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ルカ:1 ---遥香とルカの出会い---
瑞月ルナ
「はぁ…夏休みか…」
周りが浮かれている中、ふいに溜め息をつく。
1ヶ月前まであれだけ楽しみだったと言うのに。
ただの1ヶ月間の孤独になってしまった。
まあ、夏休みが終わっても孤独なんだけど。
夏休みがやってくることは、今では地獄だ。
「なんで私だけ生き残ってるんだろ…」
1ヶ月前のあの日。
お母さんは、居眠り運転のトラックにはねられた。
お父さんは私が生まれた頃、病気で亡くなってしまったらしい。
親戚は誰も私を引き取ってくれなかった。
電話に出たときの、あの絶望感。
そのまま私はどうする事も出来ないまま、1日を終えてしまった。
「せめて友達がいればいいのになぁ…」
私が人見知りするせいで、友達はいない。
みんな、“知り合い以上、友達未満”の関係になってしまう。
友達も、親もいない。
ずっとこのまま、生きるしかないんだろうか?
いつの間にか、家の前まで帰ってきていた。
玄関の鍵を開けて、ドアを開く。
「ただいま。」
なんて言ってみたけれど、やっぱり返事はない。
「お母さんが生きてたら、返事してくれるんだろうなぁ」
そんな事を考えている途中。
ザァ ザァ
「嘘、雨だ…洗濯物が…」
天気予報じゃ雨なんて降らないって言っていたのに。
急いで鞄を置いて、庭へと急ぐ。
あまり濡れていない1人分の洗濯物。
なんだか虚しくなってしまった。
「とにかく部屋で干さないと」
どうにか干して、他に洗濯物がないか確認していると…
「えっ…?」
‐‐‐1人の少女が、こっちを見つめていた。
「ワタシ、ルカ。あなたはだぁれ?」
えっ…?
「え、ええ、えええ…?」