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夢見る少女のように
2025/6/8 17:26:27
夢見る少女のように
本日も晴天なり。けれど心は曇天なり。
お外に出たほうが良いと思うけれど、そういう気分にならない日曜日。
2週間前に風邪をいわして、ちょっと咳が出ている。
昨日コミュニティで会話をしたせいで、喉が若干痛い。昨日町なかぷらぷら散策をして、13000歩以上歩いたらしい。休日でこれは、大したもんだ。と褒め称える。
身体を疲れさせて、泥のように眠る予定だった。
けれど、どうしてか眠れず、精神的夜更かししたために起床はズレて午前中は二度寝の餌食。
十年以上活躍している、現役の扇風機のモーター音が始終ひびく。コードはくたびれて長め。割りばしのつながったバージョンを長くしたような、コードの中央に溝があって、その溝を埋める黒い汚れが見える。何度拭いてもとれない年代物の汚れだ。
首振りにすると、余計人工的な風が強まり、それに当たると僕は予後不良の馬みたいになってしまう。規則正しいリズムより、できることなら自然な風に当たりたい。そして放熱したい。
でも、だからといって、直あてにしたら肌がかさかさ乾燥しちゃう。誰かがアドバイスしたように、壁打ちの視点。首を若干上方向にし、壁に当てて、入射角反射角通りに。扇風機の流れる風を部屋中に循環させるようにしている。
夢見る少女のように横たわっている、130センチのしろ◯ん。
それを抱いて、週末の時間を溶かしっぱなしだ。
でも、いいんだ。これで。
と思うことにした。みんなはスマホに取り憑かれて、余計にストレスを掛けている。明日という週明けを知らせる月曜日に背を向け、怯えている。
それよりか、ずっとマシ。
だらだらしながら、ネットで、お題を調べていた。
「いつまでも夢見る少女のままじゃいられないよね、私たち」
夢は、どこからやってきて、どこに消えて、何を消費させるのか。その答えを探すように、再び三度、夢のなかに誘われる。読みかけの本のタイトルは「抽象と具体」。