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宴ノ肝試シ
本編が灼熱なので、グロくてホラーなお話しで皆さんに涼しくなってもらいます✨
視点はクレン。
奏者「肝試し行こ!」
魔狼「···え?」
いきなり何を言い出すんだ。
肝試し?
人間が夏にやるという、あの心霊スポットとかに行って涼しくなるアレの事か。
作者「なんでいきなりクレンを誘うの。ボカロファン、クレン困惑してるよ?」
奏者「だって···クレン暑そうに耳パタパタしてたから。私と2人で"闇"の廃墟行って涼しくなろ〜!!」
いやなんで!?
ボカロファンと一緒なん?
ボカロファン"魔狼の宴一攻めたらいけない"と言われていて、シラフでもエグい事するから怖いんだけど。
でも、陽気そうにしている彼女を前に、そんな事言えるハズも無い。
魔狼「ハァ···いいけど、幽霊とか出てきたら、言い出しっぺのアンタがどうにかしてよね···」
奏者「分かってるって!」
私達"魔狼の宴"は人外だし、たたりだの呪いだのはどうって事ない。
ていうか、死んでも生き返る。
だけど···(いろんな意味で)怖いかな···
夜
私達は"闇"の廃墟の中で、見事に迷子になっていた。
奏者「なんでぇぇぇ」
懐中電灯の電池も切れたし、真っ暗だ。
魔狼「ボカロファン。とりあえず···ッッッ!?」
ボカロファンは、いきなり私の髪を掴んできた。
なんで!?
ほらやっぱりコイツといるとろくなことない···
さらにボカロファンは、隠し持っていたナイフで、私の腹を、何度も何度も刺してくる。
魔狼「ボカロファン!?ちょ、痛い!!やめてッ!!」
しかし彼女は、狂った様に笑いながら、私を滅多刺しにした。
魔狼「や、やめ···ゴボッ···うっ···」
私はその場に倒れ込んだ。
それとほぼ同時に、刺された部分から大量の血が一気に流れていった。
奏者「ねーえ〜、クレン〜。涼しくなった〜?どう?」
そんな事を言いながら、手やナイフについた血をペロペロと舐めながら、彼女は近づいて来る。
嫌だ。
やめてくれ。
私の体からは依然として血が流れ続けていて、血と一緒に、体力が、魔力が、全てが流れ出ていくのが分かった。
だんだんと視界がぼやけていく。
ボカロファンは···最後にこう言った···
奏者「本当に怖いのはね、幽霊でも、たたりでも、なんでもないよ?分かる?本当に怖いのはね···」
―身近にいる仲間なんだよ?
end···?
急いで書いた。
暑すぎて、涼しい話書きたくなっただけです。
ちなみにクレンはあの後生き返りました。
ちゃ~んと。
涼しくなれましたかね···?
では!