公開中
再会
晴瀬です。
とりあえず文章
歩く
角を曲がる
歩く
進む
立ち止まる
目の前に彼女が見えた
---
あなたが私の前から消えたとき
私は誰も信じられなくなった
むやみに優しい人が怖い
スポーツが好きな人が怖い
よく笑う人が怖い
背が高い人が怖い
顔を覗き込むように微笑む人が怖い
あなたはもっと良い恋愛をしろと残したけれど
私はあなたが怖い
あなたのような人が怖い
すぐ消えてしまいそうで
私をのこして消えてしまいそうで
人にあなたを重ねてはその差に落胆してしまう
あなたが眩しい
眩しかった
あなただけ強い光で
あなたを見つめていると目が眩む
潰れたようになる
潰れた目で周りを見てもぼけた光景が広がるだけで
あなたの光だけが目に入って
あなたしか見られなくなる
眩しい
眩しいあなたが怖い
眩しいのにあなたを、光を見ていないと前に進めないから
周りがぼやけて転んでしまうから
あなたがいなくなって私は何を見ればいいのかわからなくなった
あなたに会いに
私は歩いて
進んで
風が吹いてそのまま空を仰いだ
目に入った強い光は太陽だった
太陽が笑った