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振り向いて
忘れたいよと下手くそな隠し事の続編、振り向いては彼氏に浮気され挙げ句の果てには最低なフラれ方をした音緒乃の話です!
ここで出てき始めるキャラクター
小田健司 音緒乃と同じ2年A組の一人
席が近くて、仲良くなった
結構チャラいけど、いいやつではある
誕生日 5月7日
女の子はみんな大好き、可愛いね精神の持ち主
松岡 輝 音緒乃と健司と同じ2年A組の一人
音緒乃とは幼馴染でお互いに上の二文字を取った
『ネオ』と『アキ』よ呼び合っている。
結構と言うかめちゃくちゃモテる
誕生日 10月25日
好きな相手は・・・・・・?
リョウと別れてから私は何も手付かずで睡眠すらまともに取れてない状況のため、学校で寝てるのだが、それをしていくうちに友人と話さずに寝てしまって、あんまり人にいい顔されなかった。
そしていつの間にか人は離れて、陰口だらけになった。
『また学校で居眠りしてた』
『夜出歩いてんじゃない?』
『怖いよね〜』
『大人の彼氏がいるんだって〜』
周りは私に聞こえても構わないのか、大きな声でギャーギャーと笑ってる。
下品な笑い方
何気に私は入学当時から目をつけられていたと思う。
「ねおちゃーん、今日も居眠りしてたでしょ?」
前から声が降ってきた。
「んー、なんだ、あんたか」
「ひどいなぁねおちゃんったら」
「いや、ねおちゃんって呼ぶな、私は音緒乃だ」
「えー、よくない?」
私のことをネオちゃんと馴れ馴れしく読んでくるのが前の席の小田健司くん。
「よかねーよ」
と、隣から違う声が降ってきた。
顔を上げると、イケメンが立っていた、なんだおめえかよ
「どうして?輝ってひどい」
健司くんは結構チャラい、けど雰囲気はミステリアスで女の子に結構モテるし、横に立っているアキラと呼ばれた人物は私の幼馴染の松岡輝。
「そーだよ、アキの言う通り。健司くん、音緒乃にして」
「はいはい、音緒乃ちゃん。どーして輝はいいのい俺はダメなの?」
健司くんはチャラくて女の子のことを全員したの名前やニックネームで呼ぶから、その中の一員に入りたくなくて嫌と言ってる。
輝は幼馴染だからいいんだ
「アキはいいの。私もアキって呼んでるから」
そう、察しの通り、私の話し相手は今となっちゃ二人しかいないのだ
健司くんと輝
輝と毎日一緒にいるから女の子に目をつけられちゃったのだ。
こんな私に飽きずにずっと隣で笑いかけてくれる唯一の《《友達》》だから
「てか、今日も寝不足かぁ、彼氏が原因?」
「別れた彼氏さん?」
二人には話していた、のだが別れ方とか年上だとかはあんまり詳しくいってないのに二人は察していた。
「そーなの、 」
「あのさ、お前の彼氏、浮気してたぞ。よく見かけるんだけど、いつも違う女と腕組んでたぞ」
「えっちょ、なんで知ってんの!?」
見たことあるから、とボソリと輝は、言った。
あーあ、バレてたんだ
恥ずかしいったらありゃしないもんなぁ、けど変な誤解をする男じゃないってしってるしね
「てかさ、お前、割り切れよ。フラれてんだよ」
ズバリと胸に傷が入ってきて溜息が出てしまった、
本当に無神経なんだから
「そうだよ、割り切れないよ、新しい恋でもしなきゃ」
適当に返した
これだったら、輝は、何にもいえなくなると思って、、、、、、
「それじゃ、俺を好きになれば?」
「は?」
「ウヘヘー」
私はポカンとしちゃうし、健司くんは変な声で笑い始めちゃった、アキって馬鹿なの!?
「いやいやいや、無理でしょ」
「・・・・・・だよな、知ってる」
輝の声がワントーン下がって俯き気味になってくる。
その仕草が昔と一緒なら落ち込んでるってことなのかもしれない、、、
「どうした?」
「ううん、なんでもねえよ」
輝はそう言い残すと私の席から離れて男友達の方へ向かっていく、もしかして私、何かやらかしちゃったかな
困ったと、健司くんを頼ろうとしても「これは仕方ないねー」って笑って前を向いちゃってまた一人になった。
どこから狂っていったんだろう、
リョウに出会わなければ幸せだったのかもしれない、こんなに愛さなければよかったんだ、、、、、、アキを傷つけるなんて私、何してるんだろう
アキはいつでも私の味方だった。
泣いてたらすぐにぎゅってしてくれる
笑ってたり楽しいことがあったら、一緒に笑ってくれる
辛いことも楽しいこともいつも半分越してずっと握っていた手を離さなかったはずだったのに、変わっていった
どれもこれも私が悪いんだ、
私がいなくなればいいんじゃないの。。。?
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そう考えると消えなくて頭に張り付いたまんまで、「しね」ってずっと聞こえてきた。
もう、本当に死のうかな
みんなザマアミロって思うかもしれないし、後悔させれるかもしれない
リョウくん、大嫌い
輝、ごめんね
<あき、今までありがとう>
なんであきらにメールを送ろうと思ったのかはわからないが一人、あなたと思い出の場所で死のうと手を伸ばした。
フェンスを乗り越えるとさっきまでの気持ちがどっかにいって、怖そう、痛そう、死にたくない、、、、、、
って思うと足がすくんだ。
けど、やらなきゃ、と踏み出そうとした時、ギュインと手をつかまれた。
そして、抱き抱えられ、安全な位置に連れて行かれる
「死なないでよ、絶対ダメだよ」
震えた声の主は私が間違えるはずのない相手、輝だった。
「どうしてここに?」
「俺らの思い出の場所じゃん、ここで結婚式したいね、って言い出したネオのワガママ聞いて二人できて見た事あるだろ?」
うん、あるね
私は頷き返した
きっと、輝にメッセージを送ったのは本当は死にたくなかったからかもしれない、輝なら助けに来てくれるって信じてたからかもしれない
ただ、今私の瞳に映る輝は輝いていて眩しかった、この気持ちは忘れもしない大事な思いだ
いやや、ただの吊り橋効果じゃん!
「ネオは俺が守るから、死ぬなよ」
輝は私にそう言って髪を撫でた、優しく、壊れ物を触るように大事に撫でてくれた。
この気持ちは吊り橋効果なんかじゃない
けど、この関係を壊さないために今は秘密にして心にしまっておくから、ねえ振り向いて?
私を一番にしてね
読んでくれてありがとうございます。
次回からは視点が変わることもあり得るのでご了承ください。
誤字などを発見した場合、至急教えてもらえると助かります。
輝くんの想い人、大体察しがついてる方もおられると思います、誰だと思いますか?
ちなみに皆さんは健司と輝どっちが好きですか?
私は、輝派ですね
以外に滝沢遼派と言う人もおられるかもしれませんね
読んでくださった皆さん、誠にありがとうございました、次回からもよろしくお願いします
城ヶ崎 優癒佳