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鬼殺隊氷柱、実は鬼で上弦の弐の妹でした
時は最終決戦を迎えた鬼殺隊。鬼だが氷柱の氷昇ルイはどうするのか。鬼殺隊と鬼の命運を動かすルーレットボールは彼女に託された。
葛藤の物語。
ひゅうううっ。風切り音と共に無限城内へと落ちていく。トッ。「ふう、ちゃんと着地できてよかった。」私は呟く。お館様が奥様やお子とともに爆弾でとんだ後、無惨様によってここに来た。「ルイ!」「お兄ちゃん!」「そろそろルイの場所にも鬼殺隊員が来ると思うよ。頑張ってね!(╹◡╹)」どうしよう。私は鬼側で戦うと、仲良くなった柱にも白い目で見られる。でも鬼殺隊側で戦うとお兄ちゃんや猗窩座くん、黒死牟さんなどの親切を裏切る事になる。コンマ5秒迷うと無限城内に設けられた私の部屋へいく。その間にも鬼化は進んでいく。「もう、私だってわからないよね。」ギギギ。「上弦の弐・伍!」((カナヲだ、、、))私はっ、カナヲを殺せない。
「血鬼術氷昇水天!」氷の細石がカナヲを襲う。「っ!花の呼吸っ!弐の型御影梅」何度も見たことのある技。ここは受け流しながら攻撃をしよう。兄さんの教えてくれた技!「血鬼術!蓮葉氷」「うっ!」この技は兄さんの技に催眠の霧を混ぜたもの。しばらくは起きない。「傷つけなくて済む。」その時だった。「カーカー蟲柱、嘴平伊之助、上弦の弐撃破ーッ」目の前が真っ赤になった。さっき、猗窩座君も逝ったのに。兄さんまで。憎しみが強く体を蝕む。「ふざけるな!ふざけるなふざけるな!」
気づくと、隊服から着替えた薄い水色の着物が血で真っ赤になっていた。眠らせたカナヲがいなくなった。「やっちゃった」
薄く彼女に微笑みが浮かぶ。ちろりと牙が覗いた。「もう、なんでもいいや。」
ガタガタガタガタガタガタ。振動があった。「え?まさか、崩壊するの?」外の世界が見えた月が優しい光を放ち、無惨様と、刀を構えた柱がいた。
私は鬼になってからすぐに太陽を克服した。充分に戦える。「血鬼術、凍て曇!氷麗果壜!」私は技を連発した。
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気がつくと、太陽が山の向こう側から顔を出していて、赤ん坊の姿になってゆっくりと崩れていく無惨様がいた。心に喪失感が生まれ、瞳から涙がこぼれ落ちる。「うう、グスっ」見なくても、、ぐすっ」みなくても、聞かなくてもわかる。鬼の敗北だ。残るは私一人。仇を打たなければいけない。
「残るはお前一人だけのようだな。」富岡さんだった。1本しかない腕で、刀を握り、私の首を落とそうと振り下ろした。「水の呼吸壱の型。水面斬り!」首が切れた。(ああ、やっと死ねる。もう、悲しまなくても苦しまなくてもいい。)
富岡side
鬼の目から涙が溢れ、幸せそうな顔をしていた。何故かその泣き笑い顔が俺にはルイに見えた。
「ありがとう、富岡さん……」そういってルイに似た鬼は崩れて逝った。「すまない。」
ルイside
ぜんぜん痛くなかった。前は暗くて、先が見えなかった。「ルイー!」「ルイまでもがこちらに来てしまうとは。」こんなに沢山の仲間がいる。私の先は暗くても、明るくて大好きな仲間が居れば怖くない。私は前へ踏み出した。
いかがでしたか?少しキャラ崩壊していたところもあったかもしれませんが、ご容赦ください。
カナヲ推しなどの方、すみません。