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1,伝説のはじまり
初めての小説投稿です。
ちなみにタイトルはにゃんこ大戦争の引用です。
主人公:広 悠気(ひろ ゆうき)
好きなもの:父(元勇者)
嫌いなもの:勇者(主にすぐ命を落とす勇者)
勇者の死亡を讃える人
「悠気、お前がこの手紙を読んでいるってことは
お父さんが死んじまったってことだな。お願い
だから、お前には長生きして欲しい。だから、
勇者にはなって欲しくない。自分で道を選ぶん
だ。」
父のタンスの中からこれを見つけた。
ちなみに父は今、生きている。
そう思うと笑いがこみ上げた。
買い物から戻ってきた父に、
「自分で道を選ぶよ~w」
と小バカにして言ってみた。
父は顔を真っ赤にして怒る。
(少し笑顔もこぼれていたけど)
ぼくに母はいない。
ぼくは孤児だった。
それを拾ってくれたのが今の父だ。
父の勇者としての強さは、この町一の実力だ。
引き受けるクエストもなかなかの難易度だ。
父が大けがをして帰って来るときもあった。
ぼくは、何とか父の役に立とうとした。
今は、訪問販売や詐欺師を追い返す弁論術と、
医療に関することの素養がある。
たとえ辛くても、お互いに支え合って来た。
この毎日が続くといいのにな………(特大フラグ)
無論、続かない。
ただ、父は死んだ訳では無かった。
夕刊を取りに行った悠気は国王軍からの手紙が投函されていることに気がついた。
第七回魔王討伐軍への召集。
これは、魔王城に攻め込む軍への召集だ。
父は非常に強いため、召集がかかるのは、妥当だ。
更に、国王直々の召集であるため、断れない。
集合は明日の日の出まで。
今すぐに家を飛び出して間に合うかどうかの距離。
父はぼくを抱きしめ、自分からの手紙を大切にして欲しい、とだけ言い、家を飛び出していった。
ぼくは泣いた。
父という大きな柱が消え、悠気の心は一気に崩れ落ちた。
ぼくが立ち直ったのは、わずか一日後だった。
自分も勇者になれば、父に会える。
それから悠気は、特訓を繰り返した。
大剣を振り回し、何十キロも走り、
毎日続けた。
そして、初めての戦闘。
相手はゴブリン一匹。
これなら勝てる。
ただ、そのゴブリンは強かった。
普通のゴブリンには使えない高威力の魔法や、
圧倒的な身体能力と再生能力。
悠気の勝ち目は無い。
死の恐怖、それが悠気に襲いかかる。
悠気は泣きじゃくった。
死にたくない一心で。
「ち、近づくな!この、ブサイク野郎!!」
その瞬間、ゴブリンは衝撃を受けた。
そこに罵声のマシンガンが飛ぶ。
「カスモンスター!」
「ゲテモノ!」
「脳筋!」
「知能0(ゼロ)!」
次の瞬間、ゴブリンに戦意は無かった。
無数もの悪口によって、心が折られたのだ。
モンスターたちは言語を話すことが出来る。
つまり、あの言葉たちの意味も分かる。
だが、会話に慣れてはいない。
そう、悪口に慣れていないのだ。
悠気がそのことに気付いたのは、ゴブリンが逃げていったことがきっかけだった。
「話術はモンスターたちに効果的だ。」
悠気は、町の掲示板に向かって走り出した。
モンスター討伐のクエストを受けるために。
更新頻度は多分1週間ごとくらいです。
(低頻度すぎですよね~…学業さえ無ければ…)
ひろ ゆぅき…弁論術……
意識なんてしてないからッッ!