持ちの連中が集まる場所なんていたくない』
その言葉に、全員が一斉に目を伏せた。
カイの表情がピンと張り詰めたように固くなる。
「まさか……こんなことが広まってるなんて……!」
スマホを握る手に力が入り、彼の呼吸は浅くなっていく。
「俺がもっとちゃんと管理してれば……
仲間を守れていれば、こんなことにはならなかったのに……!」
焦りと後悔が交錯し、カイの瞳に一瞬だけ迷いが走る。
だが――
その目は、すぐに決意の光を取り戻した。
おつはる〜!