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プロローグ
__その瞬間、歴史が改変された。
源静香。
地球という星に住む人間であり、メカトピアのロボット・リルルと親しい関係にある。また、そのリルルは一部を土木工事ロボット・ジュド(地球人からはピッポというあだ名をつけられている)と共有している。そして何より、リルルは地球を侵略するために送り込まれたスパイである。
地球が侵略された時、彼女は3万年前のメカトピアへ、タイムマシンという道具を使ってタイムワープをした。
地球を侵略するのはメカトピアのロボットである。そのロボットの祖先は人間を嫌った人間が作ったものであり、彼女らはその人間に会いに行った。そして、「競争本能」が原因だとわかった。良い方向に向かえば、他人に負けたくないと技術は発展してゆく。しかし、ひとつ間違えば、他人を蹴落とし、踏みつけてでも勝とうとする、弱肉強食の世界へと陥る。
そして、彼女らは無事に、「他人を思いやるあたたかい心」を祖先・アムとイムに植え付けることができた。そうすることで、彼女らは鉄人兵団を阻止することができたのだった。
しかし、それはスパイとして送り込まれたリルル、ジュドも同様であった。
「生まれ変わったら、天使のようなロボットに。お友だちになってね」
「その名前、大好きだよ」
遺言を残した2人は、キラキラと砂のように消えていった_____
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それから、すこしが経った。
リルルとジュドは、地球人であるのび太の前に現れた。
その姿は紛れもなく、天使のようであった。